Kodansha Ranobe Bunko Newcomer Award
紙透トオルの汚れなき世界 (講談社ラノベ文庫 い 6-1-1)
紙透トオルの汚れなき世界 is an award-winning work by 石川ノボロヲ. The available bibliographic record identifies it as the work associated with this award entry.
Work Information
紙透トオルの汚れなき世界 by 石川ノボロヲ.
This entry records bibliographic research for 紙透トオルの汚れなき世界 by 石川ノボロヲ, matched against the award record and library data.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 2015-10-02
- Pages
- 321 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784063814880
- ISBN-10
- 4063814882
- Price
- 252 JPY
- Category
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
「ちょっと世界を滅ぼしに行ってくる」 そういってヒートテッ……いや魔装服に身を包んだ兄を送り出して数時間後。 俺、里谷リトは奇妙な少女と出会う。 少女の名は紙透トオル。差別と偏見に満ちたこの世界を作り替えようとしている少女だ。そんなバカなと笑う俺に、彼女はその『奇源』と呼ばれる超能力を見せてくれた。 そして世界を変えることのできる『夢の木』という親木が、この街のどこかにあるらしい。俺は彼女の願いを叶えてあげたいのか、それともいったいどうしたら……!? 恋と未熟とちょっぴり不思議が交差する第4回ラノベ文庫新人賞大賞受賞作品!
Reviews
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変化球のセカイ系ラブコメ
あらすじを読んで「地雷か・・・?」と心配していたが、いい意味で裏切られた。 セカイ系、学園異能モノ、ラブコメ、ホームドラマ・・・などなど、色々なジャンルの要素が混ざり合っていて面白い。 キャラクターも魅力的だし、何より作品の「空気」が良い。ラノベを読んで、作品内に没入できたのは久しぶりかも。 普通、主人公が悪役を倒すことでカタルシスを得られるのだが、この作品には悪役が登場しない。悪役が登場しないにもかかわらず面白い。 読んでニヤニヤ、ドキドキ、「ホッ」とできる。 主人公がヒロインの一人に明確な好意を示しているのも新鮮だった。 (以下、気になった点をつらつら。※ネタバレ注意) ① P149の「あるもの」とは催涙スプレーのこと? ➁ P278の「あの女」とは小夜子のこと? トオルのこと? ③ あらすじの「奇源」は「神通力」の間違いでは・・・? この3点が気になって仕方ない。
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家族愛と恋愛の青春模様
夢の木の力を借りて「汚れなき世界」をつくろうとしている少女トオルと、それを阻止するために奔走する主人公たちの青春ドラマ。 どのキャラも魅力的だけど、ヒロインの片方、小夜子が特に可愛い。 能力を使って主人公を手玉にとりながらも、主人公の天然にカウンターを食らったり、内心に呆れたりと表情が豊か。 普通、あの能力を所有していたら、もっと人間関係がドロドロしそうなのに、主人公が無自覚に周囲の人間を上手くコントロールしているので血を流す展開にはならない。 今後、主人公と小夜子の仲に、トオルや栞たちがどう割って入ってくるかが楽しみ。
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2巻(曾々木小夜子の甦る世界)とセットで読むべき
曾々木小夜子の甦る世界の表紙の絵で1巻のこっちも買って2回読みました。 個人的には2巻のほうが好きですけど、評価はこっちのほうが高いです。 まず、文章が多少難解な単語がありますが、基本的に読みやすくテンポもいいです。 次に、キャラの個性が自然と光っていて、キャラクター把握が苦手な私でも容易にキャラクターを理解することができました。 また、前半の展開で主人公に好感が持てました。 強いて言うなら2巻とセットで読まないと解決されない謎や回収されない伏線があるので、1巻だけ読んだ人は煮え切らない感情を持っただろうなと思いました。 1巻の伏線は2巻で鮮やかに回収されます。その様は見事としか言いようがありません。
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忘れかけてた素直さが満載!
普通にさりげない日常から突入していった“紙透トオルの汚れなき世界”。 読みやすく、どんどん物語の世界に入り込んで行けた。 随所にちりばめられたユーモアは私のツボであり、時折ニヤッと笑ってしまう。 気が付けば愛や素直さ、不思議がいっぱいで・・・ 疲れた現実を生きている私は、いっとき癒やされた。 美味しいラーメンの如く、ツルツル違和感なく入り込んできた文章。 これは、好感が持てた。 次回作はガッツリ来るのかはたまた捻りで来るのか、いずれにしろ楽しみだ!
