Japanese Literary Awards

← Back to awarded works
誤算 (角川文庫)

Yokomizo Seishi Mystery & Horror Grand Award

誤算 (角川文庫)

松下麻理緒

A suspense novel in which a nurse surrounded by inheritance-hungry people is driven into an unexpected corner by escalating greed.

inheritancenursegreedfamilysuspense

Work Information

A whirlpool of inheritance greed throws the nurse's life off course.

Published in 2007 as the TV Tokyo prize winner at the 27th Yokomizo Seishi Mystery Award.

Book Information

Publisher
KADOKAWA
Published
2007-10-24
Pages
336 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784043866014
ISBN-10
4043866011
Price
704 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品

遺産を狙う男女の、欲望渦巻くノンストップ狂騒曲! 前夫のために蓄えも職場も失った看護師川村奈緒は、資産家の老人鬼沢の世話をするため大邸宅に住み込むことに。遺産のことしか頭にない一族に憤りを覚える奈緒だったが、鬼沢との結婚話が持ちかけられ――

●松下 麻理緒:東京女子大学心理学科同期卒の二人による共同執筆。それぞれ東京都生まれと福岡県生まれ。本作により第27回横溝正史ミステリ大賞・テレビ東京賞受賞。

Reviews

  • 2時間サスペンスのドラマのよう

    土曜、日曜の昼に放送される2時間のドラマサスペンスにピッタリな本だと思います。 脳梗塞で倒れたものの、今すぐには死にそうにない大富豪の老人と、遺産を狙う子供たち。 介護に雇われた元看護師のお話です。 もっと、緻密に現実味あふれる行動と、ドロドロとした駆け引きがあればもっと良かったのにと思いました。 ただ、遺産がほしくて、考えの浅い行動を子供たちが適当にしているってだけの話にしかなっていないような感じに思いました。 読みづらくはないのですが、何も残らないかなーって感じです。

  • 意外な人物が犯人でした、実に良く練られた素晴らしいサスペンスです。

    午後のサスペンスドラマ「誤算」で知りました。 TVドラマのあらすじ 看護師・川村奈緒(羽田美智子)は夫の借金を返済するために仕事を辞め、退職金で完済した途端、離婚を切り出されて一文無しになる。 そして、京都の資産家・鬼沢丈一郎(中村敦夫)邸の住み込み看護師の求人を見つけ応募する。鬼沢の周囲では 遺産相続をめぐる不審な出来事が頻発。 死期が近いと思われたが献身的な看護で偏屈な鬼沢が元気になり奈緒に求婚する。 そんな鬼沢がソバのアレルギーで急死するが、果たしてその遺産の行方は・・・・・・ 再婚新妻となり巨額の遺産の半分がもらえるはずだったのだが・・・ TVでは最初は奈緒が次には長男の引きこもりの息子宏が有力容疑者とされた・・・ 本書のラストでは遠山弁護士(大友康平)の鬼沢の長男が先に亡くなったらの遺産相続の説明、古からの家政婦浜田よし子(正司歌江)の湯河原のマンションで、鬼沢の古くからの親友、山崎医師(黒沢年雄)への多額のお礼についての恵太・奈緒・よし子の鼎談推理が興味深い おそらく一人の著者では思いつかないと思われた、イチ押しの名品です。

  • 伏線の回収が雑

    遺産相続をめぐる一家の争い。 「誰が?」「同機は?」 等、 色々と疑問を持たせながら、 最後のネタ晴らしはスペースが足りなかったのかと思うくらいな 雑な展開になる。

  • これからが楽しみ

    トン女心理学科卒の2人の共同執筆とのことです。 場面も大きな舞台はなく、なんとなく舞台劇のような進行。 しかし、登場人物一人一人の心理状態を克明に描いていくことで、いかにもにもありそうな場面つくりに成功していると思います。 それが物語りを重厚にして、おおきく膨らんでいきます。 よく海外の推理小説で大きなお屋敷の中での 密室殺人に登場人物の心理描写を描いているような感じ。 タイトルの誤算は、誰の誤算なのでしょうか・・ 読んでいくといろいろ想像できて面白いです。 庶子の恵太の役どころが良い感じでした。 実は、恵太は俊也も操っていたようにも思えてきます。 (意味は、本を読んでみてください) これからが楽しみな作家に思えました。

  • 細やかな人間描写に感銘。

    サスペンスとなると、人間の描き方がとかく薄っぺらで、ひたすらおどろおどろして現実味がないが、二人の共著者の経歴からか,さすがに人間観察が緻密で奥深く、最後まで謎解きが持ち越され、深く静かにエキサイティングさせらながら読み終えた。そこで、これのテレビドラマ化されたものに大いに期待したが(12チャンネル)、これは最後に、原作にない蛇足の結末がつけられ、原作の味わいを台無しにしてしまっていた。テレビだけを見て、本書と著者が評価されないためにも、本書「誤算」がもっと多くの読者に読んでもらいたいものと、願っている

Related Literary Awards