メディアの支配者 上
A two-volume nonfiction account of power struggles and structures of control surrounding the Fuji Sankei Group. It traces the Shikanai family's dominance, the actions of Hisashi Hieda and others, and the relationship between shareholding and media corporations to reveal the inside of a major Japanese media group.
Work Information
The book uses extensive reporting to uncover the inner workings of a family and organization that controlled a media empire.
A two-volume nonfiction work by Kazunori Nakagawa. Kodansha's official page confirms the upper volume ISBN, while bookseller data confirms the lower volume. Because the award target is the two-volume work, the identifiers use the upper volume as the representative paper-book record, with both-volume verification recorded in the description and references.
Review Summaries
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It is valued for using long-term reporting to show the structures of control behind the bright public face of a media company. Readers approach it not only as corporate history but also as a study of power in postwar Japan.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 2005-07-01
- Pages
- 365 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062124522
- ISBN-10
- 4062124521
- Price
- 2330 JPY
- Category
- 本/社会・政治/マスメディア/メディアと社会
圧倒的迫力で綴る巨大メディア、骨肉の暗闘フジテレビ、産経新聞、ニッポン放送を擁するフジ・サンケイ・グループ。前代未聞のクーデターで失脚した鹿内宏明は株を握って反撃に出る。内紛と密約の興亡史!
Reviews
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戦後経済を全力で走り抜いてきた、フジサンケイグループ ガバナンスの栄光と崩壊
2024年に発覚したフジテレビ問題がなぜ起こったのか、その根本原因を知りたく、本書を手に取りました。 読んでみて、正に温故知新だ、と感じました。 フジサンケイグループのトップが、なぜ40年以上も交代する事なく続き、そして今も辞めることがないのか? 本書に記された、戦中戦後の混乱期からバブル経済迄の波を強かに乗り切った人物達の価値観と行動、その歴史をひも解くことで、当時の闇が、20年以上も後に臨界点に達し噴出したのが、今のフジテレビ問題の本質だと腹落ちしました。
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もっと早く読んでいれば、混迷のフジテレビが、よりリアルに理解できたか。今からでも遅くない、是非読んで。
スリル満点です。ボンボンで育った2世、3世は、脇があまいと感じながら読んでいました。
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第三章までは面白い
第一章から第三章まではスピード感ある展開でとても面白く興味深く読めたが、第四章に差し掛かって展開がスローダウンし面白みも薄れた。 鹿内信隆氏の背景を知るためには必要な章なのかもしれないが信隆氏本人からやや離れた内容もあるように思えて一気につまらなくなってしまった。 ちなみに、その印象は下巻の最後まで拭えなかった。
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フジテレビ。社史が書けない筈です。
実名で書かれています。
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フジサンケイグループを立ち上げた鹿内家3代と日枝久
テレビ、新聞、ラジオの3大メディアを持つ巨大マスコミ、フジサンケイグループ。 この本は、そのグループの祖である鹿内家3代(信隆、春雄、宏明)と グループをクーデターにより継いだ日枝久氏の模様を描いた、ノンフィクションです。 上下巻構成で本巻の分量は452ページ、4章構成です(文庫版)。所要4時間程度で、各章の内容は 第一章:彫刻の森 グループの力の源となる美術館と、鹿内家の初代信隆の関係 第二章:クーデター 3代目宏明がクーデターで追われる経緯 第三章:抗争 クーデター後も続く、日枝をトップとするクーデター派による宏明放逐劇 第四章:梟雄 信隆の生い立ちとグループを編成するまで というものです。 特に第四章で、内容が時間的にたびたび前後して流れをつかみづらいことや 登場人物が多く混乱しやすいといった難点はありますが、 全体としては上記鹿内家3代と日枝氏の実像に迫ったノンフィクションとして、興味深く読めました。 メディアの内情を描いた本はその性質上宣伝されにくく、 本書もそれほど有名ではありませんがフジサンケイグループのドキュメントとして 仕事・組織に関するノンフィクション・小説が好きな方には、おすすめの本だと思います。
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社会の公器とは?