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せっかくの「家族」というテーマもラブコメ色が強すぎて薄まっている。「引き」に頼り過ぎて終盤の展開がグダグダ
第4回ラノベ文庫新人賞大賞受賞作品 物語は翌日に人生初のデートを控えた主人公の里谷リトが「ちょっと世界を滅ぼしに行って来る」と 兄が言い残して家を出ていくのを見送る場面から始まる。兄は引きこもり、極端に女癖が悪い父は帰りが遅く、 母親はそんな父親に見切りをつけてとっくに離婚しているという問題だらけの家庭の一員でありながら、 翌朝雪の降り積もったにリトはウキウキ気分で同級生のアイドル曾々木小夜子から 二日前に突然申し込まれたデートへと出向く。憧れの小夜子とのランチやプリクラに舞い上がるリトだったが、 三時には帰らねばならないという小夜子の希望で夢の木町にある髪梳神社に向かう事に。参拝を済ませた後、 唐突に小夜子からバスのロータリーにある「夢の木」と呼ばれ、願いを叶えるという逸話で有名なモミの木は偽物で 本物の夢の木はこの神社にあり、本当に何でも願いを叶える力を持っていると打ち明けられる。 唐突な告白に戸惑うリトだったが、更にそこへ同じ学校で学園三大美女の一人と噂される紙透栞が現れ、 小夜子のデートは単なるお芝居だったと告げる。愕然とするリトに構わず小夜子の夢の木についての説明が嘘では無いと 語る栞だったが、狂言デートに打ちのめされたリトは最後まで話を聞く気も湧かず帰宅する。 傷心で帰宅したリトだったが待っていたのは見知らぬ女性を連れ込み乳繰り合っていた父親と 書置きを残して兄が家出したと言う事実。「警察には連絡したから」と無責任な事を言う父親を「家族なのに」と怒鳴り付け 家を飛び出したリトだったが、夜まで探しても兄は見つからず、疲れ果てたリトはある公園に迷い込む ベンチでへたり込んでいたリトだったが、別のベンチにニット帽を被った一人の少女が横たわっている事に気付く 家出娘かと思い声を掛けたリトの前で豪快に腹の虫を鳴かせた少女をリトは近くの食堂に連れて行く事に。 コートは脱いでもニット帽は脱ごうとしないその奇妙な少女は愛想笑いを浮かべるリトに対し、 「そんなに笑うなんて世界は面白いのか?」と尋ねる。自分にとって世界は楽しくないし、出来る事なら壊して作り直したいという少女。 食事も終わって家に送ろうというリトに対し、「お前にもっと早く会っていれば」と後悔めいた言葉を口にした少女は 紙透トオルと名乗って去っていくが… 本作のコンセプトを簡単にまとめるなら、奇跡を起こす力を持った存在「奇源」の一つである「何でも願いを叶える」力を持った 「夢の木」とその力を利用できる、ある種の超能力を持つ選ばれた存在「継人」が存在する町を舞台に 生まれついての白髪が元で学校でのいじめで不登校に陥ったという紙透トオルや家庭の崩壊で引きこもりになったリトの兄の 「この世界を滅ぼし造り変えたい」という願いを実現しようという「変革委員会」とそんな彼らの願いを阻止しようという 「奇源」と「継人」を管理する組織「剪定社」に選ばれたリトの奮闘を描いた物語、という事になるかと 世界を変革する能力を持った少女を巡って、その能力を利用しようとする勢力と世界を守ろうとする勢力の争いに巻き込まれた 平凡な少年主人公の物語、と言う事もあってどこかしら「涼宮ハルヒの分裂・驚愕」みたいな部分を感じるものがあった リトが協力する事になる「剪定社」の面々はトオルの姉・栞も、トオルの唯一の友人で愛人の娘という事がバレた事がきっかけで お嬢様学校でのいじめのターゲットにされた社香織を妹に持つ祁答院明彦も家族を辛い経験から守れなかったという 負い目を抱えている点が強調されている。それ以上に主人公のリト自身も家庭が父親の女癖の悪さが元で、 母は離婚して家を去り、そのショックで兄が引きこもりになるのを防げなかったという過去にやはり負い目を抱いているというのが 特徴的な点かと。傷付いた家族が、世界を滅ぼし、造り変えようとするのを家族が傷付くのを防げなかったという 負い目を抱いた連中が阻止しようとする…というのが作者が描きたかったものらしい 「らしい」というのはあとがきでも書いているそのテーマがあまりにも強すぎるラブコメ色で完全に背景に溶け込んでしまい、 さっぱりテーマとしての鋭さが感じられないのである。リト自身が家出をした挙句「夢の木」との接触に失敗して木に取り込まれた兄を案じたり、 傍若無人な明彦が妹の事になると血相を変えるなど、それぞれに守りたかった「家族」がある、というテーマを描く部分が1とすれば 小夜子や栞、トオルや香織といったヒロインたちとリトがイチャコラするラブコメ要素が20ぐらいある様な塩梅で テーマ自体が「添え物」程度にしか感じられない。しかもリトの家庭の崩壊の象徴であった父母が終盤ではご都合主義の道具として 描かれている事で作者が本気で「家族」というテーマに取り組もうとしたのか、甚だ疑わしく感じられてしまうのである 更に終盤近くでは謎めいた人物の語りによる「欠落の章」などというページが差し挟まれたり、夢の木が発する謎のメッセージの正体なども含めて、 あれこれと伏線めいた要素が盛り込まれた挙句「次巻に続く」みたいな形で回収される事も無く終わってしまうのだから唖然とした 一応本作は一巻完結が前提となる新人賞受賞作品である筈なのだが、完全に「引き」で終わるってどういう事何だろうか? 第三回の大賞作品である「ハローワールド」も終盤が「引き」でグダグダ展開になっていたが、今回もその変な改稿を繰り返しているのである 版元としては大賞作品を単巻で終わらせては商売として旨みが少ないのかもしれないが、正直勘弁してほしい 読者としてはその新人がどれだけ「物語を締め括る能力を持っているか?」を見たいのだが… テーマはあってもラブコメを強調するあまり、掘り下げ方が甘く、ストーリーの構成も「引き」に頼り過ぎて終盤が迷走気味という事で 正直「これが大賞作なのか…」と暗然たる気分にさせられた。新人賞が単巻完結であっても実力を認めれば次回作も 買うつもりなのだけど、何で毎年講談社はこういう事を繰り返してしまうのだろうか…?
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とてもおすすめします
とても面白かったです。 今まででありそうでなかった作品です。 続編や次作も応援していこうと思います。
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続きが気になります!
この1冊だけのストーリーでも十分に面白いけれど、随所にナゾがちりばめられていて、続きが読みたくなる展開です。 次は小夜子ちゃんがもっと活躍するのでしょうか?とても楽しみです!
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