本のお口よごしですが (講談社文庫 て 8-2)
Hon no okuchi yogoshi desu ga is an essay collection by Tatsuro Dekune, who was also an antiquarian bookseller. It ranges freely over books and secondhand volumes, capturing their smell, provenance, and the habits of readers with warmth and stylish observation.
Work Information
From the shelves of used books, small stories of reading and daily life spill out one after another.
A Kodansha Essay Award-winning collection. It combines the sensibility of a bookseller with the voice of a writer, portraying the pleasures of reading, collecting, and parting with books.
Review Summaries
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Readers appreciate the unpretentious, humane way the essays present knowledge about books. The world of secondhand books becomes approachable and inviting.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 1994-07-01
- Pages
- 277 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061857209
- ISBN-10
- 4061857207
- Price
- 1 JPY
- Category
- 本/人文・思想/本・図書館/書店・古書店
古本屋となって32年。中学を卒えて上京し、店員から自分の店を開きこの道一筋で集めた古書をめぐる珍談奇談の数々を、奇妙な客との交流で知った人生のほろ苦い味で仕上げてみました。貴書発掘のドラマから万引、美少女、臨終の書……読書好きに必ず喜んでもらえる講談社エッセイ賞受賞の名文随筆集。
Reviews
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名作エッセイ!
確か、なにかのエッセイの賞をとったと思います。 古本屋さんの、本をめぐるエッセイです。 小説も面白い作家さんですが、原点はエッセイ、随筆だと思います。 絶版なのが信じられないです。
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古本って。
この著者の本はとても好きなので 楽しみに読み出しました。 ほんの1.2ページに古本とお客にまつわる 随筆が沢山つまっていて 思わず声を出して笑ってしまうお話から 心にじんわりしみいるものまで色々で 古本屋さんの店主になった気分で興味深く読めます。
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人生最後の読書に何を読むか
古本屋店主にして作家の出久根達郎の随筆集。30年以上も古本業をやっていると、 やっとこのごろ本の声が聞こえるようになったと言う。そんな著者の、本にまつわる 面白話、珍談奇談が満載。それぞれは2頁の分量だからとても読みやすい。 短いがジーンとくるエピソードも多い。中には随筆を通り越してこれは著者の創作に 違いないと思わせる虚実皮膜な話もあって読書好きにはたまらない。 私が面白かったのは例えば、 【陸軍恤兵部】 昭和15年、陸軍より岩波書店へ慰問用に文庫20点 各5000部を実費納入せよと命令が来た。20点の書目は陸軍指定で、 「虞美人草」(漱石)、「小僧の神様」(直哉)、「おかめ笹」(荷風) 「あらくれ」(秋声)・・・など。 なぜ永井荷風の「おかめ笹」が選ばれたんだろう? この本は上流階級の偽善性、 道徳的退廃に対する荷風の痛烈風刺の小説で、描かれるのは俗悪、虚栄、打算、 色欲、卑小、低劣、愚鈍。太平洋戦争の始まる前年にこのような軟弱小説を (慰問用とはいえ)選ぶ陸軍には「柔軟な」考えをする人たちもいたんだなと驚く。 【臨終の書】 日本戦没学生記念会(わだつみ会)の再建に尽力した評論家の 安田武氏が癌で入院されて余命幾ばくもない時のこと。親友の鶴見俊輔氏が 見舞ったときに安田氏は荷風の随筆「日和下駄」をベッドで読んでいたという。 死の直前にも随筆を読む安田氏もすごいが、その安田氏を読む気にさせる、 死の直前でも読むに耐える「日和下駄」はすごいと思う。 【蔵書焼亡】 その永井荷風が死んだ時に、枕元にあったのが森鴎外の 「渋江抽斎」。それにしても死の直前まで人間は本を読めるのだろうか。 その時私はどんな本を読んでいるのだろうか。あるいは、死ぬ時まで持っている 本とはどんな本だろうか。突然死んで、蔵書の中味は大量のエロ本・エロ漫画 ばかりということは避けたいものだ。自戒しよう。
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古本奇竜潭
古本にまつわるあらゆるエピソードが描かれていて、 興味深く読める。 夏目漱石が書物に書き込んでいたメモの内容、 中国の書物収集家の運命、 手塚治虫の初期作品ブームの勃興、 など、想像もできない世界が繰り広げられる。 でも、けっきょく、この人は、ほんまに書物を愛してはるんやなあ、というところに行きつく。 愛情の対象はなんでもよい。 本気で愛することだ。 ↑やかましいわ
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古本屋
出久根さんは、いつも『あたしゃ古本屋のオヤジでござい。』を貫いているところが、なんともニクイ。…良い文筆家に出会いましたよ、全く! 感服!
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「古書」 随筆集の名作!
講談社エッセイ賞を受賞した、名 「古書」 随筆集。 著者は、古書店のご主人にして直木賞作家でもおられる 出久根 達郎 氏。 氏が営む古書店に訪れた客の話、有名人の読書、氏が大好きな 「誤植」 …… などなど、古書にまつわるエッセイを156本収録。 氏による他の古書随筆集とくらべてマニアックさが薄いので、古書好きはもちろん、古書に親しみのない方でも楽しめると思います。 氏の古書エッセイを初めて読まれる方には、とくにオススメです。