悪玉伝
悪玉伝 by 朝井まかて is introduced here as the award-recognized work. The book is valued for its distinctive subject, its attention to character emotion, and the way it develops its central conflict into a readable literary or genre narrative.
Work Information
A concise introduction to 悪玉伝, a work shaped by its subject and emotional stakes.
This entry records the bibliographic identifiers and publication status confirmed for 悪玉伝. The Japanese description summarizes the work without reproducing publisher copy, and the identifiers refer only to the book edition of the work, not to magazine issues or unrelated publications.
Review Summaries
-
Reader responses tend to value the distinctive premise and the careful handling of emotion. Some reactions differ over pacing or style, but the work is received as a memorable award-recognized title.
Book Information
- Publisher
- KADOKAWA
- Published
- 2018-07-27
- Pages
- 328 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.9 x 2.2 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784041069196
- ISBN-10
- 404106919X
- Price
- 192 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品
江戸時代最大の贈収賄事件の行く末は? 歴史エンタメの最高峰。 大坂の炭問屋・木津屋の主の吉兵衛は、稼業は番頭らに任せ、自らは放蕩の限りを尽くしてきた。そこへ実の兄・久佐衛門の訃報が伝えられる。実家である薪問屋・辰巳屋へ赴き、兄の葬儀の手筈を整える吉兵衛だったが、辰巳屋の大番頭・与兵衛や甥の乙之助に手を引くように迫られると、事態は辰巳屋の相続争いに発展する。上方で起こった相続争いの噂はやがて江戸に届き、将軍・徳川吉宗や寺社奉行・大岡越前守忠相の耳に入る一大事に。将軍までも巻き込んだ江戸時代最大の疑獄事件の結末は――。
●朝井 まかて:1959年、大阪府生まれ、甲南女子大学文学部卒業。2008年、第3回小説ゲンダイ長編新人賞奨励賞を『実さえ花さえ』(のちに『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』に改題)で受賞してデビュー。13年に刊行した『恋歌』で、14年に第150回直木賞を受賞。14年に『阿蘭陀西鶴』で第31回織田作之助賞、15年に『すかたん』で第3回大阪ほんま本大賞、16年に『眩』(くらら)で第22回中山義秀文学賞、17年に『福袋』で第11回舟橋聖一文学賞を受賞。他の著書に『残り物』『落葉』『銀の猫』など。
Reviews
-
はらはらどきどき
面白かった
-
読後感
江戸時代の大阪の商家の相続争いをベースに上方と江戸の風俗を垣間見る事が出来ました。
-
幕末の大奥の様子が良く分かる。
読み始めて最初は、テーマが分からず、退屈だった。終盤は、朝井まかてらしく面白くなった。幕末の大奥の様子が良く分かる。
-
大坂風情豊かに。
元文5年(1740)に起こった「辰巳屋騒動」という幕府を震撼させた疑獄事件を題材にしている。 大坂のお家騒動が幕府を揺るがす大事件となり、あの大岡越前が出てくることに。 それにしても、商人の町、大坂界隈の風情に人情がよく分かる。 政治上経済・文化の中心であった上方。 今に残る習慣やことばの謂われが伝わってくる。 大坂ならではの馴染みある地名が出てきて、その謂われもよく分かる。 江戸とは一線を画す、独特な商人文化が眼下に広がってくる。 はんなりとした大坂ことばがきもちよく響きわたる。 このような事件から約300年経ってもそんなに変わらない世の中だといえる。 刑事裁判の原則である”疑わしきは罰せず”はあるものの、国策捜査はある。 国策捜査となる横領・詐欺事件は法と証拠の公平性を踏まえ難解を極める。 人と人のつながり部分には忖度も確かにある。 そして、門出は愛情たっぷりに、夢と希望を持って。
-
まあまあ
朝井まかての作品にしては、ちょっとイマイチだなと正直思いながら読みましたが、最後にどんでん返しがあり、あまりいいキャラではない奥さんのお瑠璃さんも、最後のシーンでなかなかの良いキャラに描かれていました。 解説を読むと、史実を基にした小説のようで、歴史上では主人公の吉兵衛は悪者扱いされているようなのですが、その吉兵衛を主人公に、吉兵衛側の言い分で書かれた小説のようです。
-
エンターティメント小説でしょ!?
色々な楽しみ方ができる本である。 映画化するなら吉兵衛は海老蔵か玉木宏で、 そんな風に最後まで想像を膨らませながら読んでいた。 獄中の章では夏目漱石の「坑夫」がよぎったり、筆力も最後まで衰えることなく、まだまだ楽しみな作家である。
-
見事な面白さ
色も匂いも臭いも、文字を通して伝え出る。主人公の心意気も行間に滲み出る。上手いとか下手とか、というレベルではなく、お見事。ハラハラしながら、不条理に怒りを覚え、最後は面白かったと拍手した。
-
前半は面白かったのに。
ガツンとした大逆転劇を期待させる物語の進み方だったが、個人的にはちょっと物足りない後半。