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虚の聖域 梓凪子の調査報告書

Bara no Machi Fukuyama Mystery Newcomer Literary Award

虚の聖域 梓凪子の調査報告書

松嶋智左

Former police officer and investigator Nagiko Azusa is asked by her sister to reinvestigate her nephew’s death. What was treated as a school suicide begins to look suspicious, and she probes the silence of teachers, classmates, and family.

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Work Information

A family request exposes the truth behind a death hidden at school.

A revised and expanded version of Masho, winner of the newcomer award. It links a school investigation with conflict between sisters, exploring both crime and family pain.

Review Summaries

  • The investigative detail informed by the author’s police background and the closed atmosphere of the school draw attention.

Book Information

Publisher
講談社
Published
2018-05-17
Pages
300 pages
Language
日本語
Size
13.6 x 2.2 x 19.5 cm
ISBN-13
9784062210577
ISBN-10
4062210576
Price
1870 JPY
Category
本/文学・評論

元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。理由はふたつ。ひとつは、捜査先が探偵の天敵とも言える学校であること。もうひとつは、依頼人が、犬猿の仲である姉の未央子であること。大喧嘩の末、凪子は未央子の息子・輝也の死を捜査することになる。警察は自殺と判断したにもかかわらず、凶器をもった男たちに襲撃された凪子は、事件に裏があることを確信するが――。 ☆☆☆島田荘司氏・知念実希人氏、絶賛!☆☆☆ 女の本性は、最後の一行で明かされる――! 元警察官の著者が描く、元警察官の探偵・梓凪子。 扱う事件は、他人の聖域。 ーーーー 元警察官にして探偵・梓凪子に舞い込んだ依頼は最悪のものだった。 理由はふたつ。 ひとつは、捜査先が探偵の天敵とも言える学校であること。 もうひとつは、依頼人が、犬猿の仲である姉の未央子であること。 大喧嘩の末、凪子は未央子の息子・輝也の死を捜査することになる。 警察は自殺と判断したにもかかわらず、凶器をもった男たちに襲撃された凪子は、事件に裏があることを確信するが――。 責任を認めない教師、なにかを隠している姉、不可解な行動を繰り返す輝也の同級生――。 すべての鍵は、人々がひた隠しに守っている心のなかの“聖域”だった。 ーーーー 第10回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作

1961年生まれ。大阪府枚方市在住。 2005年に北日本文学賞、2006年に織田作之助賞受賞。2017年、第10回福山ミステリー文学新人賞を受賞。

Reviews

  • 面白い作品でした

    中学生の甥っ子の自殺の真相の調査を依頼された凪子。凪子の姉は未婚で甥っ子を出産していたため、父親は誰かはわからなかった。凪子は学校や交遊関係を調べ始めるが、自殺に繋がる情報はなかった。しかし、調査途上で何者かに襲撃された凪子は甥っ子は自殺ではないと考える。そして、甥っ子の父親へと調査の手を伸ばすのだが・・・。

  • 面白くて一気読み!謎解きも楽しめた!

    元女性警察官の探偵が、甥っ子の自殺の謎を追う!作者は元女性警察官。 面白くて、一日で一気読み。探偵としての行動もリアルで不自然な描写は無い。 女探偵による日本版ハードボイルドミステリーの傑作!

  • シリーズ化してほしい。

    元警察官で探偵の主人公が、中学生である甥の自殺を探っていくお話。 最初の2ぺージで結構な登場人物が出てきて人間関係がいまいち掴めず、何度も読み返さなければならなかったので、読みにくいのかな…? と思っていたのですが、それ以降は気づいたら一気読みしていました。 主人公の女性も自殺した甥の母親である主人公の姉も、感情の乱れが激しい人なのですが、心情が丁寧に描かれているのか不思議と感情移入しやすく、そのほかの登場人物にしてもわかりやすく描かれているので、こういう人いるよなあ…と読んでいていろいろと納得できる部分もありました。 最後の一行…と帯に書かれていたので、過剰に期待する部分もあったせいか、ラストはそんなものか、という風にしか捉えることができませんでしたが、全体的にとても面白いお話でした。もしシリーズ化されるのであれば興味深い主人公だったので、ぜひ読んでみたいと思います。

  • ちゃんとハードボイルド

    ラジオ番組の書評で聞いて購入しました。書評された片がおっしゃるには「日本には女性を主人公にしたハードボイルド小説が少ないがこの本はハードボイルド小説だ」そうだ。 確かに呼んでいてサラ・パレツキーの女探偵の物語を思い起こされたのは確かに。ハードボイルドだからだろうと思う。 女性調査員が主人公。 彼女はタフでもないしクールでもないし熱血でもないし魅力的な性格でもないし、巨悪と戦うわけでもない。かといってドジでもコミカルな要素もない。服装の記述も少ないのできっとスタイリッシュでもないのだろう。 そんな彼女の身近なところで事件が起こったことから探偵小説のような(探偵小説だけど)調査を開始した。主人公の設定も探偵小説っぽいのは家族との葛藤や元同僚とのやりとりなど主人公にも秘密があったりするところ。 とてもおもしろく一気に読めたし続編もとても気になるのだけど、後付けのように巨悪が次々と出てくる某テレビ局の女刑事のドラマのような展開にだけはなってほしくないと願うばかり。身の回りで起こるセコい悪をあばく物語展開をこの後も是非とも期待したいです。

  • 立派なハードボイルド

    他のレビュアーの方も書かれている通り立派なハードボイルドです。 といっても一般の方がイメージするハードボイルド(精神的にも肉体的にもタフが主人公が、 ギャングや市の腐敗といった大きな事件にも積極的にかかわり、ピンチになれば気の利いた セリフを発する)ではなく 自分自身にも何らかの問題を抱えている等身大の主人公が市井の事件(多くは家族の問題)の 依頼を受け、事件に関わっていく。 危険な目に遭って、くじけそうになるが、信念に従い前に進んでいく。 つまり、タフではないがタフであろうとする。 アメリカでいうネオハードボイルドですね。 解説の島田先生は、謎がやや弱い、ストーリーが典型的ということを書かれていますが、 ミステリ観点ではそうかもしれませんが、ハードボイルド観点ではじゅうぶん。 シリーズ化期待! と思ったら次作は時代を遡って警察時代のガチ警察もの? まだ読んでませんが、作者のキャリア的にはそっちの方が書きやすいのかな。

  • 複雑な人間関係と犯罪ネットワーク

    一つの事件をめぐるあらゆる難題を女性探偵が解決する、アクション映画さながらの展開と、詳細でリアルな感情描写で盛り込まれた力作。

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