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第二次世界大戦外交史(上) (岩波文庫)

Mainichi Publishing Culture Award

第二次世界大戦外交史(上) (岩波文庫)

Hitoshi Ashida

Hitoshi Ashida's broad documentary study of international diplomacy during the Second World War. It examines the decisions of major powers and the failures of Japanese diplomacy, making the work a substantial warning to later generations.

diplomatic historySecond World WarJapanese diplomacyinternational politics

Work Information

A statesman-scholar examines the diplomatic process that led to war through documentary evidence.

A study by politician Hitoshi Ashida of the international relations and diplomatic negotiations surrounding the Second World War. Current editions, including the Iwanami Bunko version, are issued in multiple volumes, so the whole work must be read across the set.

Review Summaries

  • Readers value the work's weighty, document-based narrative. Rather than ease of reading, its strength lies in the record of accumulated diplomatic decisions and the questions it raises.

Book Information

Publisher
岩波書店
Published
2015-11-18
Pages
528 pages
Language
日本語
Size
10.5 x 2 x 14.8 cm
ISBN-13
9784003403112
ISBN-10
4003403118
Price
1386 JPY
Category
本/ノンフィクション/歴史・地理・旅行記/歴史/その他

第二次世界大戦下、世界各国が展開した外交の全貌を描いた一大記録。日本外交がたどった最悪の過程を、厖大な資料によりながら描き出し、後代の日本に向けて警世の声明を伝える。政治・外交の前面に立った著者畢生の作品.上巻には、全49章中、日米開戦直前の「第28章 日本の最後協定案」までを収める。(全2冊)

芦田 均(あしだ ひとし) 1887-1959 外交官、政治家、外交史研究家。厚生大臣、外務大臣、内閣総理大臣(第47代)を歴任。東京帝大卒、1912年外務省入省。イスタンブールでは「海峡問題」やバルカン諸国について研究し、論文「国際法及国際政治ヨリ見タル黒海並ニ君府海峡ノ地位」を東大に提出、法学博士を授与された。1930年駐ベルギー大使館勤務後、1932年に退官、政界へ転身した。政界では立憲政友会に所属、軍国主義が広まる中、代表的なリベラリストとして活動した。斎藤隆夫の反軍演説の際には斎藤の除名に反対票を投じた。天皇機関説排斥運動では美濃部達吉を擁護した。1940年大政翼賛会運動に反対、翼賛議員同盟結成に参加せず1941年の翼賛選挙に非推薦で当選した。1947年に民主党を創設し総裁に就任。片山内閣崩壊後首相に就任したが、昭和電工事件により7か月の短命内閣に終わった。言論人、外交史研究家としても活躍した。『第二次世界大戦外交史』を病床で完成させて逝去した。同書により、毎日出版文化賞を受賞。

Reviews

  • ドイツ軍ノルウェー侵攻

    ドイツ軍がノルウェーに侵攻したときのエピソードが正直一番面白い 第二次大戦の本はいろいろ読んできたがそれらの中でも傑出したエピソードだと思う 著者の専門の外交史とは直接関係のないところだし体験したことでもなく 種本は何か知らんけれどそこを読むだけでもこの本買う価値あり

  • 少し難しい。

    丁寧に書かれており、よく読めば政治家として外交官としての目線で非常に興味深い内容だと思うが、単に歴史書として読みこなすには少し難解。

  • 昭和天皇実録を読むために!

    昭和天皇実録第7分冊を読むために購入。 本書は面白い上、大いに役立ちます。但し、本書のみでは一面的な見方になり色々な本を読んだ方がBetter 例えば、近衛文麿に限っても、本によって色々な評価があるものだと感心します。(下記の本と評価が異なる。) ・「日本の運命を変えた七つの決断 (文春学藝ライブラリー)」 ・「満州事変から日中戦争へ―シリーズ日本近現代史〈5〉 (岩波新書)」

