星条旗の聞こえない部屋
A Room Where the Stars and Stripes Cannot Be Heard follows a narrator who chooses to write in Japanese while searching for his own language between the United States and Japan. Cultural distance, the bodily sense of language, and unstable memory create the tension of transnational literature.
Work Information
Beyond an unheard anthem, the narrator begins searching for his own language.
A Room Where the Stars and Stripes Cannot Be Heard follows a narrator who chooses to write in Japanese while searching for his own language between the United States and Japan. Cultural distance, the bodily sense of language, and unstable memory create the tension of transnational literature.
Review Summaries
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The work suits readers who follow its themes and historical setting closely. It is valued less for dramatic turns than for its careful handling of circumstance and its measured prose.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 1992-02-01
- Pages
- 193 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062047692
- ISBN-10
- 4062047691
- Price
- 1350 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第14回(1992年) 野間文芸新人賞受賞
Reviews
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とてもよい
とてもよい
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感受性の強い米国人少年を主人公とした、1967年との時代を感じさせる小説。
・ 日本語の読み書きが出来る米国人の半自伝的小説で、私はこの作者の経歴に興味を持ったので読んでみた。主人公のベンは17歳の高校生で、1967年の話である。もちろん現在ほど外国人は日本に多くはなく、敗戦から約20年、ベトナム戦争、安保の時代であって、日本人の外国(本作では米国)文化に対する理解度・許容度が低い時代である。 ・ 学生運動、三島由紀夫などの時代を象徴する語彙が散りばめられている。少なくともこの連作短編集では、作者の鋭い感性が表現されている。 ・ どこまでが実体験を基にしていて、どこからが創作なのかは知らないが、もっとも印象に残ったのは、父、祖母、ユダヤ教とベンの関係(P.26)。これは今でも通用する事象なのだろうか? ・ なお、作者がなぜ日本語で小説を書いたかだが、彼自身は、日本語が美しいから書きたくなった、と述べている。それもあるだろうが、私は、他人に表現を任せたくないからだ、と感じた。
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とても良かった
一週間以内に届き、状態もとても良かったです。
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日本語って誰のものでしょう?
外国人の書く日本語って日本語でしょうか?大学院でこのテーマについて発表しなければならず,この本を読みました。日本が好きでたまらない筆者。でも外国人に対して明らかに線を引いている日本人。「日本語って日本人だけのものです。」という暗黙の了解のようなものを日本人って持っているんだということに気づかされる一冊です。外国人に対して日本人が自然と出している排斥感について考えさせられました。筆者は純粋なアメリカ人です。しかし繊細で微妙な心理描写をみごとな日本語で表現しています。是非多くの人に読んでもらいたいと思います。
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日本人とは何か
「日本語を母語としない著者による、はじめての日本語の小説」ということだが、そういうジャーナリスティックな評価とは別に、小説としても、また読後感としても、一級のものになっているとわたくしには思える。 表題作の主人公は、作者の分身であるように思われる。アメリカ外交官の息子として日本で暮らしている主人公は、日本人より中国人に親近感を覚える父親、逆に主人公を「アメリカ人」としか見ようとしない日本人の両方に反発し、彼を「人間」として見てくれるひとりの同級生と行動を共にするようになり、最後は父親が出入りを禁止していた新宿の町並みの中に消えてゆく。 父親が息子である主人公に言う科白が印象的だ。「オマエがいくら日本人になろうとしても、日本人は決してオマエを日本人と見なすことはない。」天皇陛下に忠誠を誓っても、日本語を流暢に話そうとも、それは白人たる彼が日本人となれる条件ではない、とすると、果たして「日本人である」とはどういうことなのか。これが、この小説の、われわれに突きつける最も重い問いである、とわたくしは感じた。 収録されている他の小説は、この表題作の続編である。なので、実際にはひとつの作品である、と考えてもまちがいではない。
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情緒の漂いが感じられました
~古典的な私小説のような内容であり、行間から情緒の漂う小説です。 内容を一言で言うと、居場所のない少年の自分探し、です。アメリカの母のもとを出て、主人公が幼い頃に離婚し、若く美しい中国人と結婚して日本で暮らす父の元へ身を寄せます。特権階級の西洋人として日本で暮らしながら、西洋人も日本人も半ば見下している強い父に反発し、両親が軽視す~~る日本語に主人公は惹かれていきます。~
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アイデンテティ探索の物語
アメリカ領事のユダヤ系アメリカ人の父と中国人義母、腹違いの弟とともに日本で過ごす17歳の白人青年ベン・アイザックの自分探しの物語。国籍はアメリカだが、父はシナゴーグに足をふみいれないユダヤ人、離別した母はカトリックで、義母は中国人。いくつものアイデンテティーを抱えた少年は、錯綜する家族を離れ新宿へと向かう。自らの立ち位置ともっとも遠い「単一民族国家」としての日本で、自らのアイデンテティーを求めて。 著者Hideo Levyは「日本人の血を一滴も持たない」ユダヤ系アメリカ人。名前の『秀雄』は、父の友人の日系二世の名前からとったもの。