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タンゴ・イン・ザ・ダーク (単行本)
サクラ・ヒロ
地下室に引きこもる妻に「僕」はなんとか会おうとするのだが――。不安、官能、追憶、愛。夫婦間に横たわる光と闇を幻想的に描いた、第33回太宰治賞受賞作。
構造素子
樋口恭介
売れないSF作家だった父ダニエルの死後、息子エドガーは残された草稿を通じて、人工意識エドガー001と向き合う。物語が物語を生み出す構造のなかで、親子の記憶と現代SFの系譜を重ねる長編。
コルヌトピア
津久井 五月
植物の生理機能を演算に応用する技術フロラが普及した近未来の東京を舞台に、環状緑地帯に囲まれた計算資源都市で若者たちのドラマが展開する。植物と人類の新たな共生を描くミステリーSF。
窓から見える最初のもの
村木 美涼
村木美涼の『窓から見える最初のもの』は、街に暮らす複数の人物の物語が静かに重なっていく日常系ミステリ。心療内科、油絵、喫茶店の物件、失踪届といった別々の出来事が、精緻な構成の中で一つの像を結ぶ。
殺生関白の蜘蛛 (ハヤカワ文庫JA)
日野 真人
日野真人の『殺生関白の蜘蛛』は、茶器「平蜘蛛」をめぐる密命を軸に、豊臣秀次事件の時代へ分け入る歴史ミステリ。武人・舞兵庫が複数の権力者の思惑に挟まれ、窮地の中で選択を迫られる。
ピアノは歌ふ: 伊勢方信歌集 (朱竹叢書 第47篇)
伊勢方信
伊勢方信『ピアフは歌ふ』は、日本歌人クラブ賞を受けた歌集。エディット・ピアフを思わせる表題の音楽性を帯びながら、声、記憶、人生の陰影を短歌の形式に託す作品集である。
彼方の友へ
伊吹 有喜
戦時下の東京で少女雑誌づくりに情熱を注ぐ人々と、現代に届いた小さな箱の謎を結ぶ長編。雑誌文化への憧れと、時代に翻弄されながらも働き生きる女性たちの姿を温かく描く。
Global Dystopias (Boston Review / Forum)
Junot Diaz
トランス女性が強制的な身体改変の暴力にさらされる、ディストピア的な短篇。