  • リピート再生

    なんだこれは。 現代の日本を取り巻く情勢がそのまま東ヨーロッパに起こっていた。 赤の大国は昔からマフィアで独裁国と密約外交のオンパレード。 お互い他陣地に同族がいて、表向きは民族の保護。裏には資源と軍事施設の確保。 一手進むには二手先の国から守る為、手元の小国を手懐け、脅し、占領→搾取するしかない。 あのなぁ、左巻きの連中ええ加減目を覚ませや... 国際連盟は非難すれども機能せず、英仏は同情するがブーツを地面に降ろさず。 唯一の個人主義国だって議会説得して国民の世論沸騰させるのにいつまで待ってる? 今の状況とまったく同じじゃん。 コレ、国土防衛しっかりしなきゃ戦時下じゃ何の役にも立たない。 準備ができてない国から根こそぎ侵略されて文化を破壊されまくっている。 バルト三国なんて台湾、フィリピン、ベトナムか。 ポーランド分割史はチベット、未来のモンゴルか? ウラルアルタイ語族の優秀な民族フィンランドの必死の抵抗(虚しくマフィアに割譲)は、 中途半端な防衛力の日本の未来を見ているよう。 総理大臣が震えながら式典で島嶼部、都市の割譲に調印しているかのようだ。 天皇陛下はここぞとばかりに土下座をさせられるだろう。 神社は思想違いの無用の産物として焼き払われ、 まず東京、大阪、京都など大都市文化圏は経済と食産業、 工業、知的財産、文化遺産、雇用の要を根こそぎ持っていかれるだろう。 さらに森と水は完全に権利ごと抑えられ、教科書やネットは赤で埋まるだろう。 第一次産業以下、3Kに日本人がつき、軍隊は真っ先に日本人が徴兵され、 北海道や沖縄、辺境の島嶼部などは「防人」として日本人が防衛することになるだろう。 政治は左翼が一番嫌う全体主義である。 雇い主と政権、官僚は腐敗と密告、粛清の嵐が吹き荒れるのが容易に想像される。 家人がレイプされようと賄賂と民族の怨念で警察など何の役にも立たない。 そういうことを想像しようとしないのか、お話し相手でどうにでもなる と考えているアタマの人たちのオメデタさ。 ヤクザや詐欺師、盗人や強姦魔に何を交渉するというのか? 「カネ」を取られるのが挨拶代わりではないか。 周辺諸国には驚くほど立派な人物たちがいるのは知っている。 だがそれを掌握している元締めたちの「色」と「指向性」を見ようとしないのか。 まったく平和ボケにはつけるクスリが見当たらない。 日本の平和なママさんたち。 あんたがたのカワイイ子どもたちの笑顔とやらは、一体何によって担保されているんだい? 国土があってこその平和であり、安寧な暮らしじゃないですかい? こういう史実が左翼の出版社から墨塗なしでキチンとでるあたりが大変意義深い。 歴史はウソを伝えませんねぇ。 "国土を守る"という気概がないひとたちって災難に打ち克つ積極的な外交も 戦場も愛する人も守れないのよ。 爺さんたちが唯一腹の底から悔しい思いをしたのは、正に愛する人たちを守りきれなかった からじゃないのかね? いくら戦争永久放棄ったって子どもや孫たちにまで無責任な教育をし続けて良心は痛まないかね? 最期までお見捨てになられないでこの国を守護してらっしゃるご先祖さまや国常立大神に対して 大変失礼じゃないかね?あの世で詫びるかね。 最後はこういうんだろうね。 「(こんなことになるとは)・・・知らなかった」って。 そう言って逃げるんだよ。サヨクってのはさ。

  • 日本人の手による古典的名著

    この本は、総理大臣も経験した晩年の芦田が、一般の読書人向けに、第二次世界大戦時の外交史を提供しようと試みたものである。文庫本で上下巻1000ページと、大部であるが、表現は平易であり、一般の読書人にも読みやすいものとなっている。 現在は、第二次世界大戦の外交史の研究も進んでおり、この本は一種の古典と言うべきものとなっているが、その点を考慮してもなお読む価値は大いにある。 この本では、外交官芦田の客観的で冷徹な分析が一貫して披露される。芦田は、世界の情勢と日本外交を行きつ戻りつしながら、日本外交の失敗を痛罵する。また、大東亜共栄圏の思想と実態にもメスを入れ、そこに潜んでいた欺瞞を明らかにする。ソ連の変化を察知し得なかった元同僚の東郷にも手厳しい言葉を浴びせる。そこに自己弁護の粉飾は見られない。こうした筆先の鋭さは、研究の進展によって色あせるものではない。 そして何より、芦田が同時代を生きた事実が、その叙述に深い重みを与えている。この点は、生半可な研究書を寄せ付けない。我々としては、その重みを噛み締めながら、芦田の遺産を味わいたい。

