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透明な夜の香り

Watanabe Junichi Literary Award

透明な夜の香り

Chihaya Akane

A full-length novel in which Ikka, who begins working for perfumer Saku in an old Western-style house, comes to see clients' secrets and Saku's loneliness through scent.

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Work Information

Fragrance calls up memory and gradually brings loneliness into view.

A Shueisha literary hardcover novel. Using scent as its guide, it approaches human secrets and wounds, and traces how fragrance can reconnect memory and feeling.

Book Information

Publisher
集英社
Published
2020-04-03
Pages
256 pages
Language
日本語
Size
13.4 x 2.2 x 19.4 cm
ISBN-13
9784087717037
ISBN-10
4087717038
Price
1760 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

【第6回渡辺淳一文学賞受賞作】 香りは、永遠に記憶される。きみの命が終わるまで。 元・書店員の一香がはじめた新しいアルバイトは、古い洋館の家事手伝い。 その洋館では、調香師の小川朔が、オーダーメイドで客の望む「香り」を作る仕事をしていた。人並み外れた嗅覚を持つ朔のもとには、誰にも言えない秘密を抱えた女性や、失踪した娘の手がかりを求める親など、事情を抱えた依頼人が次々訪れる。一香は朔の近くにいるうちに、彼の天才であるがゆえの「孤独」に気づきはじめていた――。 「香り」にまつわる新たな知覚の扉が開く、ドラマティックな長編小説。 【著者略歴】 千早 茜(ちはや・あかね) 1979年北海道生まれ。幼少期をアフリカで過ごす。立命館大学文学部卒業。2008年『魚神』で第21 回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて第37 回泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で第6回渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で第168回直木賞を受賞。著書に、『男ともだち』『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『ひきなみ』など多数。

1979年、北海道生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。翌年、同作にて泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で島清恋愛文学賞を受賞。同年に『あとかた』、14年に『男ともだち』でそれぞれ直木賞候補となる。その他の著書に『正しい女たち』『犬も食わない』(クリープハイプ・尾崎世界観との共著)『わるい食べもの』『神様の暇つぶし』『さんかく』など。

Reviews

  • 香りを感じられる本

    香りを題材に紡がれる物語。 読み進める度に、本当にその匂いを感じてしまうくらいの没入感のある素敵で心が温まります。 思い出の香りがある方はぜひ!

  • 海馬の記憶

    全ての表現が美しい、凄くすごく良い作品でした。自分では言い表せない余韻を解説の小川洋子さんが全て言葉にしてくれているのでぜひ、解説も読んで欲しい。何度も読み返したくなる一冊です。リキュールやレモネードをお供に。

  • 読みやすく香りのアイテムを手に取りたくなる

    らでん推薦書庫からなんとなく手に取り 軽すぎることもなく、香りを絡めた事件解決と言ったらよいのか、キャラが立っててラノベのようにサクサク読めました。

  • 香りが文章から感じられる

    香りをモチーフに、人間関係を描いた作品で、読みながら香りが感じられるくらいに描写が丁寧で、ストーリーの中に入り込んでしまう感じを味わえる不思議な作品。続きもあるようなので、読みたいと思う。

  • 香りモチーフということで買いましたが

    気になったのでタイトル買いしてみました。 続きがあるみたいなので文庫化されるのが楽しみです。

  • 面白かった

    久しぶりに夢中になって読んだ

  • 香りの表現が秀逸

    すてきなおはなしでした。とてもおもしろかったです。続編も楽しみです。

  • 「香りが記憶を運び、日常に新しい風を吹き込む一冊」

    千早茜さんの『透明な夜の香り』を読みました。 ページをめくるたび、ミントやカモミールのように穏やかな香りが立ちのぼる。 それは心をゆるめ、暮らしを丁寧に整えてくれる、やわらかな風のようです。 その奥では、シナモンやクミンの熱を帯びた香りがひそやかに息づき、 人の心に眠る衝動や欲望をそっと呼び覚ます。 静けさのなかに色を差し込むように、物語は穏やかさと衝動を呼応させ、やがてひとつに溶け合わせていく。 旅先で少しずつ読み進めるたび、香りは記憶と結びつき、 あの日の光や風が胸の奥で再び動き出しました。 そして思い出すのは、日常の中でふと訪れる、新しい一歩の予感。 そっと背中を押す手に導かれ、 香りの風とともに歩き出す―― その瞬間ごと、この本は私の中に息づいています。

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