利権聖域 ロロ・ジョングランの歌声 (角川文庫)
A play and novel set in Kansai during Japan’s high-growth era, centered on a Korean-Japanese family running a small yakiniku restaurant as family conflict and history press in.
Work Information
Love, anger, and historical pain gather in a small restaurant.
One of Chong Wishing’s major stage works, combining the heat of family drama with the shadow of postwar history and later adapted by the author into film and prose.
Review Summaries
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Readers and audiences value the fierce family exchanges and the ability to place postwar pain amid humor and tears.
Book Information
- Publisher
- 角川書店
- Published
- 2012-04-25
- Pages
- 400 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.8 x 1.6 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784041002339
- ISBN-10
- 4041002338
- Price
- 1 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品
かつて東ティモール暴動で落命した従兄、稔の影を追い、中部ジャワ地震の取材に赴いた週刊誌記者の菜々美は、海外援助の現場でその表と裏に直面する。稔の死に疑惑も浮上し……城山三郎経済小説大賞受賞作!
東京生まれ。中央大学卒業後、筑波大学大学院で修士(経営学)を取得。国際開発コンサルタントとして、カンボジア、インドネシア、モンゴル、エチオピア、ネパールなどの途上国で、政府開発援助(ODA)等の事前開発調査に従事。本書で、第1回城山三郎経済小説大賞を受賞。
Reviews
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正義とは
初めてこの本と出会ったのは7年前。 ジャカルタにある図書館でした。それから忘れられなくて、やっと見つけた。 インドネシアに住む人と我々の正義。 正しさとは、価値観とは、決して一つだけではなく、インドネシアで蔓延る賄賂社会も必ずしも「悪」ではない。 平和とは発展とは何かと感じさせてくれる一冊。
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真の正義とは。
日本が世界に誇れことの一つが世界中に供しているODA額の多さであると思うが、 ODAや国際援助の真実の部分に深く迫っている本なのではないかと思う。 今だに多くの新興国では賄賂などの腐敗政治が横行しており、取り締まり切れていない というような記事を目にするが、冷戦時代の開発独裁がはびこっていた時代では、 今とは比べ物にならないくらい腐敗政治が当たり前だったろうし、大国としても 正義のもとではなく、己の利益のためにそれらを利用していたのだろうと思う。 それがある意味時代の要請であったし、当時としては最善であったのかなとも思われる。 一方で、不正や偽善が正義であったという時代を映し出すことで、本当の正義とは何か、 という根源的かつ大きな問題を本書は提示しているとも感じられる。 昨年の暮れくらいから多くの新興国で政情不安が起こっており、世界を揺るがしているが、 本書はそういった動きにも相通じるものだと思う。
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ODA利権に、家族・同僚・恋愛などを絡めたのは、面白い
「利権」というキーワードから経済小説家と思いましたが、その部分は、1割くらいしかなくて、それに、記者である主人公や、インドネシアで亡くなった新聞記者だった憧れの叔父、その他の親戚、同僚などとの人間関係が、絡まりながら展開していきます。経済小説でもなく、恋愛小説でもなく、カテゴリーに分けるのは難しいのでしょうか、その反面、他の小説にはない、面白さがあります。この作者の作品は初めて読みましたが、他の作品も読んでみたいと感じました。 一方、登場人物同士が、お互いに関係があることが後半わかってくるのですが、この部分は、ちょっと都合が良すぎ、不自然に感じました。登場人物が少ないのは、単純で読みやすいのですが、もう少し、増やした方が良いと思いました。舞台となるインドネシアでも、現地でしかわからないことを、もっと細かく書き込んだ方が、現地での展開で、もっと引きずり込まれる気がします。
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利権聖域としての突込みが物足りない
この作品を読み終わって神保真一著「真夜中の神話」を思い出さざるを得なかった。 勿論設定は違うがインドネシアを舞台にしたずしっとした重さと暗さが魅力であろうか。 ただ利権聖域についての突込みが物足りなかった。 一般文学通算1029作品目の感想。2013/07/19 21:20(in山東省・青島)
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迫真に迫る
物語を語る上での背景描写が秀逸。 空想ではとても書けないような、作者ならではの臨場感がある。 物事を単純化して善悪で語ることは時として難しい。 そんな世の中の真理を行間で語っているように思います。
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つまらない…。
内容が薄い。背景描写もくどいし長い。どうでもいい描写が多すぎる。 登場人物に面白みがなく、会話が全て噓っぽく聞こえる。 ここ最近読んだ小説の中でダントツにつまらなかった。
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面白くはある
ODAに絡む利権、汚職の問題はふるくから指摘されてきたことであり、題材にした作品も少なくはない。そこに、NGO、ボランティアにかかわる人間とその心情に踏み込んだところが、3.11大震災後の今、今日的であり、旧来の題材が今日的色彩を帯びている。その意味で、非常に興味深く、面白く読めた。 一方、筆者自身が、東南アジアにおける支援活動に深く関わっていたせいか、この辺りの社会的歴史的背景の記述が実に詳しい。。。が、それが時にストーリー展開のスピード感を鈍らせている印象がある。帯に言うほど「一気に」読ませるものではなくなっている。 最終的に主人公がつかむ新しい人生への展開がやや拙速の印象があるのは、そのような背景記述に比べ、人への踏み込みがやや甘くなった気がしないでもない。 今後作者の、いわば得意でない分野でどのような力量を見せるのか、楽しみに見守りたいと思う。