Awarded Works
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16358 works
子供部屋
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『子供部屋』は、知的障害のある兄をもつ弟の悲しみを描く、阿部昭の短編小説である。1962年の文學界新人賞受賞作で、作者のデビュー作にあたる。
一九三三年二月二十日の死
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孤愁の岸
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江戸時代の治水事業を題材に、薩摩藩士たちの苦闘と犠牲を描く歴史小説。政治的な圧力と自然の猛威のなかで、任務に向き合う人々の孤独と誇りを描き出す。
江分利満氏の優雅な生活
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- General Fiction and Popular Fiction
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サラリーマン江分利満氏の日常を通じて、戦後日本の中年男性の生活感、滑稽さ、哀感を描く連作的な小説。軽妙な語りの奥に、家庭と会社に挟まれる時代の実感がにじむ。
落暉伝
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- Genre Fiction
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『落暉伝』は、原田八束のオール讀物新人賞受賞作。中国奥地を放浪した経験を持つ作者らしく、夕陽を思わせる題名のもと、辺境、移動、歴史の残照を帯びた物語として位置づけられる。
凶徒津田三蔵
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- Pure Literature
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藤枝静男の『凶徒津田三蔵』は、大津事件の実行者・津田三蔵を中心に、国家、天皇、愛国の観念を問い直す小説である。歴史上の事件を、制度と個人の心理が交差する場として描く。
淀どの日記
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井上靖の『淀どの日記』は、浅井三姉妹の長女として生まれ、豊臣秀吉の側室となった茶々の生涯を描く歴史小説である。悪女像に収まりきらない一人の女性として、戦国の運命に翻弄される姿を追う。
梶井基次郎
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中谷孝雄の『梶井基次郎』は、同人誌「青空」をともにした著者が、夭折した作家・梶井基次郎の人と文学をたどる評伝である。近い距離にいた文学仲間の視線から、作品の背後にある気質と時代を描く。
花影
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大岡昇平の『花影』は、花柳界の女性をめぐる記憶と語りを通して、愛欲、死、文学的な作為を描く小説である。実在のモデルを思わせる人物像を、死者の語りに近い形式で浮かび上がらせる。
まぼろしの記
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尾崎一雄の『まぼろしの記』は、老いと記憶、身辺の自然を見つめながら、人生の終盤に残る手触りを静かに描く中短篇である。淡々とした筆致の中に、喪失と受容の時間が流れる。
青べか物語
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山本周五郎の『青べか物語』は、根戸川下流の漁師町に住み着いた語り手の目を通して、町の人びとの暮らしを描く自伝的な長編である。貧しさや猥雑さを含んだ生活が、温かさと哀しみを帯びて立ち上がる。
闇のなかの祝祭
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吉行淳之介の『闇のなかの祝祭』は、男と女の関係をめぐる不安、欲望、虚無を描いた長編である。現実味の薄い祝祭感と暗い心理が絡み合い、吉行文学らしい官能と醒めた視線が並び立つ。
多年にわたる作家としての業績に対し
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石川淳の日本芸術院賞対象は、単一作品ではなく、多年にわたる作家としての活動である。古典と近代を自在に往来する知的な文体、批評性の強い小説、翻案や随筆を含む幅広い仕事が評価された。
多年にわたる評論家としての業績に対し
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河上徹太郎の日本芸術院賞対象は、単一作品ではなく、多年にわたる評論家としての活動である。フランス象徴主義や近代批評を日本語の批評空間へ導入し、文学・音楽・思想を横断する評論で影響を与えた。
現代イタリア音楽
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天野秀延による現代イタリア音楽の研究書。近代以降のイタリア音楽を、作曲家、作品、時代背景の両面から紹介し、日本語圏の読者に当時の欧州音楽の動向を伝える。
中世芸能史の研究
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林屋辰三郎による中世芸能史研究の大著。古代から中世へ継承された芸能のあり方を、能楽、雅楽、民間芸能などの広がりの中で捉え、日本文化史の基盤として論じる。
渇仰
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片岡球子の日本画。二曲一隻の屏風に彩色で描かれ、女流能楽師を思わせる人物像を通して、祈りにも似た強いあこがれと緊張を画面に満たす。
がめつい奴、がしんたれ
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- General Arts and Media Arts
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菊田一夫の代表的な戯曲・小説作品。『がめつい奴』は大阪の下町を舞台に、貧しさと欲望を抱えた人びとの生命力をブラックユーモアを交えて描き、『がしんたれ』は作家自身の来歴にも響く放浪と苦労の物語として読まれる。
死の棘
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- General Arts and Media Arts
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夫の不実をきっかけに妻の精神が崩れ、夫婦の日常が責めと謝罪の果てしない時間へ変わっていく長編。私小説的な素材を極限まで掘り下げ、愛、罪、狂気、共生の苦しみを生々しく描く。
花影
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大岡昇平の『花影』は、花柳界の女性をめぐる記憶と語りを通して、愛欲、死、文学的な作為を描く小説である。実在のモデルを思わせる人物像を、死者の語りに近い形式で浮かび上がらせる。
田村俊子
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明治から昭和にかけて自分の信念と愛を貫いた作家・田村俊子の生涯をたどる評伝。瀬戸内晴美は関係者への聞き取りと足跡の追跡を通じて、忘れられかけていた女性作家の激しい生と文学を掘り起こす。
間宮海峡
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『間宮海峡』は、古田義一による日本語の短編小説である。1961年の文學界新人賞第12回で佳作に選ばれ、『文學界』同年5月号に掲載された。
蔦蘿行
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逆縁
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群像新人文学賞の受賞記録に掲載された小説作品。単独書籍としての刊行は確認できない。
幼兒狩り
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子どものいない女性が、知人の子や道端の子どもに向ける異様な関心を通して、日常の奥にある欲望と歪みを掘り下げる短編。河野多惠子初期の鋭い心理描写が光る。
雁の寺
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『雁の寺』は、禅寺で暮らす少年僧の孤独と、閉ざされた寺に渦巻く情念を描いた水上勉の代表作である。宗教的な静けさと人間の欲望がぶつかり、凄惨な結末へ向かう。
自爆
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「自爆」は小説新潮賞の受賞作として伝わる短編で、戦後文学の緊張感を背景に、追い詰められた人物の心理と破滅的な選択を描いた作品と考えられる。
海の牙
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水上勉の『海の牙』は、海辺の町と社会の暗部を背景に、事件の背後へ沈んでいく人間関係を描く長編推理小説である。社会派推理の色合いを持ちながら、土地の匂いと人間の痛みを濃く残す。
人喰い
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笹沢左保の『人喰い』は、凶悪な事件を入口に、人の心にひそむ暴力性と欲望を暴き出すミステリである。硬質な語り口と不穏な題名が、読者を暗い心理の奥へ誘う。
地球エゴイズム
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- Genre Fiction
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第1回ハヤカワSFコンテストの受賞作で、のちに『日本SFの世界』に収録された。宇宙生物ホラーの発想が際立つ、初期国産SFの荒々しい魅力を伝える一篇。