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裸足
文藝春秋

裸足

木崎 さと子

木崎さと子の出発点となった短編で、帰国後の感覚や、ひとりの女性の内面に寄り添う静かな視線が印象に残る。大きな事件を追うより、記憶や喪失のかすかな揺れをすくい取る作品。

眠りなき夜
集英社

眠りなき夜

北方謙三

同僚が殺人容疑をかけられた末に命を落とした事件を受け、弁護士・谷がその背後を追う。大臣候補の黒い影が見え隠れするなか、引き下がれない男の執念を描くハードボイルド。

黄色い牙 (講談社文庫)
講談社

黄色い牙 (講談社文庫)

志茂田景樹

『黄色い牙』は、志茂田景樹が秋田山中のマタギ社会を描いた長編小説。大正から昭和初期へ向かう時代の中で、狩猟をなりわいとする人々の誇り、掟、家族、近代化に押される共同体の悲哀を描く。

あの日この日 続
講談社

あの日この日 続

尾崎 一雄

『あの日この日』は、尾崎一雄の随筆的な散文をまとめた作品。身辺の記憶や人との交わりを淡々とたどり、私小説の作家らしい時間の手触りを残す。

木下順二戯曲選 1 (岩波文庫 緑 100-1)
岩波書店

木下順二戯曲選 1 (岩波文庫 緑 100-1)

木下 順二

『風浪』は、木下順二による戯曲。明治初期の変革期を背景に、旧秩序と新しい思想、共同体と個人のあいだで揺れる人間を描く。民話劇で知られる木下が、近代日本の政治的・思想的な葛藤をリアリズムの舞台に据えた代表的な現代劇で、第1回岸田演劇賞の受賞作である。