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腐蝕の構造 (角川文庫 緑 365-1)

Mystery Writers of Japan Award

腐蝕の構造 (角川文庫 緑 365-1)

Seiichi Morimura

腐蝕の構造 is a mystery fiction by 森村誠一. Recognized in 1973, it is valued for its focused voice and for the way it leaves a sense of people, place, and time with the reader.

memory and placehuman feelingsocial context

Work Information

腐蝕の構造 captures a sense of people and time within a tightly shaped form.

腐蝕の構造 is a mystery fiction by 森村誠一. Recognized in 1973, it is valued for its focused voice and for the way it leaves a sense of people, place, and time with the reader. In the context of the award, its importance lies in the voice, structure, and lingering questions it leaves.

Review Summaries

  • Reader response tends to value the distinctive subject and the strength of the voice. The work rewards attention to context, structure, and the aftertaste it leaves.

Book Information

Publisher
KADOKAWA
Published
1974-05-01
Pages
568 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784041365014
ISBN-10
4041365015
Price
398 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

ウラン濃縮化の新しい実験に成功した少壮の科学者が行方不明! 企業の薄ぎたない利益追求の裏には、狙った獲物を必ず“悪の底”に引きずりこむ甘い罠が…。推理作家協会賞受賞。(権田萬治)

Reviews

  • 世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解ります!

    1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。 原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。 半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。 本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。 また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。 大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。 本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか? 書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。 日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。 新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!

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