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まちがえる脳 (岩波新書 新赤版 1972)

Mainichi Publishing Culture Award

まちがえる脳 (岩波新書 新赤版 1972)

Yoshio Sakurai

An Iwanami Shinsho title that uses the question of why the brain makes mistakes to explain creativity and recovery.

neurosciencecognitioncreativityshinsho

Work Information

Mistakes are not a flaw in the brain but part of how it works.

Drawing on recent research, the book offers an accessible explanation of neural variability and the brain’s predictive processes.

Book Information

Publisher
岩波書店
Published
2023-04-20
Pages
244 pages
Language
日本語
Size
1 x 10.7 x 17.3 cm
ISBN-13
9784004319726
ISBN-10
4004319722
Price
1034 JPY
Category
本/暮らし・健康・子育て/家庭医学・健康/家庭療法・医学

人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。

櫻井芳雄(サクライ ヨシオ) 1953年生まれ.京都大学大学院文学研究科博士課程中退.広島大学助手,富山医科薬科大学助教授,京都大学霊長類研究所助教授,生理学研究所客員助教授,京都大学大学院文学研究科教授,同志社大学大学院脳科学研究科教授などを経て, 現在─京都大学名誉教授,同志社大学嘱託研究員,医学博士 専門─行動神経科学,実験心理学 著書─『脳と機械をつないでみたら』『ニューロンから心をさぐる』(岩波書店),『脳の情報表現を見る』(京都大学学術出版会),『考える細胞ニューロン』(講談社選書メチエ),共著書に『良心学入門』『良心から科学を考える』(岩波書店),『記憶と脳』(サイエンス社)ほか

Reviews

  • 脳のことがよく分かります。

    面白く読めてためになります。

  • 睡眠は、生命の基本の一つ

    興味深く読みました。殆ど総ての生命体に、睡眠と言う現象が有るのを知りまについて更に知りたいので、麻酔の解明が更に進むのを期待しています。

  • 脳科学入門の良書

    脳科学に少し興味を持って読んだ素人だが、今までの脳内ネットワークの認識が大きく変わり、読んで良かったと思う。 本の構成的には少し繰り返しが多いが、話の印象を強めることにも繋がったので良し

  • 脳機能研究の最先端

    言語中枢であるブローカ野の発見者であるブローカは1850年代から1870年代に活躍した脳科学者ですが、人の知的能力が人種で異なること、また男女で異なることを生物学的に証明することに情熱を燃やしたのだそうです。そして、「我々は女性が平均して男性より幾分知能が低いことを忘れるべきではない、」との言葉を遺しました。 脳機能の動きをfMRI(functional Magnetic Resonance Imaging)で計測しますが、これは脳の血流を計測しているのであり、その血流量の増大が意味することについては、研究者の解説が必ずしも正しいとは限らない、と著者は警告します。 1953年に制作されたTV番組「ザ・ブレインーー知られざる脳の世界=アメリア、イギリス、イスラエル、日本、他の国際共同制作」は現在でも内容は教材として十分通用するそうです。そしてこの番組で紹介された内容を覆すような、あるいは新たに付け加えるべき本質的で革新的な事実は、現在に至るまで意外と見つかっていないように思える、と著者は述べます。 脳機能については、機能局在の解明が脳の解明に繋がると信じている研究者は多く、脳の機能地図をさらに細分化しようとしている。しかし著者の見解では機能地図を細分化しても脳機能全体は解明されず、その理由は よく発表されるニューロンのフローチャートが一方向への動きで説明されるのに対して、実態はもっと複雑な動きをしているからである、と述べます。脳の機能は、多様な部位、多様なニューロン、多様な神経伝達物質、そして多様な遺伝子が相互作用しながら働くアンサンブルによって実現されている。そして特定の機能を損なう疾患や障害にも、単独犯で担うもの(脳の特定局所)は存在していない、とは著者の主張です。 筆者は京都大学教授でしたが、学生達は「間違うことを非常に恐れている様子があり、学生が質問したり意見をいうことは大変少なかった」と述べます。そして毎週一回講義に行っていた私立大学では学生が積極的で質問も多く、その姿勢は非常に好ましかった、と記します。京都大学の学生達の脳を発火させるのが著者の役目であったはずですが、そうした記述はなくてこの部分、評者は大変残念に思いました。

  • はやりの「脳科学」への警鐘をならす本当の脳科学の書

    あやしげな「脳科学」者と、そのはやりに乗ったお気楽なAI論が跋扈する今日、脳科学やAIのプロたちが憂える社会の様々な迷信を突き崩し、脳科学の現実、限界、可能性をきちんと伝える良書でした。プラセボが示す脳の底力には脳の新しい可能性を感じました。

  • 最新の脳の情報伝達様式について解説している。

    脳内の情報伝達は、いわば複線、複々線方式だということを、科学的な根拠に基づいてわかりやすく述べていると思います。その結果、無理だと思われる状況でも、脳内で解決が測られるのだという結果が生じます。

  • もう騙されない

    脳科学、心理学、占い、眉唾情報だらけのなかで、しっかりした立ち位置を確保するのに必要な本です。

  • 脳についてはほとんど分かっていない

    巷に流通する脳についての迷信めいた擬似科学に警鐘を鳴らす本である。大変興味深く読んだ。

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