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実存の架け橋
思潮社

実存の架け橋

田中 俊輔

山峡の霧深い家で自己の存在を問い、生の脈動と未来への希望を見つめる田中俊輔の第二詩集。実存という主題を、身体感覚と生活の場から立ち上げる。

鯖 (文芸書)
徳間書店

鯖 (文芸書)

赤松利市

紀州雑賀崎を発祥とする一本釣り漁師たちが、日本海の孤島で再起を図る長編ノワール。時代遅れとなった男たちの漁、儲け話、欲望が絡み合い、地域産業復活の物語に見えたものが破滅へ転がり落ちていく。

彼女は頭が悪いから
文藝春秋

彼女は頭が悪いから

姫野 カオルコ

姫野カオルコの社会派小説。現実の事件を題材に、学歴、性差、階層、加害と傍観の構造を、被害者と加害者側の背景を交差させながら描く。

ぞぞのむこ
光文社

ぞぞのむこ

井上宮

電車を乗り間違えて見知らぬ町に降り立った島本は、部下から「漠市」には長くいないほうがいいと忠告される。忠告を退けて町を通り抜けた後、仕事や恋愛に幸運が続く一方で、元恋人そっくりの不可解な存在が日常に入り込み、現実の足場が静かに崩れていく。

君の話
早川書房

君の話

三秋 縋, 紺野真弓

架空の青春時代の記憶を植えつけられた青年が、存在しないはずの幼馴染と出会う恋愛小説。記憶、喪失、嘘、初恋をめぐる物語が、出会う前から始まっていた恋という逆説的な時間感覚のなかで進む。

奏のフォルテ
講談社

奏のフォルテ

黒川 裕子

元・天才ホルン奏者の遠峰奏が、憧れの演奏家から音楽への愛を否定され、自分の音と人との関わりを探し直す青春音楽小説。音楽を挟まなければ人と向き合えない少年が、仲間との出会いを通して防音室の外へ踏み出していく。

猫町くんと猫と黒猫
小学館

猫町くんと猫と黒猫

樒屋 京介

『猫町くんと猫と黒猫』は樒屋京介の作品で、受賞対象として記録されている。書誌データベースで単行本またはそれに準じる刊行形態の識別子を確認できた。

送り火
文藝春秋

送り火

高橋 弘希

東京から東北の山間の町へ引っ越した中学三年生の歩は、少人数の学級に溶け込んだように見えたが、やがて少年たちの間に潜む支配と暴力を目撃する。自然と祭礼の美しさの裏側で、集団の熱狂が取り返しのつかないところへ進む中篇小説。