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あたらしいエクスプロージョン
白水社

あたらしいエクスプロージョン

福原 充則

終戦直後の日本で、映画人たちが邦画史上初のキスシーンを撮ろうと奔走する戯曲。フィルムもカメラも不足する時代に、GHQの思惑や映画人の情熱が交錯し、笑いを含みながら表現の始まりを描く。

バルパライソの長い坂をくだる話
白水社

バルパライソの長い坂をくだる話

神里 雄大

移民の記憶と越境する視点で、パラグアイ、アルゼンチン、チリ、ペルー、沖縄、父島を結びながら語られる戯曲。父の死や旅、歴史の痕跡をめぐる複数の声が、国境を越えて思考する劇作家の世界を形づくる。

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)
集英社

後宮の烏 (集英社オレンジ文庫)

白川 紺子, 香魚子

後宮で生きる特別な妃・烏妃の寿雪が、皇帝・高峻からの依頼をきっかけに怪異の謎を解きながら、自分の居場所と人との関係性を見つめ直していく中華幻想譚の第1巻。

群像短篇名作選 1970~1999 (講談社文芸文庫 くK 2)
講談社

群像短篇名作選 1970~1999 (講談社文芸文庫 くK 2)

群像編集部, 三浦 哲郎, 吉村 昭, 富岡 多惠子, 林 京子, 藤枝 静男, 小島 信夫, 大江 健三郎, 後藤 明生

老いた落語家を中心に、落語『立切れ』の情趣を下敷きにしながら、男女の関係、老い、死、芸の終わりを乾いた筆致で描く短篇である。情話を現代的な冷たさへ反転させる力がある。

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い
東洋経済新報社

軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

松本 創

2005年のJR福知山線脱線事故を、遺族の浅野弥三一とJR西日本の組織改革に向き合った技術者たちの歩みから追ったノンフィクション。事故原因を個人のミスに閉じず、民営化後の組織風土、安全思想、遺族と加害企業の対話まで掘り下げる。

摂関期女房と文学
青簡舎

摂関期女房と文学

諸井彩子

諸井彩子の研究書。藤原道長・頼通時代以降の摂関期に仕えた女房たちを中心に、官職、呼称、文学活動を調査し、宮廷文学を支えた女性たちの実態を明らかにする。

草薙の剣
新潮社

草薙の剣

橋本 治

日本の近現代を背景に、世代をまたいで受け継がれる価値観や文化の揺らぎを描く長編。神話的な題名を手がかりに、国家、個人、時代の関係を問い直す。

負け逃げ (新潮文庫)
新潮社

負け逃げ (新潮文庫)

こざわ たまこ

「ハロー、厄災」は単行本収録時に「僕の災い」と改題され、連作短編集『負け逃げ』の冒頭に置かれた作品。国道沿いの閉塞した町で、居場所のなさを抱えた若者たちが、傷つきながらもそこから逃げる理由と残る理由を探す青春群像として読める。