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明香ちゃんの心臓: 〈検証〉東京女子医大病院事件

Kodansha Nonfiction Award

明香ちゃんの心臓: 〈検証〉東京女子医大病院事件

Atsuaki Suzuki

A nonfiction account that examines the Tokyo Women’s Medical University Hospital case and the questions of medical error and responsibility.

medical accidentinvestigationfamily

Work Information

明香ちゃんの心臓:〈検証〉東京女子医大病院事件 draws readers in through its focus on medical accident.

A nonfiction account that examines the Tokyo Women’s Medical University Hospital case and the questions of medical error and responsibility. The award brought renewed attention to the work, and it remains an important point of reference in the author’s career.

Review Summaries

  • Readers value the accessible approach and the way the subject is handled, while some find the heavy themes or distinctive voice a matter of taste.

Book Information

Publisher
講談社
Published
2007-04-01
Pages
303 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784062133227
ISBN-10
4062133229
Price
1 JPY
Category
本/ノンフィクション/科学/医学

少女の事故死に迫る医療ノンフィクション 2001年3月、12歳の少女が、心臓手術中の事故により命を落とした。手術室の再現、家族の慟哭、隠蔽と記録改竄、病院の体質……そのすべてを描き尽くす。

すずき・のぶあき 1963年、東京都生まれ。 明治大学を卒業後、商社勤務を経て、90年、読売新聞社に入社。94年から社会部 に勤務し、遊軍記者として長く医療取材に関わる。 2004年からは社会保障部、06年からは医療情報部に籍を置き、医療担当に。 著書に、『大学病院に、メス!』『小児救急「悲しみの家族たち」の物語』(と もに講談社)がある。

Reviews

  • 理不尽の世界ですが。。。

    ニュースなどの報道で知っていたのですが、 本として読むと、改めて日本の医療と医療裁判の理不尽を感じます。 正直言って、読むとどちらかというと元気が無くなります! でも、現実がどんなに理不尽でもその現実を知る事が大事なのだという意味で、 また、そう言うあまり楽しく無い本が世に出る事も大事なのでは?と思い、 日本の医療の現実を知って元気は無くなりますが、星5つにしました。 それに、医療過誤ではありませんが、私の父も女子医大で5年もガンを見落とされていました。 そのとき医者が父に『あなたはもう爺さんだからガンも進行が遅いよね!』と言って笑ったそうです! 私は、なんだかそれってドクハラなんじゃないかな?と思いました! 結局父は、手術後数年で死にました。直接の死因はガンでは無かったのですが、 娘としてはもっと早くガンの治療をしていれば、人生の最後をエンジョイできたのにと、 もし当時、この本を読んでいたら、 もっと早く父に「女子医大はやめたほうがいいみたいよ!」というアドバイスが出来たのに、 と思うと、くやしいです! だから医療過誤に直接関係の無い方でも、読んで損のない本だと思います。

  • すべての大病院の待合室に置いて欲しい本

    読んで最高に驚いたのは、施術した医療関係者の初歩的ミスよりも、看護士や事務員の患者に対する接し方や態度でした。こんな電話応対や説明の仕方がまかり通っていた(そして今はずっと改善したものと強く希望します)のだと思うと、怒りを通り越して力が抜けてしまった。女子医大の異常体質を描きながらも、作者は女子医大だけで起こりうる事ではないんだよ。と力説している気がします。権威に凝り固まったすべての大病院の待合室に置いて欲しい本ですね。人工心肺が人工腎臓(透析機)などに比べて進歩が少ない事実や、あきれるほど原始的な原理に支えられている点などもこの本ではじめて知りました。なによりの患者の自衛策は、常識や直感に従っておかしいと感じたら病院を変えるぐらいの勇気も持たないといけないのかも知れない。しかし、高度な難病ならこれも難しいですね。実に難しくなおかつ誰でもある日突然直面しうる問題なんです。

  • 日本医師会の調査

    2000年日本医師会の調査、米国医師数約70万人にたいして免許取消1642人、日本医師数約24万人にたいして免許取消6人と本書228ページにあります。300ページには医療上の過失による医師免許の停止件数は依然として年間一桁に留まりその期間も大半は一年程度に過ぎない、と書かれています。ちなみに手術を見学させないので、何十時間の手術をひとりでやっているようなことを言う心臓外科医を特別視していましたが、分担して手術していることを本で知りました。

  • 医療を真剣に考える本。

    前著「小児救急」で、現代医療の問題点に鋭く迫った作者の本。今回も専門的な心臓外科手術における医療ミスについて、その複雑な背景を解明して行く力作。 毎回感心してしまうのは、作者の視点。ともすれば声高な非難になりがちな主題を、冷静に分析。悲劇が繰り返されないためにはどうしたらよいのか、取材を進めている。その取材姿勢の柔らかさ・穏やかさから、作者の優しさが感じられる。 主治医が心臓手術前日に、他の病院でバイトしなければいけない現在の貧しい医療状況は、「小児救急」での過労医師像と重なって見えてしまう。

  • 今となっては虚しい限り

    この本に書かれている「事故原因」が裁判で頭から否定されたのは既にご承知の通りですが、ちょっと高裁判決の一部を引用してみます。 『検察官は、非科学的な東京女子医大の報告書に安易に立脚し、その論理と結論を無批判に受け入れた。このことは、学会で全く支持されることがなかった「吸引ポンプの回転数を上げたことが陽圧をもたらした」との結論、さらには物理学の初歩も弁えない「圧の(不)等式」が東京女子医大の報告書と検察官の冒頭陳述要旨だけに現れていることからも明白である』 つまり、科学的素養の欠片も無い警察と検察が勇み足で事件でもなんでもない物を事件としてでっち上げ、やはり科学的素養の欠片も無い地方裁判所の裁判官がそれを理解できないまま(無罪とはいえ)中途半端な判決文を書いたために話が高裁にまで行ってしまったというだけのことです。最近の医療関係の事件はこんなのばっかりですね。

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