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夫の始末

Murasaki Shikibu Literary Award

夫の始末

Sumie Tanaka

Otto no Shimatsu is an autobiographical linked collection about a long marriage between a playwright husband and a wife who loves walking in the mountains. Its lively voice brings out both the comedy of their contrasting personalities and the years they have shared.

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Work Information

An autobiographical linked collection that portrays more than sixty years of a marriage between two very different people with humor.

Otto no Shimatsu is an autobiographical linked collection about a married couple who are both playwrights yet lead very different lives. From the wife's perspective, it depicts everyday frictions, comedy, and the ways partners come to understand one another over many years in a warm, brisk style.

Book Information

Publisher
講談社
Published
1995-10-01
Pages
215 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784062075671
ISBN-10
4062075679
Price
2545 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第35回女流文学賞 第6回紫式部文学賞 夫婦のあり方を問う話題の本。野の花と山を愛する妻87歳、劇作家の夫90歳 敬い援けあって共に歩んだ60年 男と女は、夫と妻というかたちをとりながら、その生ける日の限り、愛しさと憎らしさの間をゆききするものなのであろうか。――本文より

1908年東京に生まれる。東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)卒業後、聖心女子学院教師、京都日日新聞記者などを経て、現在は劇作家、評論家、小説家。著書に『カキツバタ群落』(芸術選奨文部大臣賞)『花の百名山』(読売文学賞)『ハマナデシコと妻たち』『新花の百名山』『花と歴史の五十山』『花と歴史の山旅』等々。

Reviews

  • 実は夫婦愛

    従姉妹に「すっごい面白いよ、今の若い作家たちの本がぶっ飛ぶよ」と言われ、名前は知っていたが読むのは初めて 昔見た朝ドラ「うず潮」の脚本も書き 夫は劇作家の田中千禾夫 本は 骨の始末 花の始末 夫の始末 夫の病気 の連作集で 中に出てくる絹は自分のことで私小説 花を愛し、山を愛し、獅子奮迅と仕事もして 昔のことだから 理不尽な思いをいやというほどしながらも 生き抜くその姿は魅力的 絹が言われた非難の言葉として 「絹は正直な人間らしいが、正直の上に馬と鹿がつく。こんなケモノを頭の上に乗せていては、人間の心の機微はさぐれまい」 その通りと思う絹だが その絹の一番の理解者が夫の千禾夫で 二人で劇作家としてお互いの仕事をリスペクトしあいながら、最後まで寄り添い続けたその日々の様子に打たれるものあり

  • 夫の始末???なんやろ

    タイトル「夫の始末」??なんやろ?と思って読み始めた 読み応えある!と言うか 最初はなにがなんだか…ながら、引き込まれていく 「田中澄江」凄い!夫君 田中千禾夫氏 スゴイ! 読者に媚びるところが無い描きようなので、読み手それぞれの受け止め方が出来る

  • これはいったい・・・

    見ての通り女流文学賞、紫式部文学賞受賞作だが、読みにくいことおびただしい文章である。私小説で、夫(田中千禾夫)との三十年の生活をつづったものだが、何しろキリスト教徒の田中澄江は、結婚するなら童貞でなければいかん、自分以外の女と浮気などしたら殺す、という人である。しかも別の座談会では、避妊もいかんと言っていて、これでよく文学をやってこられた、というのと、夫はさぞ苦しかったろうと思う。だが、その、著者の「変」さが、おかしくて笑う(女流文学賞の選考委員にはそう言う人もいたが)という域に達していない。88歳という高齢をめでての功労賞だったのであろう。

  • 稀代の名著

    二十歳のころ清水義範氏の書かれた「蕎麦ときしめん」を読んで、こんな洒落た大人になりたいと強く思ったが、田中澄江氏の「夫の始末」は、女として八十八歳でこんなものが書けたならどんなに素敵かと羨望する。文章もいい。日本刀のような清々しさ。まったく魅了される。著者はきっととても可愛いひと。傑作。

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