Shogakukan Nonfiction Grand Prize
ネグレクト: 育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか
A work of reportage on the death of a young girl, examining the family and social conditions behind neglect and questioning why support failed to reach her.
Work Information
ネグレクト 真奈ちゃんはなぜ死んだか distills the core of 杉山春's work into a story or line of thought that reaches the reader clearly.
A work of reportage on the death of a young girl, examining the family and social conditions behind neglect and questioning why support failed to reach her. It can be read not only in the context of the prize, but also through the themes the work itself develops.
Review Summaries
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Readers value the author’s sustained reporting on a painful case. The book leaves difficult questions about welfare, family isolation, and community support.
Book Information
- Publisher
- 小学館
- Published
- 2004-11-01
- Pages
- 253 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784093895842
- ISBN-10
- 4093895848
- Price
- 50 JPY
- Category
- 本/社会・政治/福祉/社会福祉
第11回小学館ノンフィクション賞受賞作 ネグレクト【neglect】育児放棄。子供に食事を満足に与えなかったり、病気やけがを放置したり、長期間入浴させないなど保護者としての責任を放棄する行為で、児童虐待の中でも近年急増している。2000年12月10日、愛知県名古屋市近郊のベッドタウンで、3歳になったばかりの女の子が20日近くも段ボールの中に入れられたまま、ほとんど食事も与えられずにミイラのような状態で亡くなった。両親はともに21歳、十代で親になった茶髪の夫婦だった。なぜ、両親は女の子を死に至らしめたのか、女の子はなぜ救い出されなかったのか。3年半を超える取材を通じてその深層に迫った衝撃の事件ルポルタージュ。
Reviews
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秀逸なドキュメンタリー
ドキュメンタリーならでならではのリアルな、人間の怖さ。胸が痛みます。
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事件の極まで迫って
この事件の犯人は同世代だったので非常に興味がありました。
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私は、自分の問題として捉えました
こんなにも丁寧に事件の背景を綴った本なのに、加害者への怒りや厳罰を訴えるレビューが多くて驚きました。 義母はよく虐待のニュースを見て「信じられない」と言っていますが、孫がイジワルをした時は無視したり「嫌い」「一生遊ばない」など、大人気なく孫を拒絶しています。 私は普通!虐待する奴らはおかしい!と決め込んでいる人ほど、私は危ういのではないかと思っています。 日々子育てに悩みながらも何とかやっている身として、自分のみならず、地域で困っているお母さんはいないか、おかしいなと感じる家庭はないか。もし見かけたら、勇気を出して一歩踏み込める人間になりたいです。
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辛い・・・
商品状態はとても良く、袋に入ってて新品同様でした。 注文してから2日後に届いて、配送期間は早かったと思います。 本の内容に関しては、非常に辛いものがありました。 幼い命がまさか段ボールの中で消えてしまうとは… 何故こういうことになってしまったんだろう。 真奈ちゃんのSOSが何故届かなかったんだろう。 悲しみよりも怒りがこみあげてきて、読むのが苦しかったです。 やはり、子育て環境が充実していなかったこと、両親の過去の生い立ち、育児に関する知識… それぞれが重なり、子育て意欲の低下へとつながってしまったのではないかと思います。 同情するわけではないけど、孤独だったのかなと。 ただ、「子供達ためにも一日も早く出所して、真奈への償いを始めたい」などと発言していたけど 真奈ちゃんの死を軽く見ているかのように感じてしまいました。罪の意識が低いのではないかと。 それに「今は前向きに考えるようにしました。」という発言は 大地や由美のことばかりを考えて、真奈ちゃんのことは忘れようとしている気がしました。 真奈ちゃんが食べ物を食べないから、自然に死んだとでも考えているのかな。それだったら本当に許せないけれど。 この事件があってから、さまざまな対策がされるようになりましたが でも年々、虐待は増えていく一方だと聞きます。 育児に関する悩みなどを共有できる場を設けたりだとか、育児セミナーを行ったりだとか 地域や機関と連携し合いながら多くの人が子育てに関心をもって、お互いに助け合える社会になれば このようなことがなくなっていくのかなと思います。 この本を読んで、いろいろなことを考えさせられました。自分の考えが変わった気がします。 ぜひとも多くの方に読んでほしいです。
