大江戸釣客伝 上
Set in the Genroku era, this historical novel follows Tsugaru Uneme, author of an early angling manual, and the samurai and townspeople drawn to fishing. In a time shaped by the laws of compassion for living things, fishing, waiting, and living become quietly intertwined.
Work Information
Beyond the cast of a fishing rod, the obsessions and freedoms of Edo lives come into view.
The first volume of a two-volume Kodansha edition. Centering on the author of Kaigenroku, regarded as an early fishing manual, the novel layers Edo masters, contests, poets, artists, and the lore surrounding angling. The second volume carries ISBN 9784062170871, and a later Tokuma Bunko edition has also appeared.
Review Summaries
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Readers value the way a quiet act of fishing reveals social rules and human compulsion. The characters’ fixations give the book both lightness and depth, making it work as historical fiction and as a novel about devotion to a pastime.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 2011-07-28
- Pages
- 319 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062169998
- ISBN-10
- 4062169991
- Price
- 1232 JPY
- Category
- 本/文学・評論
生類憐みの令で釣り人はどう生きたか 最古の釣り指南書『何羨録(かせんろく)』を著した津軽采女(つがるうねめ)を中心に描く、釣りに憑かれた人々の活躍。元禄の世の釣り勝負の妙、名人の業。絵師朝湖と俳人其角が釣り上げた土左衛門の正体は!? こうやって、竿を出していれば、陸(おか)でのあれもこれもみんな夢みてえなもんだ。 「釣れぬ釣りも釣りじゃ。釣れぬからといって、じたばたせずともよい……」海に向かって、口の中に入れておいた小石をひとつずつ落とすように、采女はつぶやいた。釣れぬ釣りは、自分との対話である。糸を下ろしているのは、海の底ではなく、自分の心の底だ。――<本文より> 第46回吉川英治文学賞受賞
Reviews
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この本は面白い
昔ハードカバーの頃に読んで面白かったので、また読みたくなった。 やっぱり面白かった。
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なかなか面白い!
登場人物の兼松伴太夫は私の先祖、家系図からも間違いなく書いてあるので著者に感謝します。
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面白いです。
著者も釣り好きとあってか、面白く一気呵成に読んでしまいました、買って後悔しない本です。
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先行作品との関係が
日本初の釣りの研究書を書いたという津軽采女という元禄期の人物を中心に、多賀朝湖といっていた英一蝶らの釣り仲間に、名前を変えた水戸光圀らを配して、徳川綱吉の生類憐れみの令との戦いや、吉良上野の実の娘を妻とした津軽のことなど織り交ぜて実に巧みに物語が語られている。だが、著者があとがきで明らかにしているが、津軽采女については長辻象平の『忠臣蔵釣客伝』という先行する作品が主題としており、浅野内匠の母方の内藤忠勝のこともそこに書かれていて、もちろん夢枕はフェアに長辻に負うていることを書いているのだが、知ってしまうとちょっと引っかかりを感ぜざるを得ない。吉川英治文学賞受賞作。
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これが本当の江戸前の釣り
釣り狂いは今昔変わらず。 ちょっと読んだら惹き込まれる面白さがある。
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いいね
満足した。図書館で上巻の半分を読んだけど、面白くなって買った。
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BOOK OFFより安い!!
新品同様の本をBOOK OFFよりも安く購入することができました。注文後3日で届いたのでとても満足しています!!
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大江戸の風情に遊ぶ
主人公は、石高四千石の旗本、津軽采女(うぬめ)そして、芭蕉の弟子其角、絵師英一蝶これに堂々とした大人振りの紀伊国屋文左衛門、吉良上野介、御徒侍の阿久沢弥太夫らが絡む。このお膳立ては秀逸である。 これに江戸湾の四季折々の魚が色を添える。 釣技に迫る謎解きにも興奮がある。 竿も鉤も季節も潮の動きもみんな違う。釣法は、人それぞれであってそれぞれが工夫すればよい。教えることは出来ない。とは至言である。 将軍家の権力争い、五代将軍綱吉の「住みにくい世の中」となったと云われている「生類憐令」(お触れの総称)には、「きりぎりす松虫玉虫之類、慰めにも飼い申すまじ」まである。但し、その適用はあいまいであったらしい。 これに対する天下の副将軍水戸光圀の腹の据わった態度も描かれている。 武士の処世や、琵琶湖の鮒寿司も出て来るなど酒と肴もいい脇役となっている。 また、最強の釣敵がふたり並んで竿を出すような間柄になっていた描写があるが人生の奥行を感じさせる。 そして、采女の「色んなものが自分から去った」。 妻が死んだ、城勤めも終わった。だが、釣りが残った。 何故、好むかはその理由を問い詰めてもわからない。何故生きるかのようなものである。 上巻は、釣り船禁止のお触れが出たところまでとなっている。