Mainichi Publishing Culture Award
王の逃亡 (小説フランス革命 5)
小説フランス革命 is an award-winning work by 佐藤賢一. The available bibliographic record identifies it as the work associated with this award entry.
Work Information
小説フランス革命 by 佐藤賢一.
This entry records bibliographic research for 小説フランス革命 by 佐藤賢一, matched against the award record and library data.
Book Information
- Publisher
- 集英社
- Published
- 2010-03-26
- Pages
- 304 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.8 x 2.7 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784087713442
- ISBN-10
- 408771344X
- Price
- 1650 JPY
- Category
- 本/文学・評論
ついにパリ脱出を決行した国王一家の運命は…? 聖職者民事基本法を巡り、フランスの教会は大分裂に陥る。そんな中、ミラボーの病死により、議会工作の術を失ったルイ16世は国外逃亡を決意する。フランス革命の全貌を描く渾身の長編歴史小説。
Reviews
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読んでません。
自分では読んでません。頼まれたので買って送ったのですが、よかったようです。バカでも読めるフランス革命入門篇として良いのでは。
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フェルゼンがこんな使えない男だったとは…
1789年10月5日に女性を中心としたパリの大群衆がルイ16世をヴェルサイユ宮殿からパリへ連行したヴェルサイユ行進以来、王族はティルリ庭園に住むのですが、サン・クルーへの夏の避暑も民衆から止められる始末。 議会では、一定の所得がないと市民権がないというマルク銀貨法が可決され、それに対抗するため、ロベスピエールは議員の再選禁止を提案し、飲ませることに成功するなど、議会も混乱(p.53)。 頼りにしていたミラボーの死もあって、ルイ16世は亡命を決意します。 いよいよ脱出の段になって意外と思ったのがマリー・アントワネットの愛人とも言われたスウェーデン貴族のフェルゼン伯爵がまったく使えない男だったということ。地図は読めない、だんどりは超悪いで、失敗した原因の半分はフェルゼン(1/4はアントワネットのトロさ、1/4はブイエ将軍の胆力のなさ)。ついにはルイ16世からヒマを出される始末。ベルばらではあんなにカッコ良く描かれていたのに。 フェルゼンのせいによる遅れでルイ16世たちはブイエ将軍と落ち合うこともできず、ヴァレンヌで拘束されることに。 田舎では相変わらずの人気を持っていると再認識したものの、自分たちはどうなるのか、と思っていたら、なんと三頭派たちは「王家はフェルゼンに誘拐された」として逃亡事件を処理。早く混乱を鎮めたいブルジョワにとっては最善の策である立憲君主政憲法の早期成立を図ろうとする、と。この意外な顛末とフェルゼンの使えなさに驚きました。
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資料価値としても高い!
ヴァレンヌ逃亡のシーンを描くための参考文献を見てみると 日本の参考文献が一冊もなかったことに驚いた。 恐らく幌馬車で脱走する、足回りにこだわったベルリン馬車、 各地での国王に対する態度や革命に対する温度差 何よりも現地で描かれる、ルイ16世の家族に対する思い。 しかし自分では判断しなかった環境。 様々なアクシデントや判断の一つ一つが、 結局ヴァレンヌにて拘束され、そのことが国王夫妻の明暗を 天国と地獄に分けてしまう・・・ ヴァレンヌ逃亡っていったら本当に世界史では、国王が逃げただけで終わってしまうけれども ヴァレンヌ逃亡で一冊の本を書いて、しかもこれだけ臨場感と感情移入ができる、 逃亡劇を描いたこの一冊は、資料価値としても高い!!! びっくりだ
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フェルセンってさぁ…
楽しみに待っていました。 王の逃亡、つまりヴァレンヌ事件ってわけですね。はいはい ベルばら愛読者にとって、この逃亡劇こそ、アントワネットとフェルゼンの関係のクライマックス。 フェルゼンがんばれ!って応援したものです。アントワネットも、オスカル(架空)も籠絡されてしまったスウェーデン貴族。 ベルばらの段階でも、逃亡の最初からフェルゼンはパリの道に不慣れで迷ったってあったから、実はおや?と思っていたんだけど。 今回読んでて、流石(やっぱり)佐藤氏と拍手を送ってしまいました。 そうそう、そうですねぇ。頭の空っぽの貴公子はお好きでないと。 いや、確かにそうなのです。男の真価、魅力も色気も、それは決して表面的な、見た目の美しさではないのです。 ミラボーしかり、ダントンしかり、そして、ルイ16世しかり。ルイ16世って、「死ぬ時だけは王者として堂々と立派だった」って習ったけど、違ったんだ。ごめんねぇ、長らく誤解していました。 ダンディズムって何か、佐藤氏にはいつも教えられる思いです。
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