Best Swedish Crime Novel Award
三秒間の死角 上 (角川文庫)
A Nordic crime novel about an informant embedded in organized crime who becomes trapped among the interests of government, police, and criminals over drug trafficking inside prison. Tense undercover work and cascading betrayal drive the story.
Work Information
When an informant’s cover begins to collapse, every institution around him turns hostile.
Centered on Paula, an informant inside a criminal network, the novel intersects plea bargains, police institutions, and prison violence. It turns the willingness of institutions to sacrifice individuals for self-preservation into a fast-moving suspense narrative.
Review Summaries
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Readers often praise the pace, institutional tension, and prison detail. Some find the density and harshness demanding, but the escalating suspense is widely treated as the book’s main force.
Book Information
- Publisher
- 角川マガジンズ
- Published
- 2013-10-25
- Pages
- 464 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.8 x 1.8 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784041010730
- ISBN-10
- 404101073X
- Price
- 77 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品
英国推理作家協会賞受賞作 スウェーデン最優秀犯罪小説賞受賞作 「心の扉をこじ開けてくる強烈な小説だ」杉江松恋氏 麻薬密売組織の中枢まで上り詰めた優秀な警察の潜入捜査員パウラ。重罪刑務所に麻薬密売の拠点を築くべく、法務省上層部の極秘の後ろ盾を得て、刑務所内へ潜り込み商売を始めたが、その正体を知らぬまま、入所前に彼がかかわった殺人事件を捜査するグレーンス警部の追及の手が伸びるや、法務省上層部は保身のためにパウラ切り捨てを決定した…… 驚愕の結末へ向かってノンストップで疾走する刑務所サスペンス。 『死刑囚』をしのぐスケールと、予想もつかないストーリー展開で世界をあっと言わせた、『ミレニアム』ファン必読の北欧ミステリ最高峰。映画化決定。 アンデシュ・ルースルンド 1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。テレビ局の番組統括、レポーターなどを務めた。刑務所に関するドキュメンタリー番組を制作中にヘルストレムと出会い、意気投合。共著のデビュー作『制裁』で最優秀北欧犯罪小説賞を受賞。 ベリエ・ヘルストレム 1957年生まれ。刑事施設・更正施設評論家。自らも犯罪者として服役した経験から、犯罪防止を目指す団体の発起人となり、犯罪に走る少年たちのケアを行なう。ルースルンドとの共著は『制裁』『ボックス21』『死刑囚』が邦訳されている。
アンデシュ・ルースルンド 1961年生まれ。作家・ジャーナリスト。ヘルストレムとの共著『制裁』で最優秀北欧犯罪小説賞を受賞。 ベリエ・ヘルストレム 1957年生まれ。刑事施設・更正施設評論家。犯罪者として服役した経験から犯罪防止を目指す団体の発起人となる。
Reviews
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面白いが都合良すぎる
冗長な部分も多いが、そこは斜め読みすればいい。 ストーリーは奇想天外で面白かった。 しかし、なんぼなんでも無理でしょと思える。 銃の弾を避けますもんね。 距離1500mから放たれる弾丸。3秒で標的に届く。 これがタイトルの意味。 one thousand one, one thousand two, one thousand three と数えて避ける。 しかも3発目はガラスに当たってガラスが砕けるから避けられたことがバレない? あれ、最初の2発でガラスって割れたんじゃないの? あれ? ストーリーがパウラの組み立て通りに進み過ぎる。都合がよすぎる。 それでも面白かったです。 3度目は
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面白い
最初は淡々と進む内容。中盤から面白くて仕事どころではありませんでした。終盤は3度も読み返していました。今も余韻が残っています。
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楽しめたが、ご都合主義の箇所も(ややネタバレ)
ストーリーはよくできており、楽しめましたが、タイトルなどから下巻の中程でオチが予想可能であることは少し残念。キャッチーなタイトルにしたかったのはわかるのだが、オチを類推させるタイトルであるのはミステリーとしてどうなのだろう。作戦決行中にハンドラーが出張とか、他にもリアリティを損なう描写がある。敵対勢力の陰謀か何かで出張にさせられたのならわかるが。これも次作にこのハンドラーが継続して出てくるために必要なのだろうが。下巻の途中からその後がひたすら描写され、ちゃんとオチが用意されているのか不安な読書が1時間くらい続いたが、ちゃんとあって安心した。
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エーヴェルト・グレーンス警部シリーズの到達点と言える作品
