Mainichi Publishing Culture Award
シンセミア(上)
Set in a fictional town in Yamagata, Kazushige Abe's novel entangles family, violence, religion, and rumor. Its many viewpoints and dense sense of place bring the darker pressures of contemporary society into view.
Work Information
シンセミア is a work whose contours are visible through its award history, with the author's concerns emerging through subject and voice.
Set in a fictional town in Yamagata, Kazushige Abe's novel entangles family, violence, religion, and rumor. Its many viewpoints and dense sense of place bring the darker pressures of contemporary society into view. Public pages were used to confirm the print-book identifiers, and ASIN, ISBN-10, and ISBN-13 were completed where available.
Review Summaries
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Reader response tends to focus on the distinct subject matter and the feel of the prose. Some responses value the lingering effect of the story or argument, while the limited public trail calls for a cautious assessment.
Book Information
- Publisher
- 朝日新聞社
- Published
- 2003-10-17
- Pages
- 400 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784022578709
- ISBN-10
- 402257870X
- Price
- 2691 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
祝芥川賞受賞! 受賞作「グランド・フィナーレ」に連なる神町フォークロアの原点。毎日出版文化賞、伊藤整文学賞を受賞した新芥川賞作家の最高傑作!
Reviews
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悪党だらけの群像劇
山形県にある神町を舞台とした群像劇。 50人を超す登場人物たちのドロドロの人間模様を見せつけられる。ほぼ悪党、もしくは人格破綻者というおぞましさ。 パン屋を生業とする田宮家、田宮家とくされ縁でつながるヤクザ家業の麻生家を中心に、悪徳警官やら、盗撮集団やら、殺人者らが跋扈する。著者は、登場人物たちをつなげながら壮大な絵巻を作り上げている。それぞれのキャラが立っており、衝撃的な出来事が起こるためまったく飽きることはない。 上巻は、田宮家の歴史を紐解きながら、神町の今の不穏な空気感の中、様々な事件、事故が語られる。そして、浄化するが如く町を揺るがす大洪水発生…と下巻へ続く。
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息苦しい。小説の構図が
全ての点を線でつなぎきっています。力作。それは間違いない。 ところが『IP』について著者自身がいみじくも指摘していた、「完璧主義的な厳密性」が色濃くなってしまっているような気がします。 個人的には『アメリカの夜』のような、自己格闘の末に何もかも放り投げるような、開けっぴろげな作品を描いてほしいなあと思っているのですが。
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大傑作
素晴らしい。 'An extraordinary work'
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途中から楽しめました
上下巻含めた感想。 ロバート・アルトマンの”ショートカッツ”のような小説(映画でいうとグランドホテル形式ってやつか)。阿部和重の小説で”神町”を舞台とするのは、ニッポニアニッポン、グランドフィナーレとこの作品を含めて3作ある。 最初は読みにくくて放置していたが、2度目のトライでは上巻半ばから引き込まれた。多彩な登場人物が欲望丸出しで動く様は、露悪的ではあるが、その様々な思惑が連動していく纏め様はなかなのもの。
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カタルシス不発
因縁や人々が絡み合って事件が事件を呼び、憶測が飛び交い 真相は闇の中という現実社会。権力や腐敗や個人の恨みや愛情。 それらすべての要素が小さな神町にぎゅーっと高濃度に濃縮 されてしまったかのような事件の続発ぶり。 展開が気になって気になって一気に読むは読んだのですが・・ 読み終えてみると心に残らなかったです。 これほど登場人物の誰にも感情移入できない小説も珍しいと思いま した。 決してつまらない訳ではないです。むしろ一時的にシンセミア 中毒になりました。
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今まで読んだ中で一番くだらない本
今まで読んだ中でいちばんくだらない本。 まずページを開くと全登場人物の名前が数十人分羅列してある。まずここでげっそりする。 そして物語が始まるが、不自然な展開、魅力がない人物ばかり、魅力がないどころか嫌悪感を催す人物ばかり。 そして小説とよぶのも腹立たしいほどの程度の低い読み物が延々2冊も続く。 ある意味拷問に近い。 才能のない人間は本を書いてはいけない。 本が好きな人間として嫌悪感を覚える。
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評価が難しい
これはかなり評価に迷いがあった。 かなり分厚い本な上、上下巻。その厚さにも関わらずかなりの短時間で読み切ったというのは、要は「それだけ読者を惹きつける魅力がある」といえると言えば言えるからだ。 果樹栽培が盛んで牧歌的な田舎町。観光客は「のんびりした田舎と美味しい果実に素朴な人々〜」なんて思い込んでいるが、その実態は変態警官にろくでもないヤクザまがいの議員に覗き屋集団をはじめとした、ただれた人間関係。きめ細かい心理描写などは非常によくできていると思う。UFO、殺人・・・と読者を引き込むのもうまい。 でもその反面「盛り込みすぎた」という印象がある。最初こそ面白いと思ったのだけど、登場人物の誰もが常軌を逸した変態行為、違法行為、背徳的行為をしているという話を読みすすめるうちに「これじゃ低俗な風俗雑誌のネタの物珍しさ、エグさで読者を釣ってるだけ」という気がしてくる。 だからとても惜しい。もしまっとうな登場人物がもっと沢山いて、その上で異常性がスパイスとして利用されているのなら素直に☆3つか4つだったと思うのだが、異常性、不道徳性(変態性?)だけで構成されると、たんに誰もが有する「こわいもの見たさ」を刺激されただけなのを「文学として面白い」と誤解したのではないかと自問自答してしまうからだ。あと正直な話、作者が登場する意味がやっぱり意味ない気がしてしまう・・・(^^;)
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壮絶な名作
阿部和重氏の本は「アメリカの夜」以降読んできたが、この圧巻のリアリズムの完成度を誇る作品は絶品だ。すべての登場人物のグロテスクな面が余すところなく見事に描かれ、ストーリーテリングの実力も相当なものだ。著者はデビュー作の「アメリカの夜」にて田中康夫氏より『読まずに語る文芸批評』にて「ただの凡人」とこきおろされた。その作品を読んだ僕も同じ印象だった・・・・。その作家がここまで成長するとはまったく思いもしなかった。〜ストーリテリングにエンターテイメントの手法を持ち込む事を「後退」と評す人がたまに散見されるが、はっきり言って、純文学をエンターテイメントのストーリテリングに盛り込む方が単なる描写に徹するよりも遥かに難しい。これは自分で小説を一本でも書いてみればわかる。阿部和重氏は今後の期待が大きく膨らむ。