夏目漱石を読む
吉本 隆明
夏目漱石の主要作品を講演形式で読み解き、作品を貫く暗さ、不安、青春、資質の問題を吉本隆明の思想から捉え直す評論。国民的作家としての漱石像と、内面に沈む漱石像のあいだに理解の筋道を引く。
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吉本 隆明
夏目漱石の主要作品を講演形式で読み解き、作品を貫く暗さ、不安、青春、資質の問題を吉本隆明の思想から捉え直す評論。国民的作家としての漱石像と、内面に沈む漱石像のあいだに理解の筋道を引く。
関川 夏央
昭和三十年代の映画と日活スターを手がかりに、高度経済成長前夜の日本社会の明るさと喪失を描く長編評論。石原裕次郎、吉永小百合らが映した時代精神を通して、戦後日本の変質を読み解く。
井上 ひさし
『太鼓たたいて笛ふいて』は、井上ひさしが林芙美子の後半生をたどる評伝戯曲です。戦意高揚に関わった作家が、敗戦を前に非国民扱いされ、戦後に戦争の実相と普通の人々の悲しみを書き続ける姿を描きます。
倉世 春, 穂波 ゆきね
核燃料再処理工場事故から十年後の竜泉地区を舞台にしたコバルト文庫作品。両親と故郷を失ったタロが、幻の蝶を追う女性カメラマンと出会い、喪失の記憶と希望に向き合う。
近藤 史人
『藤田嗣治「異邦人」の生涯』は、近藤史人による藤田嗣治評伝。エコール・ド・パリの寵児となった画家が、帰国後の戦争画、戦後の批判、フランス帰化へ至るまでの運命を、未公開資料も用いて追う。
Ulrich Ritzel
ウルリッヒ・リッツェルのベルンドルフ警部もの。春の洪水で流れ着く漂流物のように、ウルムの水辺に死体が現れ、地域の記憶と犯罪捜査が結びついていく。メランコリックで思索的な犯罪小説である。
石津 ちひろ, 大橋 歩
『あしたのあたしはあたらしいあたし』は、石津ちひろの第一詩集。表題作をはじめ、アナグラムや早口言葉など声に出したくなる言葉遊びと、少女の気持ちを明るく、ときに繊細にうたう詩を収める。
高田 崇史
百人一首に仕組まれた美しき謎とは!? 大人気シリーズの原点、第9回メフィスト賞受賞、待望の文庫化! 百人一首カルタのコレクターとして有名な、会社社長・真榊大陸(まさかきだいろく)が自宅で惨殺された。一枚の札を握りしめて……。関係者は皆アリバイがあり、事件は一見、不可能犯罪かと思われた。だが、博覧強記の薬剤師・桑原崇が百人一首に仕掛けられた謎を解いたとき、戦慄の真相が明らかに!?