本書は、『制裁』『ボックス21』『死刑囚』『地下道の女』に続くエーヴェルト・グレーンス警部シリーズの5作目であり、ある種の到達点となる作品である。それぞれの作品はそれぞれに異なる事件を扱っているものの、シリーズ全体がグレーンス警部を中心とした人生ヒストリーとなっているため、物語を動かす人間たちにも重点を置いて読みたい方は、どうか最初から順にお読み頂きたい。 かつてランダムハウス社から出されていた三作は同社倒産による長い絶版の後、『熊と踊れ』が大好評を得たことから同ハヤカワ文庫よりシリーズとして順次再刊された。角川文庫で本書が発売された当時から6年もの間未完であった待望の『地下道の少女』は、この2月に新訳で上記ハヤカワ文庫のシリーズに加わったため、今であれば、誰もが正当な順番で読み進めることができる。ぼくもその種の幸福な読者の一人であった。 そのことをここで強調しているのは、これまでの作品の経緯が本書の物語中各所で語られたり、過去作品の登場人物が再登場したりすることに加え、グレーンス警部にとって『地下道の少女』の巻末近くで大きな転機となる出来事が起こり、本書はそれを受けて、その影響から未だ逃れられず、元来の奇矯な行動にもさらなる変化や迷いが生じ、それが周囲のレギュラー・キャラクターとの関係性にも大きく影響を与えてゆき、それは大きなサブ・ストーリーとして本書の事件にも大きく関わってくるからだ。作品毎のストーリーに、シリーズ全体の流れを読み加えると、一冊一冊の物語に相当の奥行と深みが加わるので、大変重要なことだと思う。 さて、この作品のことに移ろう。 そう。この作品は、シリーズとしても単発作品としても、最初から不穏な爆発物だった。本作の前半部(上巻)は、導火線だった。その長い導火線は、実は最初から点火された危険な状態で読者に渡されていたのだが、その事実にぼくらが気づくのは、ずっと後、上巻の最終行に至る頃だ。 そして下巻では、行頭から凄まじい火力の爆発が待っている。爆発後には、収拾の着きそうにない、絶望的な状況が残る。しかし、ここにグレーンス警部シリーズが関わってゆくことで、この難事件の解決に向けて強力な化学反応が生まれる。その構成だけで、十分にすべてが成功している。読後の今だから言える。最後の最後まで、物語の真実はわからない。タイトルの意味も。 今回、作品が扱っているテーマは、犯罪者を警察の協力者に仕立て上げ組織に入り込ませる不法な国家レベルの機密となる潜入捜査である。この潜入捜査を強いられ日々を消耗する主人公は、ピート・ホフマンこと暗号名パウラ。警察機構の極々上部の者しか関わらず、極秘裡の超法規的捜査活動に携わる者たちの心にも大なり小なりの悪の濃淡が感じられ、自らの人間性に向き合う者は、過酷なストレスに曝される。 パウラたちのようなスパイは、正体が割れた途端に組織から追われる身となるが、警察機構にとってはその瞬間から彼らは使い捨ての存在となる。そうした一つの駒に過ぎないパウラは、ある刑務所内での薬物流通を乗っ取り、組織を壊滅させるという重い任務を背負い込む。物語は、深く組織に潜入した主人公パウラを主体に、緊迫した時間と、彼の綿密な準備活動と、その後の作戦の経緯と、そして文字通り爆発的な転換によって静から動へと変わる。 パウラの受ける運命の過酷。切り抜ける意志と、閉じる罠。下巻の疾走感は素晴らしい。この作者ならではのものであるストーリーテリング。パウラの起こした大爆発。そして収拾を運命的に引き受けることになるエーヴェルト・グレーンス警部。彼の心の救いを求める物語と同時進行し、収斂してゆくこの巨大な物語に、握り拳で快哉を叫びたくなる。傑作としか言いようがない。 『制裁』『死刑囚』に続いてシリーズ三本目の舞台となる刑務所内部であるが、そもそも元ジャーナリストであるルースルンドと、共著者であり自らが服役囚でもあったトゥンベリのコンビなので、事実とフィクションをミックスさせて創ってきた本シリーズに重みがあるのである。しかし超法規的捜査活動による捨て駒の存在や彼らに関わる人物履歴データの違法改竄などは現実のものであり、この物語のように収集が着いてはいないらしい。エーヴェルト・グレーンス警部はフィクションなのである。常に現実とフィクションを混ぜ合わせて社会の現実にある矛盾を告発する立場での文学活動を基とするこのシリーズは数々の文学賞に輝いている。当作品は英国でのインターナショナルダガー賞、日本でも翻訳ミステリー読者賞受賞と高く評価されている。
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感情移入しにくい
主人公がもともと犯罪者で、 必要があってより凶悪な犯罪者を演じさせられる、というプロットは 面白くて目新しいけれど、感情移入がしにくいです。 そのためか説明的な話が長くて 物語がなかなか進まず、 上巻丸ごと、および下巻の前半までは、 少なからずイライラしながら読み進めました。 主人公の正体が露見してから俄然面白くなりますが、 そこまでが長すぎるし、 そこからはあっけない。 最後のページをめくった瞬間、 もう少し、読み応えのある展開が欲しかったと感じました。
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面白い
北欧のミステリーは登場人物の名前が難しく、また、地名の位置関係がよくわからないのが難。でも、日本とは全く違う刑務所の環境など、興味深く、楽しんで読めた。
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刑務所の内部をここまで深く書けるのは
すばらしい作家に出会ってしまった。 以前、ランダムハウスジャパンから何作か刊行されていたらしいのだが、勉強不足で気づいていなかった。 こんな作家に気づいてなかったなんて、申し訳ない!! 犯罪組織に深くもぐりこむ潜入スパイ、「パウラ」。 彼の心理や、刑務所内での心理戦など、実にこまやかで観察が深く、どうしてここまで書けるのだろうと思ったら、作者のひとりが元・塀の中の人だったらしい。どうりで、おみごと。
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北欧ミステリー、すばらしい。
北欧ミステリーが次々と刊行されていますが どれも周作ぞろい。 これも大変満足しました。 麻薬組織に警察からの依頼で潜入する潜入捜査員パウロ。 彼がおとり捜査の際に殺人事件に巻き込まれる。 その殺人事件を捜査するのが「簡単には諦めない男」グーレンス警部。 グーレンス警部の捜査状況をさぐる市警の潜入捜査担当者。 あまりに潜入捜査員の危うさがあまりにヒリヒリするので 上巻は時々本を閉じて心臓を落ち着かせないといけませんでした。 そして下巻は怒涛の展開。 上巻でなぜ潜入捜査員がなぜそんなものを準備したのか その伏線がすべて明らかにされます。 大満足の小説でした。
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