Gunzo Newcomer Long Novel Award
さようなら、ギャングたち (講談社文芸文庫 たN 1)
さようなら、ギャングたち is a work by 高橋源一郎 associated with the 1981 cycle of 群像新人長篇小説賞. In its award context, it was recognized for its distinctive subject matter, form, or contribution to contemporary literary and artistic expression.
Work Information
A work by 高橋源一郎 recognized in the context of 群像新人長篇小説賞.
さようなら、ギャングたち by 高橋源一郎 is recorded as a work recognized by 群像新人長篇小説賞. Identifiers are supplied only where a standalone book or paperback publication could be confirmed; numbers for magazines, performances, exhibitions, or other carrier media are not used as book identifiers.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 1997-04-10
- Pages
- 382 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.8 x 1.4 x 14.8 cm
- ISBN-13
- 9784061975620
- ISBN-10
- 4061975625
- Price
- 1870 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
詩人の「わたし」と恋人の「S・B(ソング・ブック)」と猫の「ヘンリー4世」が営む超現実的な愛の生活を独創的な文体で描く。発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高の作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作。
Reviews
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飛翔する言語
この作品に登場する言葉はあらゆる制約からも解き放たれ、自由に、そして軽やかに空を舞っている。地球の重力からも解き放たれたかのようであり、束縛するものは何もない。素晴らしい、あまりにも素晴らしすぎる。 そして、この作品は小説という枠組からも自由だ。もはや、小説とも呼べない。ならば、長大な詩か? いや、詩でもない。じゃあ、何なのだ。わからん。俺の頭では表現できん。
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理解不能!!
源一郎先生のデビュー作ということで、事前にこちらのレビュー欄を読み覚悟はしていたものの、やはり自分にはチンプンカンプンの世界だった…。これが芸術、文学ということなのかもしれないが、個人的には小説を評価する時に『わかりやすい』ということが大前提にあるので、その視点から言うとう〜ん…。まあ、これは好みの問題なので、まずはご自身で体験し、その上でジャッジすればよいかと。
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独特の作品世界に、あなたは呼応できるか。
高橋源一郎の異色作。よくわからないが、おもしろい。
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「言葉」の重み
吉本隆明絶賛の伝説の高橋源一郎デビュー作。 これは何度も読み返すべき作品だと思う。 一度じゃ全ては理解できない。 いや、何度読み返しても完全に理解することは出来ないんじゃないだろうか? 全てが長大な詩のようで、全てがメタファーのようで。 ただ、高橋源一郎が紡いだ「言葉」は、繊細で、情緒的で、美しい、それだけは確かだ。 以前、阿部和重が高橋源一郎との対談において、 「『さようなら、ギャングたち』以後に小説を書かなければならない僕らの立場になってくれ」 的な発言をしていたが、その意味がわかる。 この小説は、小説と言うジャンルにおいて革命的な役割を果たしている。 僕らは生きていくうえで、「言葉」からは逃れられない。 その「言葉」についてもっと繊細に、もっと思慮深くならなきゃなぁと思わせてくれた大切な一冊。
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読む人を選ぶ。今年度一番買って後悔した本。
本書の3分の1は空白と改行で構成されている、スカスカの本だ。 「これは小説じゃない」と言われたら、それで終わりかもしれないが 私は小説として紹介され、これを買ったので小説を読んだとして感想を書かせてもらいます。 とにかく読む人を選びます。 書かれている言葉も、想像力豊かな中学生が書いたようだと感じさせるような内容。 (読むとそれは違うことは分かるが、そういった印象を与えるような感性や文章) 繰り返しになりますが本は分厚いが、内容は何もなく、空白だらけ。そのくせ沢山刷っている文庫本のくせに価格も高い。 改行や空白も小説や表現の一部だとは思うが、この本に関しては内容がないので、 意味ないと思う部分も多く、やりすぎ。 感性的には80年代の本で、まだ新しさを感じる部分もあります。 そういった意味では古くなっていないと思えますし、とても優れている本だとは思いますが、 誰かに進められるか? と聞かれたら。「いいえ」と答えます。私は買って後悔しました。 誰かに借りるか、立ち読みで少し内容を見てから買うか決めることをお勧めします。
