フェイク・マッスル
When popular idol Sota Omine places highly at a bodybuilding competition after only three months of training, accusations of doping spread across social media. Rookie journalist Kentaro Matsumura is assigned to go undercover at the gym at the center of the scandal, plunging him into a world where muscle and deception intersect. Winner of the 70th Edogawa Rampo Prize.
Work Information
In an era of rampant fakes, the story of truth begins.
Winner of the 70th Edogawa Rampo Prize (2024). Author Eitaro Hino was born in 1985 and holds a master's degree from the University of Tokyo Graduate School of Engineering. After three consecutive years as a finalist (67th through 69th prizes), he won on his fourth attempt. The novel uses the unconventional setting of bodybuilding and muscle culture to deliver a sharp critique of a society awash in fakes. It was also selected as Apple Books' Best Debut of 2024.
Review Summaries
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Predominantly positive feedback praising its readability and fast pace, with many readers noting they read it in a single sitting.
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The book received enthusiastic praise from selection committee members, with Keigo Higashino calling the author "a writer who can compete with their own unique world," and Miyuki Miyabe praising its exceptional entertainment value.
Book Information
- Publisher
- 講談社
- Published
- 2024-08-21
- Pages
- 304 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 14.1 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784065361917
- ISBN-10
- 4065361915
- Price
- 1336 JPY
- Category
- 本/文学・評論
独自の世界で勝負できる書き手だと思う。--東野圭吾 頭抜けて面白かった。--綾辻行人 まんまと作者の術中にはまった。ーー有栖川有栖 エンタメとして読ませるテンポの良さも素晴らしい。ーー辻村深月 潜入取材シリーズとなれば喜んで追っていきたいと思います。――湊かなえ あらすじ たった3ヵ月のトレーニング期間で、人気アイドル大峰颯太がボディービル大会の上位入賞を果たした。SNS上では「そんな短期間であの筋肉ができるわけがない、あれは偽りの筋肉だ」と、ドーピングを指摘する声が持ち上がり、炎上状態となってしまう。当の大峰は疑惑を完全否定し、騒動を嘲笑うかのように、「会いに行けるパーソナルジム」を六本木にオープンさせるのだった。 文芸編集者を志しながら、『週刊鶏鳴』に配属された新人記者・松村健太郎は、この疑惑についての潜入取材を命じられ、ジムへ入会する。馬場智則というベテラン会員の助力を得て、大峰のパーソナルトレーニングを受講できるまでに成長。ついに得た大峰との一対一のトレーニングの場で、ドーピングを認める発言を引き出そうとするが、のらりくらりと躱されてしまう。あの筋肉は本物か偽物か。松村は、ある大胆な方法で大峰をドーピング検査にかけることを考え付くのだが――? フェイクが氾濫する時代の、「真実の物語」が始まった。
1985年茨城県生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。第67回、第68回、第69回江戸川乱歩賞最終候補を経て「フェイク・マッスル」で第70回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。
Reviews
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読みやすい文章で、映像が目に浮かぶ。楽しかった!
江戸川乱歩賞の受賞作品。読みやすい文章と、気になる展開で、夢中で読破。情景描写と登場人物は少ないのに、映像が目に浮かんで、ひたすら楽しかった。おそらく、映画化されるでしょう。あらすじで気になった方は絶対読むべき。
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読みやすく、意外とミステリ。
あらすじだけで読みたくなるし、ミステリとしても叙述トリックありと意外としっかりしている。リーダビリティが高く人も死なないので乱歩賞の間口が広がる一作だとも思う。
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筋トレに精通してる人は推理しやすい!?
