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尼僧とキューピッドの弓 (100周年書き下ろし)

Murasaki Shikibu Literary Award

尼僧とキューピッドの弓 (100周年書き下ろし)

Yoko Tawada

Combining religious imagery with the mythology of love, this work unfolds with a border-crossing sensibility. It carries Yoko Tawada's characteristic linguistic slippage and light critical edge.

border crossinglanguagereligion and love

Work Information

尼僧とキューピッドの弓 is an award-winning work by 多和田葉子 that can be confirmed in book form.

尼僧とキューピッドの弓 is a work by 多和田葉子 with publication confirmed through 講談社. Read alongside its award record and bibliographic data, it shows the subject matter and narrative approach recognized by the prize.

Book Information

Publisher
講談社
Published
2010-07-01
Pages
237 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784062163286
ISBN-10
4062163284
Price
1680 JPY
Category
本/文学・評論

官能の矢に射られたわたしは修道女 9人の尼僧が噂するのは弓道が引き起こした駆け落ち。積み重なる言葉、立ちのぼる女性の生と性――時と国境を超えふたつの物語が交差する書き下ろし長篇小説。

Reviews

  • こんな小説読んだ事ない

    以外な展開と構成、心理描写が素晴らしい、天才です。

  • 特になし

    気になることは特になし、むやみにレビューを書かせることが気に入らない。しつこい!!

  • 主人公の心の動きが良く表現されていて面白かった。

    とても面白かった。前半において、主人公(わたし、著者の分身)がヒトやモノに出会った時に感じる心の揺らぎ、キラメキが良く表現されている。これに対して後半は、良く書かれてはいるが、キラメキの部分が少ないように感じた。主観的な評価で恐縮です。

  • ロートレアモンではなく、多和田葉子なのだ。

    キューピッドに、弓道に、きゅっきゅっと笑う尼僧。 単なる語呂合わせなんてものじゃない。言葉を音から捉えて、意外なモノが繋がり小説世界が新鮮に広がる。といっても、シュールなのではない。 ふわっとなり過ぎて嘘臭くなることもなく、人間心理がむき出しになり過ぎて厭世的になることもない。 ファンタジックな童話的または詩的要素と生ぐさい話とが絶妙なバランスをもって構築されている。 なんて思いながら読んでいたら、最後にガツンとやられました。 そう、自分の体験が自分が体験したように他人に理解されることは、たとえうまく語ることができたとしても、恐ろしく稀有だということを、改めて思いました。逆もまた真なり。 どの部分・要素に注意が向くかで、さまざまに光る作品。時間をおいて何度でも読み返したいと思える数少ない一冊。

  • 男との関係を含めて多様な人生を経てきた女性たちの物語の表と内側が面白い

    「わたし」に調査のための逗留の許可をくれた尼僧院長は、「わたし」が出かけてみると駆け落ちして出奔していた。「わたし」は尼僧院長代理を含め9人の尼僧と生活し、語り合っていく。 現代のプロテスタントの尼僧院はレビューアの先入観とは全く違う場所でした。辛い人生を経た挙句だったり、一人で安心して暮らしていきたいと願ったり、一通りの人生を卒業したと悟った一人身の女性が尼僧として暮らすところではありますが、その役目は神に仕えることや布教することではなく、歴史的文化財である尼僧院の建物・文物を守ることや参観者を案内することなのだとか。興味深いです。 尼僧たちとの噛み合いきらない会話から見えてくる、互いの交わるものの孤独な生活。尼僧院はあくまでも個人の集まりで、不調和こそ当たり前で、妙な調和は変だと思う個人の集まりでした。特に高齢の女性たちの可愛らしい事といったら無い。また、離婚を経てきている女性も家族との絆がしっかり繋がっていたり、蜜月だったころもあったりと動いていく個人史が「一人寂しく」の対極の豊かさを伝えてくれます。 尼僧院長は宗教的指導者ではなく、尼僧院の経営者であり、経営方針に従って運営していく。改革派が居て、保守派も居る。尼僧院長代理の運営原則は民主主義。穏やかながらも現代社会の縮図なのですね。 そんな中の一つのエピソードが尼僧院長駆け落ちでした。 というのが全体の3/4を占める第一部。 第二部は第一部の何年も後の話。駆け落ちした尼僧院長について全く別の話者が語ります。種明かしのようでもありますが、それ以上に見かけだけからは窺い知れない女性のストーリーに驚かされ、生きることの多様さ、複雑さ、濃さに、味わいを感じさせられました。

  • 正直言って良さがわかりませんでした

    全体の2/3くらいの第一部と、残りの1/3の第二部からなる。ともに一人称の「わたし」が語る形式だが、それぞれ異なる「わたし」が語っている。 第一部は修道院の中の話で、特に何もストーリー展開らしいものがなく退屈。主人公の「わたし」が、尼僧たちに密かに変なあだ名をつけていくのだが、なぜそのようなあだ名をつけるのかも不明で、読んでいてしらける。ひょっとしたらドイツ語がわからないと理解できないのか、とも思ってしまう。 第二部はストーリー展開があるが、読んでいて気分が良くなる内容ではない。

  • 静かに強いけど、なんか不思議で面白い

    初めて著者の作品を拝読しました。ドイツ在住の作家の作品は初めてかもしれません。面白かったです。 他のヨーロッパ諸国在住の方々が書いた小説やエッセイとは違い、独特な雰囲気のお話でした。尼僧の恋愛話は万国共通だと思いますが、行間の間にに感じる人との距離感、会話からの生活臭、風景描写から聞こえる生活音は、ドイツなのでしょうか(行ったことがないので分かりませんが)? ただ、大陸越えの2部はあまり楽しめませんでした。1部で保たれていた女性のしなやかさ(したたかさ)を、静けさと不思議(不気味)なユーモアに包んで、そこからもれでる女性特有の弱さ・強さ(いやらしさ)は楽しめました。今後、他の作品も読んでみたいと思いました。

  • 面白かったです

    読んでいて 著者の好意的な好奇心が持ち前のユーモアと共に現されていて、 興味深かったです。 他の小説も読んでみたくなりました。

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