土に贖う
A linked collection of seven stories about industries that flourished and disappeared in Hokkaido, and the dreams and setbacks of the people who lived through them.
Work Information
A linked collection that uncovers the memory of lost industries through human lives.
The book gathers seven stories about industries that once flourished in Hokkaido, including sericulture, mint cultivation, horse-powered farming, and brickmaking. Across the movement from the modern era to the present, it portrays industrial change, harsh labor, and relationships among people, land, and animals.
Review Summaries
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The collection has been read as the work of a Hokkaido-born author excavating the history and memory of her home region. The texture of vanished industries emerges across the stories.
Book Information
- Publisher
- 集英社
- Published
- 2019-09-05
- Pages
- 256 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.4 x 2.1 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784087712001
- ISBN-10
- 4087712001
- Price
- 1815 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
【祝!第39回新田次郎文学賞受賞】 大藪春彦賞受賞第一作! 明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿。「未来なんて全て鉈で刻んでしまえればいいのに」(「蛹の家」) 昭和初期、北見ではハッカ栽培が盛んだった。リツ子の夫は出征したまま帰らぬ人となり、日本産ハッカも衰退していく。「全く無くなるわけでない。形を変えて、また生きられる」(「翠に蔓延る」) 昭和三十五年、江別市。装鉄屋の父を持つ雄一は、自身の通う小学校の畑が馬によって耕される様子を固唾を飲んで見つめていた。木が折れるような不吉な音を立てて、馬が倒れ、もがき、死んでいくまでをも。「俺ら人間はみな阿呆です。馬ばかりが偉えんです」(「うまねむる」) 昭和26年、最年少の頭目である吉正が担当している組員のひとり、渡が急死した。「人の旦那、殺してといてこれか」(「土に贖う」)など北海道を舞台に描かれた全7編。 これは今なお続く、産業への悼みだ――。 カバー画:久野志乃「新種の森の博物誌」 【著者略歴】 河崎秋子(かわさき・あきこ) 1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で北海道新聞文学賞を受賞。『颶風の王』で2014年に三浦綾子文学賞、2016年にJRA賞馬事文化賞を受賞。2019年『肉弾』で大藪春彦賞を受賞。
1979年北海道別海町生まれ。2012年「東陬遺事」で北海道新聞文学賞を受賞。『颶風の王』で2014年に三浦綾子文学賞、2016年にJRA賞馬事文化賞を受賞。2019年『肉弾』で大藪春彦賞を受賞。
Reviews
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蚕の話が珠玉
NHKラジオの朗読で北見の一部分だけ聞き、どうしても続きが読みたくなって買いました。すばらしい小編でした。
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土に贖ってました
河﨑さんの著書は二作目だったのですが、こちらも人の息づかい、土の匂いや、自然の香りの漂いを感じる良作でした。 北海道に住んでいた身として、厳しい冬と自然と共に生きた先人たちに畏敬の念を覚えます
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北海道の自然と人々
北海道の自然とともに時代に翻弄されながら生きる人々のなんと儚いことか
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自然と人間との関係について考えさせられる
後に直木賞を受賞される作家さんですが、私はこの方の小説を読むのは初めてです。 全部で7編の短編が収められています。全ての作品にコメントするのは控えます。印象に残った作品だけ。 「頸、冷える」ですが、確かにミンクの毛皮は庶民には手が出ない高級品というイメージがします。あと、この内容であれば、もう少し違う題名でも良かったのでは?と思いました。 「南北海鳥異聞」は、ラストシーンが衝撃的ですね。本当にこういうことってあるのでしょうか?それとも、小説の中だけのお話ですかね。 「うまねむる」ですが、つい先程、馬場レースを取材するテレビ番組を見て、あんな急な坂を登らせて面白がっている人間というものは、なんて馬鹿なんだろうと複雑な胸中になりました。しかもお金を賭けるわけですからね。 「土に贖う」と「温む骨」は、もともと一つの作品を2編に分けたらしいので、分けられた後も連作のような内容になっています。 「土に贖う」は過去の話ではない、現代でも通じる話だと思いました。要するに資本主義経済のもとで、会社の駒として長時間労働や、理不尽な仕事内容を押しつけられるのは今も昔も変わらないことです。 「温む骨」ですが、内容とは関係ない細かい指摘で恐縮ですが、”要介護認定が上がってから”という記述がありますが、正しくは”要介護度が上がってから”の方がいいと思います。私は元理学療法士なので、その辺の言葉使いは気になってしまいました。 全体的に、人間と自然との関係性というのが、この作家さんの生涯のテーマなのだろうと、推測されます。これからも、独自の視点で書き続けて欲しいです。
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作品の内容
各章とも印象深く素晴らしい作品であった。
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素晴らしい
丁寧に紡ぐ物語は圧倒的な語彙力に支配される。 河崎さんの作品はどれをとっても秀逸だ
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とても面白い
色々知りたかった事が書かれていて、自分も当時に生きているような気持ちになりました。 北海道の歴史をこのような形で再確認できたことをうれしく思いました。
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もったいない
短編集全般に言えるが筆者の表現力や伝えたい事・伝えて欲しい所に物足りなさを感じる。 同作者の長編は物語に引き込まれるほどの面白さなので非常にもったいなく思う。