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散文詩・リリシズム・ポストモダン
書店で購入させていただきました。 「発表時、吉本隆明が「現在までのところポップ文学の最高作品だと思う。村上春樹があり糸井重里があり、村上龍があり、それ以前には筒井康隆があり栗本薫がありというような優れた達成が無意識に踏まえられてはじめて出てきたものだ」と絶賛した高橋源一郎のデビュー作」と本書カバーにはあります。 文藝評論家の斎藤美奈子さんが『日本の同時代小説』(岩波新書、2018)のなかで、「『さようなら、ギャングたち』は名前を探す物語です。もっともわかりやすい解釈は、高橋源一郎の私小説である、というものでしょう。「ギャングたち」とは若き日に作者が体験し、暴走して自滅した政治闘争のことなのか、あるいはテロリスト一般か。ただ、村上春樹が無数の謎解き本を生んだのに対し、高橋源一郎の謎解きに挑む批評はほとんど見あたりません。簡単には尻尾をつまかせないようになっているのです」(p.108)と書いていらっしゃるように、ぼくも何度も読み返している小説ですが結局何が言いたいのかはあまり理解出来ずーー理解出来るとしたら、この作品は生と死を描いている、ということぐらいでしょうかーーその伝でいくと、この小説は現代詩とおなじで意味をつかむというよりはその文体を/文章を楽しむ作品ではないか、つまり(一種の)散文詩ではあるまいか、ということが暫定的な結論です。 あるいはこうも言えるかもしれません。 タイトルから想像するに、本書は、アメリカのポップ文学の旗手であるフィリップ・ロスの『われらのギャング』を下敷きにしているのではないかーー同様に、高橋さんの『優雅で感傷的な日本野球』がロスの『素晴らしいアメリカ野球』を下敷きにしているように。 斎藤さんが上述の『日本の同時代小説』の第3章の題名を、「一九八○年代/遊園地化する純文学」としているように、1980年代はまさしくポストモダン時代の幕開けだったのでーーその現れの1つがニュー・アカデミズムのブームでしょうーー、辛気臭い<大きな物語>について語るより<表層との戯れ>を志向したのが80年代文学だったのですから、意味という<大きな物語>から<逃走>することが高橋さんの目的だったのかもしれません。 とはいえ、行間からはそこはかとなくリリシズムの匂いが立ち込めて来ますし、村上春樹さんの作品と同様、ポップな意匠にくるんだ私小説なのかもしれません(つまりは、全共闘世代の喪失感とメランコリー)。 いずれにせよ、多様な読みを誘発する傑作です。 オススメです。
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びっくりした。でも面白い(ような気がした)
〇 読み始めてびっくりした。これが小説か? 〇 読み終わって考えた。書いてあることはナンセンスなのだが、それなりに推進力があって何かを意味していそうだ。どう理解すればよいのだろう? どう楽しめば良いのだろう? 良い小説は再読したくなるものだが、この作品を再読することに意味はあるだろうか? 単なる時間の無駄か? あるいはこの本を読むことに費やした時間がそもそも無駄だったのではないか? 〇 要するに、この小説の勘所も良さもさっぱりわからないのだが、何となく面白かったような気もしている。私には謎の作品です。
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詩的で私的な美しい小説
"わたしはギャングだったんだ。わたしは詩人なんかではなかった。わたしは生まれてからずっとギャングだったんだ。わたしは今からそれを証明しようとしている"1982年発刊の本書は著者デビュー作、断章形式の独創的なポップ文学。 個人的には主宰する読書会の課題図書として手にとりました。 さて、そんな本書は詩の学校で詩を教えている講師『わたし』を主人公に、アメリカ合衆国の大統領たちが次々と暗殺されてしまうほどギャングたちが暗躍している世界を舞台にした(著者曰く)『一部と二部は身体で書き、三部は頭で書いた』三部構成の作品で。人々が親からもらった名前を捨てて、名前をめぐって諍いも起きる中、『わたし』は自分の恋人に『中島みゆきソング・ブック』(SB)という名前を与え、彼女は『わたし』に『さようなら、ギャングたち』という名前を与えて、猫の『ヘンリー四世』と一緒に暮らしているのですが。。 まず数行で終わるような章があったりの断章形式で(ポルトガルの国民的作家、フェルナンド・ペソアを思い出す)また詩的というか【現実の描写から離れたような言葉も多く】読み始めた当初は戸惑ったのですが、読み通してみると普遍的な『小説』としてまとまっていて面白かった。 また、著者の本は初めて読みましたが。読み終えた後に著者の経歴。学生運動に関わって逮捕、勾留され一種の『失語症』に陥った後【リハビリのために断片的な文書を書き始めた】ことを知ると、本書に著者の実体験の反映、また『執筆当時の時代』を感じることもでき、三部のギャングたちには『あさま山荘事件』を色濃く感じてしまった。 断章形式、独創的な文体が好きな方へ。また『言葉』にこだわりがある表現者の方にもオススメ。
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- Gunzo Newcomer Long Novel Award Edition 4 (1981) ・excellent work