Japanese Literary Awards

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朔と新

Noma Children's Literature Award

朔と新

Miku Itou

A sibling novel about Saku, who lost his sight in a highway bus accident, and his brother Arata, who stopped running, as they begin to understand each other through blind marathon training.

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Work Information

Holding a single rope, the brothers start running again.

Published by Kodansha. Winner of the 58th Noma Children's Literature Award, it follows brothers coping with accident and loss through blind marathon training.

Review Summaries

  • The review finds the unspooling of the brother's pain and the younger sibling's guilt through running carefully drawn, with the family-specific misalignment leaving a strong impression.

Book Information

Publisher
講談社
Published
2020-02-06
Pages
290 pages
Language
日本語
Size
13.7 x 2.2 x 19.5 cm
ISBN-13
9784065175521
ISBN-10
4065175526
Price
1650 JPY
Category
本/絵本・児童書/読み物

第58回野間児童文芸賞受賞作品。 兄の朔(さく)が1年ぶりに家へと帰ってきた。朔と弟の新(あき)は、一昨年の大晦日、父親の故郷で正月を迎えるために高速バスで仙台に向かい、バスが横転する事故に巻き込まれた。朔は視力を失い、盲学校での生活を送っていたのだ。大晦日に帰省することになったのは、新が母親と衝突したことが原因だった。本来の予定より一日遅れでバスに乗ったのが、運命を変えたのだ。 中学時代、新は長距離走者として注目を浴びていたが、ランナーとしての未来を自ら閉ざし、高校に進学した後も走ることをやめた。 そんな新に、突然、朔が願いを伝える。 「伴走者になってもらいたいんだ、オレの」 激しく抵抗する新だったが、バスの事故に巻き込まれたことへの自責の念もあり、その願いを断ることはできなかった。かくして兄と弟は、1本のロープをにぎり、コースへと踏み出してゆく――。 日本児童文芸家協会賞を受賞し、2年連続で夏の読書感想文全国コンクールの課題図書に作品が選出された児童文学界屈指の書き手、いとうみくが渾身の書き下ろし! 東京オリンピック・パラリンピックをむかえる2020年、ブラインドマラソンを舞台に、近いからこそ遠くに感じる兄弟、家族の関係を描き切った物語を刊行します。

神奈川県生まれ。『糸子の体重計』(童心社)で日本児童文学者協会新人賞を、『空へ』(小峰書店)で日本児童文芸家協会賞を受賞。『二日月』(そうえん社)、『チキン!』(文研出版)が2年連続で青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれた。他の著書に、『かあちゃん取扱説明書』『アポリア あしたの風』(ともに童心社)、「車夫」シリーズ(小峰書店)、『きみひろくん』(くもん出版)、『トリガー』(ポプラ社)、『羊の告解』(静山社)などがある。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。

Reviews

  • 二人での初めての一歩、どれほど緊張しただろう✨️

    朔と新、不慮の事故で日常が一変したとき、どうなってしまうのだろう。十代の頃は感情表現が難しく素直になれなことが多いけど、弟が兄を、兄が弟を支え、ブラインドマラソンを通じて一つになっていく。二人での初めての一歩、どれほど緊張しただろう。歩幅もリズムも呼吸も合わせていく。安全を願う親の戸惑いや友の心遣い、繊細な心理が描かれている。人は強くもあり弱くもある。人は後悔し前を向く。自責も他責もある。人は変われる。大切な存在がいると勇気が湧いてくる。ただ走るだけではない。その先の新たな道へ。二人を繋ぐロープとともに。

  • 中学入試頻出作家

    中学入試国語対策のために買いました。 引き込まれるような内容でどんどん先を読みたくなりました。 読書嫌いな子供ですが、夏休みに毎日読み進めています。

  • 悲しむ人に寄り添うことの難しさを、この物語は付きつける。

    高速バス事故で視力を失った兄 朔が、1年間の寄宿盲学校生活から帰宅したが、家族も、朔のガールフレンドも、誰にも頼りたがらない朔の態度に傷つく。兄が失明したのは自分のせいだと思っていた弟の新は、事故以来、将来を嘱望されていた陸上を止めていた。ところが、突然朔はブラインドランニングを始めたいから伴走者になってくれと新に頼む。朔の役に立ちたいが、走りを再開することに新は心の痛みを感じる。 不幸な事故に遭いながらも、互いを思いやる気持ちを持とうと葛藤する兄弟の姿を、疾走感豊かに描く。 *******ここからはネタバレ******* 弟の都合で、兄も一緒に、両親とは違う高速バスに乗り事故に遭った。それが原因で兄は失明したので、弟は自責し、母は弟のせいだと責め、その罪滅ぼしとして、弟は、将来を嘱望されていた陸上を止めた。 兄は兄で、自分が人に頼らないと生活していけない身になったと自覚しながらも、頼ることによって重荷になってしまうことを嫌悪するあまり、そっけないほど自立を望む。 我が(我が子の)身の不幸を嘆くあまり、どこかに怒りをぶつけたいと、母と兄は弟に、弟も自分自身に、矛先を向ける。 悲しむ人に寄り添うことの難しさを、この物語は付きつける。 滝本兄弟とガールフレンドの梓が成長しているのに比べ、この物語では、母親がおそまつな役割を演じている。 兄の失明を弟のせいだとなじったり、弟がその代償にと陸上を止めても気遣いしなかったり、兄が失明するや、それまで冷たく接していた兄のガールフレンドにやたら親しくするようになったり……。 これは、母親というものの盲愛の象徴なのか。できの良い兄だっただけに余計失ったものへの未練があるのか? 兄の立ち直りのきっかけとなったのが、事故当時まだ未就学児だった女の子めぐちゃんの訪問だったらしいのだが、彼女が事故のことを母親に告げて、その母親が兄のことを調べて、母子揃って兄の滞在先に訪問するって、すごい。 母子揃ってすごい勇気だ。普通、自分に責任のない(と思いたい)事故で、深刻な傷を追ってしまった人と、積極的に関わりを持ちたくないでしょう。 最後に兄は、表面的な優しさや強さに隠した卑屈な思いを吐露するが、これは高校生の弟には酷ではないのか?兄弟ランニングを止めるにしても、それこそ最後まで隠し続けて感謝して終えるのが男ってもんじゃないのかーっと感じる。 笑顔の影で刺すような人間関係がチクチクするので、これは年長者に向けです。 メンタルの強い(笑)中学生以上からにオススメします。

  • 入試問題

    だったので、買いました。良かったです。

  • 読破

    子供の中受のために購入 数日で読破。止まらない勢いで読んでいました

  • おもしろい

    おもしろい! 子供も親もあっという間に 読み進めてしまいました いとうさんの本はおもしろいです

  • 素晴らしい良書

    こんな素晴らしい良書にめぐり会えて幸運でした。 読み始めたら止まらず、1日で読んでしまいました。 朔(さく)にも新(あき)にも、私はたくさんの勇気をもらいました。 多くの人たちにが読んでもらいたいです。

  • 梓ちゃん役はいないほうがよかったかなあ

    ブラインドマラソンっていうテーマが東京オリンピック向けで、よいですね。 ジュニア向けの良いストーリーだと思いました。 梓ちゃんっていう彼女役は不要だったと思う。いないほうが、良い作品になったと思う。

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