斬新なテーマとわかりやすい筆致で、あまりミステリを読まない人は楽しめるかもしれないが、ミステリ好きな人からすると「物足りなさ」は少なからず感じるのではないか?江戸川乱歩賞の選評で東野圭吾さんも良くない点として「物足りなさ」を指摘してしている。ミステリ要素としてもうひと捻りふた捻りネタが欲しかった。 あと、あらすじを見ればわかるように「人気アイドルの大峰颯太がたった3カ月のトレーニングでボディービル大会で上位入賞する。」これはドーピングしてるか否かの解明が本作品のテーマだが、(読了した者の観点から言うと特に)この謎は、ある程度筋肉や筋トレの知識がある人なら話の結末が予測できるのではないか。 ただ、設定やミステリの解明の手法などから見るに、これからもっと期待できる作家さんなのではないかと思わせられた。
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乱歩賞受賞作
週間鶏鳴という週刊誌を出している鶏鳴書房に勤める松村健太郎は仕事ができないダメ社員だった。文芸編集者を希望していたのだが、そこには配属されなかったのだ。 しかし、そんな彼にチャンスが巡ってきた。AEGIS(イージス)という男性アイドルグループの一人、大峰颯太(そうた)がボディビル大会で3位に入ったのだ。しかし、専門家に言わせると、たった3か月でその筋肉をつけることは不可能で、ドーピングをしたに違いないという話である。そこで、松村が大峰のプロデュースするトレーニングジムに入って潜入取材をし、真相を突き止めてほしいという話だった。成功すれば、文芸編集者になれるらしい。 取材を始めた松村は、ボディビルの大会にはドーピング検査をしないところもあることを知る。筋肉をつけるのにどんな手段を使っても構わないという考えがボディビル界にあるためだ。大峰の出た大会にもドーピング検査はなかった。 ドーピングの有無を確かめるため、ジムにスパイとして通い始めた松村。大峰から直接話を聞いたりして、クロではないかという疑いを強める松村だった。 そして、松村は上司からの命令で大峰の尿をこっそり採取してドーピングの証拠をつかもうとする。果たして、望むような結果が得られるだろうか。 自重筋トレしかしていないが、私もけっこう長い間筋トレをしてきたので、この小説の世界観にはなじみやすかった。乱歩賞作品らしく、しっかりとどんでん返しやアクションシーンなども盛り込まれており、読みやすくて十分楽しめる作品になっていた。
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面白かった。
たいへん面白かったの一行で終わってもよさそうだが、ちょっとだけ書きたい。 読み終わってから、本書がどういうミステリーか考えてみた。 一、ユーモア・ミステリー・・選考委員さんの多数が言っておられるように、ユーモア・ミステリーであることは間違いない。 二、スポーツ・ミステリー・・筋トレというスポーツの世界を描いたスポーツ・ミステリーと考えることもできそう。江戸川乱歩賞史的には、高校野球ミステリーの『白色の残像』(昭63)、大学剣道ミステリーの『剣の道殺人事件』(平1)、プロレス・ミステリーの『マッチメイク』(平15)、武俠ミステリーの『老虎残夢』(令3)に続くスポーツ・ミステリー(見落としご容赦)。 三、勘違い・ミステリー・・本作品では、登場人物たちの「勘違い」が、たいへんうまく使われているように思う。燻製ニシンではないテクニックである。 勘違いレビューになっていたら、すみません。
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無事、受け取れました。
状態の良いものが時間通りに受け取れました。
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加速して吸い込まれる、そして筋トレしたくなる
読み出しは割とゆっくり進んでいくのかな?というテンポ感ですが、徐々に加速して、最後はページを捲る手が止まりません。 ん?と思っていた点が回収されていく感じが満足度高く読み終えられるポイントだと思います。 そしてなぜか、大胸筋をポンっと触って、あ、筋トレしたいかもと思うと思います。その人はきっと久しぶりにジムに行く人かな。
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明るく前向きな青年の成長譚
281p.の小説。前半とてもいい。 関係者への自然な接触、筋トレに疎い自分のような読者にとって痒いところに手が届く主人公の気の利いた質問、地道な捜査。 おかしくなり出したのは間抜けなマトリ(麻薬取締官)が登場してから(p.164)。 その後、スパイウェア・ピアノ練習・スタンガンと続いて一気に嘘くさくなり緊張感を失ってしまった。 よかったところ: ①主人公の一貫したひたむきさ。 ②捜査の主体が雑誌編集部なので、警察小説にありがちで嫌いなノイズ(=内部のいざこざ)がなくストレスにならない。 ③脇の人物(おせっかい屋のジムのお客・ボディビルダー・同僚など)が簡素な文章・セリフでくっきり描かれていて気持ちいい。 全体的には文章がこなれていていい作品かと思んだが、せっかくの意外性のある題材を 軽く消費してしまったようでもったいない気もする。