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好きな女の胸飾り (P+D BOOKS)

Noma Literary Award

好きな女の胸飾り (P+D BOOKS)

Seiichi Funahashi

好きな女の胸飾り is an award-winning work by 舟橋聖一, portraying personal choices and the weight of memory against the atmosphere of its time.

memorysocietyhuman experience

Work Information

好きな女の胸飾り reads the shadows of an era through individual experience.

好きな女の胸飾り by 舟橋聖一 reflects the literary concerns of its period. It layers psychology, everyday texture, and social change, drawing the reader inward with quiet tension.

Book Information

Publisher
小学館
Published
2021-12-09
Pages
348 pages
Language
日本語
Size
12.8 x 2.3 x 18.2 cm
ISBN-13
9784093524308
ISBN-10
4093524300
Price
825 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品

若き妻と大学生をあえて近づける屈折した夫 「森男を蒔子に近づける。……二人は現在でも抑制しつつ愛し合っている。その抑制を或る程度外してやれば、二人は近接し、密着し、融けあうだろう。」 学生の岩永森男は、父の代から杉原産業の庇護を受けており、当主・康方とは親戚同然の間柄だった。しかし森男は、康方の若い妻・蒔子が気になって仕方がない。蒔子も森男を憎からず思っているらしい。 一方で蒔子は、康方の先妻の存在に心を痛めていた。そこで康方は、蒔子を苦しめた自分への罰として、森男と蒔子の接近を甘受しようとする……。 屈折し倒錯した三人の心理劇を見事に描き切った、第20回野間文芸賞受賞作品。

Reviews

  • 名作

    文が上手く読みやすい ※注文翌日に届いた

  • 他の愛欲小説に較べれば、不自然さは少なく、一応読ませます。

    「好きな女の胸飾り」の方は口述筆記による作品とのことですが、「ある女の遠景」等この種の作品を書き込んできた筆者だけあって、さすがに上手いものです。「ある女~」に較べて不自然さ・無理はありません。出だしなどは戦後の闇市の雰囲気の中で、年上の女からバナナを買うという導入が誠に見事であるとは言えます。一組の夫婦と書生の様な身分の青年とのからみが、性を意識した心理と行為を通してじわじわと描かれます。しかし、カタカナ文字の興信所の身元調査や特に著者の悪い癖である古典文学への蘊蓄の披露など(この作品では源氏物語と三条実隆公記他への言及)、必要も無い不自然な記述が挿入され、物語の展開を読み難くしています。共に純文学誌「群像」に発表されましたが、「ある女~」は昭和36年で「好きな~」は昭和42年。この間に視力が不自由のなった著者の心境の変化があったのでしょうか?主人公の女が共に「娼婦的」であるとの印象を持つのは自分だけでしょうか? 丹羽文雄氏の書いた「人間舟橋聖一」によると、この作家は自分がエロ作家と思われているのを、かなり気にしていた様です。確かに副主人公康方の父の日記の記述などを見ると、師と仰いだ谷崎氏の「鍵」等の作品に較べ、露骨・露悪さを感じはしますが、真のエロティシズムは感じられません。この作家は今ではあまり読まれませんが、まだ時代物の方が読ませる作品群が多いのではないかと思われます。

  • なんでこんな名作が品切れのままなのか

    エロティック文学の巨匠・舟橋聖一だが、作品の出来にはむらがある。これは『ある女の遠景』と並ぶ代表作で、源氏物語を研究する学生と、これを援助する人妻との恋をきわめてエロティックに描いて他の追随を許さない。講談社文芸文庫で復刊してほしいものである。

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