友人がニッポン放送に長年在籍していた。 多くは語らなかったが、社内の話を聞く機会があった。かつて、女性アナウンサーは契約制、入社時労組はなく、職場で倒れ二度と復帰しなかった社員もいた等々―。友人の勤務時間は当時としても労基法に違反したであろう、通常の倍近くが長年続いた。良く無事でいたものだ。 いつだったか、オールナイトニッポン初期のパーソナリティであった斉藤安広の動向を聞いたとき、『彫刻の森美術館に異動になった』と友人から聞いた。私が、箱根に飛ばされたのか?と聞くと、『上のお気に入りだから箱根に行った』と言った。同美術館は鹿内信隆が注力した事業である。 斉藤は『52歳(注:1992年)で箱根彫刻の森美術館などを運営するグループ会社に出向になり10年7カ月、単身赴任していたときが一番つらかったですね。』(wikipedia)と語っている。管理部長兼常務取締役で退職したが、在任中に鹿内宏明追放クーデタが勃発したので、実際はどうであったのだろう。 同社で、信隆時代の事業・業績に関与した者のその後の運命は大きく別れたかもしれない。 毎晩のように聞いていたオールナイトニッポン、何度も参加した同局主催のイベント、コンサート―人気放送局の裏にこうした実態があった。 フジサンケイグループ主要3社-ニッポン放送・フジテレビ・産経新聞を鹿内家が世襲で支配した構造はある程度知っていたが、本書も気にはなっていた。今年のフジテレビの騒動で、読んでみる気になった。 一言で感想をいえば、読み進めるにつれ不快感を禁じえなかった。 これは、逆説的に筆者の調査力・筆力による。 多数の証言、内部文書を駆使し、よくぞここまで掘り下げたものだと感心し、同時に初代グループ議長となった鹿内信隆が払拭できなかった恐怖感の裏返しである誇大妄想的支配力に辟易した。台場の土地取得構想にしても、既にまともとは思えない。第三帝国を目指したヒトラーすら想起させる。 フジテレビのコンプライアンスの問題が2025年に「公に」暴かれたが、実態はかなり以前に遡る社内常識だろう。鹿内春雄が立ち上げたビッグプロジェクトが成功し、その打ち上げ挨拶で嬉しさのあまり『今夜は無礼講だ。女子アナが妊娠しても構わない』と言ったとの記事を読んだ記憶がある。 この発言が事実であれば、長年にわたり、こうした意識が広く局内に蔓延していたとしても不思議はない。フジテレビの言い訳記者会見を見ながら、そう思った。 そして本書である。過去の実態はもっと酷かった。 テレビ・ラジオは公共の電波である、とよく耳にする。 また、社会の公器たる新聞を含むこのメディアグループ―これを鹿内家はどう認識し、何を目指していたのか。 後に知ったが、中国で文化大革命が勃発した際、産経以外の国内全国紙は、基本、これを礼賛する対応をとったと記憶している。作家・高橋和巳もこれに賛意を示し、新聞特派員として北京を訪れ満面の笑みを浮かべた。唯一、産経新聞だけが「文化大革命は権力闘争」との真実を報道し、この結果、本書でも言及するように日中国交回復後もしばらくは北京に支局を置くことができなかった。当時は、社会の公器として機能していたと思う。だが、メディアの主流がテレビに遷移するにつれ、特に産経新聞はグループの荷物になった。また、グループトップをテレビより小規模のニッポン放送が支配する構造を私自身疑問に思っていた。信隆のなりふり構わぬ権限濫用は、この支配構造の頂点から振り落とされるかもしれないという恐怖心であり、振り落とされないがための行動だったのだろう。ニッポン放送株取得に奔走し、信じられるものは身内という結論に帰結したのも自然であったろう。 しかし、異分野の女婿を養子にして迄権力移譲をさせようとしたことは無理があった。巷間、三代目は会社を潰す、と言われる。会社は残ったが、下剋上により権力構造は様変わりした。企業自体が社会の公器ともいわれる中、ましてやメディアグループで、三代も世襲支配しようという構図は、事業に先見の明があった信隆にしては、お粗末であった。タイプは異なるが、同時期の財界人には本田宗一郎や井深大のように世襲を良しとしない経営者もいたのだが。 歴史は繰り返す。 この体制を否定しグループ経営の改善を目指した日枝自身が、帝王になった。 本書の続編ともいえる「二重らせん 欲望と喧噪のメディア」はすでに刊行済みだが、今年のフジテレビをめぐる騒動について、更なる続編が描かれるのか。 そして、この傾向は本書第六章で言及されるように民放に限らない。 今井彰の「ガラスの巨塔」はNHK内部の権力闘争を描いている。戦時中、ラジオは軍に利用された。 こう見るとき、メディアは社会の公器たる存在なのだろうか?公器とは、権力者によって変質するものなのか? そして、メディアの支配構造は、こうも人の欲望を掻き立てるのだろうか。
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バラエティの支配者?日枝久会長
日本のTVメディアはジャーナリズムというよりバラエティが主なのでタイトルのメディアの支配者は妥当ではなくバラエティの支配者が妥当と思う。素姓が曖昧な北海道出身の鹿内家に保守を標榜する産経新聞社に労組側の日枝久の役員全会一致による鹿内氏追放劇が書かれています、またlivedoorの堀江貴文が外資系から確かスイスの金融機関?から資金を融通しCXを買おうとしたことも書かれています。三島由紀夫が割腹自決した旧自衛隊市ヶ谷駐屯地近くの河田町から台場に移転しバブル時代の景気が永続的に続くことを見越しての東京都の都市計画です。
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徹底した取材で感銘を受けました。
何人か仕事上良く知る人物が登場したり、こんな人だったのか等面白く拝読させて頂きました。金と権力は魔物、登場人物で幸せな人はいたのかしら?