  • テキストとして必読の書

    太平洋戦争について書かれたものは無数にありますが、この本は必読の書です。 理由は以下の通りです。 ・日本人特有の湿っぽさや、思い入れがないこと(英語の翻訳のような文体です)。 ・日本だけでなく欧州、ソ連、米国、中国の情勢を全般的に述べていること。 ・各国のリーダーがそのとき何を考え、どのように決断したかを時系列的に事実に基づいて述べている事。 ドイツのポーランド侵攻から書かれていますが、当時の世界が、明日がどのような表情を見せるものか誰にも分からない時代であったこと、ヒトラー、ムソリーニ、スターリン、チェムバレン、チャーチル、ルーズベルト、蒋介石、近衛など各国のリーダーが見えない明日に向かって苦悩し、苦闘する様子が、渇いた文体で簡潔に、臨場感を以て描かれます。 日本がどう出るか、またどう扱うか、ドイツ、イギリス、アメリカ、ソ連の各国は注目し、同時に働きかけます。それは木霊となって各国に伝わるがそれが事実なのかどうか誰にも分らない。何処かが行動に出ると木霊はリセットされ、再び新たな木霊が聞こえてくる。何処までが事実であり、どのような意図であったものか記録として明かされるまでは霧の中である。ヒトラーは日本をアメリカの防波堤にしようとし、日本も三国同盟にソ連を引き入れアメリカに対抗するための駒にしようとしますが、独ソ戦により霧消します。日本はヒトラーの意図を見抜けず、運命は戦争へと収斂していきます。 各国のリーダーを将棋の指し手とすれば、相手を駒と見てどう指すかが外交であり、その記録が外交史です。同時に日本が戦争へと収斂していった記録でもあります。世界各国で起こった小さな流れが、互いに影響し合いながら次第に大きな流れとなり、それが戦争へと向かっていくさまが良く書かれています。 戦争は忌むべきだと思った人は是非とも読むべき一冊です。

  • 欧州、アメリカ、日本をクロスさせた名著

    第二次世界大戦のノンフィクションは、欧州戦線のみの記述か、アジア・太平洋戦線のみの記述 をしたものしかなく、同年代で相互にどのようにリンクしているのかよくわからない書籍が多い。 しかし、この本は日本を基軸に置きながら、欧州、米国をクロスさせる手法をとっており、同時代 の世界全体の動きが手を取るように理解できる。 同様な物として、最近ビーバーの「第二次世界大戦」の3セットが刊行され購入したが、翻訳本で あり、日本語としてどうも読みにくい。 しかし、この本は昭和30年代の著作で多少文章の固いところがあるが、それでも読みやすく、事 実を淡々と記述し、自虐にも自尊にも偏らず(松岡はボロクソに書いてあるが、愛嬌か)、それでも つい引き込まれていく内容になっている。 今、昭和16年の真珠湾攻撃に差し掛かる部分を読んでいるが、日米双方の交渉決裂にいたる までの経緯が、何とも言えない緊張感をかもしだしてる。 ドキュメンタリー映像として、DVD「Worid at War」が第二次世界大戦を収録したものとして最 高のものだが、この映像を見た上で、本書を読めばなお理解が深まると思う。 読了後、この本の姉妹編として、古書の状態でしか現在流通していないが、同氏の「第二次世界 大戦前史」を引き続き読むつもりである。

  • 一流の語り部

    政治家としてだけではなく、歴史の語り部としても一流であることを感じさせる本です。上巻だけで500頁を超えていますが、飽きさせず読み進められます。 陸軍は、右翼のテロに乗じ恫喝、また現役武官制を振りかざし、大正デモクラシーで確立した民主主義を蝕んでいきます。一方には、目先の利益に右往左往するだけの既成政党があります。1937.7以降、陸軍は中国大陸に侵攻しますが、貧弱な機械化・補給能力で泥沼にはまって行きます。膠着状態の中、活路を見出す為か?ノモンハン事件(1939.4-9)を起こしますが、ソ連の機械化された戦力の前に大敗し、地力の無さを露呈します。 海軍は、当初対米開戦反対でしたが、ドイツが本国を占領し無力化したアジアの植民地の資源を横取りしたいという欲が出てきます。陸軍の勝手な行動には渋い顔をしていた政治家も同調します。 昭和天皇は、明治憲法の制約下、政治家・軍人の言行不一致、虚偽説明を指摘して叱責するものの、クーデターの危険を冒してまで、統帥権を発揮して軍部を抑え込むまで踏み切れないでいます。 一方で、この間の外交の拙劣さには呆れかえります。日独伊三国防共協定(1937..11)後に、独ソ不可侵条約が締結(1939.8)され、理解不能と平沼内閣総辞職。ノモンハンで力の差を知ったソ連との関係安定化を願い、ドイツが周旋してくれるという話もあり日独伊三国同盟(1940.9)を締結。結果として英米を敵に回します。結局独力で、日ソ中立条約(1941.4)にこぎ着けますが、その直後、ドイツ軍のソ連侵攻(1941.6)と国際関係が読めてないです。能天気で、米国に暗号が解読されていたのにも気づきません。 アメリカ政府は、中立主義を志向する国民の意思が、開戦に向かうまで辛抱強く待ちます。二正面作戦は避けたかったのでしょう、日米通商条約の破棄、戦略物資の輸出制限と妥協点を探るシグナルを出し続けますが、結局、圧力としてしか解されなかったようです。 一次資料を渉猟されて書かれておられ信頼性は高いですが、あくまで、芦田均氏からの視点ですので、同時代のものを何冊か読まれることをお勧めします。

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