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許せない
真奈ちゃんが餓死した時と同じくらいの歳の子供がいます。また、年子で下の子もいます。 真奈ちゃんの死に方が悲惨過ぎて、読み終わりに泣きました。 この事件を、両親が育った環境のせいにするのはいかがなものかと思う。 恵まれた環境で育ってなくても、子供を可愛がり、立派に育てている人は沢山いる。 読んでいる限り、この両親は何も反省していないと思いました。 智則被告の「いい勉強になりました、今後に生かしたい」の言葉、、、 人ひとり殺しておいて、しかも幼い子供を殺しておいて、よく言えるなと思った。 今の日本で餓死なんて考えられない。 育てられないなら保護してもらうなり、何故考えられないのか理解できない。 懲役7年の刑の軽さも理解できない。 子供を殺した人たちは同じ方法で死刑になればいいのに、、、 自分に降りかからないと死んだ子供の気持ちを理解できない人種だろうから。 真奈ちゃんが、天国で幸せになりますように。 そして、この両親が下の2人も殺しませんように。
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飢えた玩具。
読んでいる間にふと、ひと昔前に流行った携帯型の育成ゲーム機を思い出した。 特定のコマンドを選んで、ご飯を与えたり遊んであげたりトイレを流してキャラクターを育てるゲームだ。 ゲームの仕様上、時間になると音が鳴って必要な世話を画面上に要求する。 発売日には日の出前から玩具屋の行列に並んで親に買ってもらい、学校にもこっそり持っていって先生にバレないように甲斐甲斐しく世話をした。 子供心に熱心に世話をしても、なかなか思った通りのキャラクターに育ってくれなくて手を焼いたものだった。 そのうちにブームが過ぎさり、ゲーム自体にも飽きてほったらかしにしてしまった。 内蔵の電池が切れるまで、虚しく家のどこかからピーッピーッと世話を必要とする音が鳴っていたのを覚えている。 …あまりにも惨い。 この一言に尽きる。 事件発覚後、拘留中の雅美がノートに書いた言葉や、公判中の智則の証言を読んで総毛立った。 自分たちがしてしまったことの後悔を口にしていながら、それをバネに次こそ頑張ろうという明るさともとれる前向きな表現が途方もなく空恐ろしかった。 珍しく筆者の考えが書かれている部分で、『グロテスク』という言葉で表現されていた。 記録者としての立場を忠実に守ってきた筆者が、ついに想いを述べた部分である。 もとから事件の概要をある程度調べていただけに、救いが無いことは最初から分かっていた。 それにしてもあまりにも酷い。あまりに惨すぎる。 心から真奈ちゃんのご冥福をお祈りします。
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ちょっと読んだだけでもう読めなくなりました。
悪しからず 蛍の墓も見れない人間にはちょっときつい ダメですね
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胸糞悪いけれど責めるばかりでなく
言ってはなんですが両親の程度が低いです。文中に紹介される文章も幼く、稚拙で、事件後のノートについてはその思慮の浅さに胸糞悪くなります。それはあります。でも私はこの両親を責めるばかりの気持ちにはなれません。 子育ては辛いです。 しんどいです。 日本の社会はその辛く過酷な子育てを母親神話に頼りすぎ、個々人の家庭の問題と切り捨てすぎて、関わってこないできました。その結果、危機的な少子化です。正直、日本では、子供生まない方が賢いです。そう思えるくらい、だんだんと整ってきている制度や後だしに打ち出される子育て支援政策はもう遅すぎて、後手後手で、嫌々出されているものと思えるくらいです。 私も三人の子供を育てています。私自身は地方の国立大学を出て安定した仕事に就いていました。夫は地方の大企業です。たくさんの本を読んだり、子育てサークルに顔を出したり、きちんと対策をして、もがきながらも適切に情報を得ながら育児してきました。経済的にもさほど困っていませんし、きちんと助けてくれる両親もいました。しかし三人目が病気にかかり、付き添い入院をせざるを得なくなって、その他色々な事が重なり、ある日突然私は精神疾患にかかりました。夫との不仲と、過酷な子育てが原因でした。 子育てのストレスは、想像を絶します。ものすごく負荷がかかるのです。 私はこの両親を責めることはできません。言っている内容は幼くても、途切れ途切れには必死にやっていて、義理の母との深刻な確執もありながら、それでも何とか若い体と精神で過酷な子育てに取り組んだのではないでしょうか。 真奈ちゃんの死に方とはむごすぎます。 しかしこの犯人と同じ孤独な状況で障害のある子供の子育てを強いられたとき、果たしてどれくらいの人が正気を保てるでしょうか。 経験していない人には決して断罪できない事件だと思います。 少なくとも私はそう思いました。日本は子育てにもっと優しく寛容になるべきで、親には厳しい目でなくもっと温かい支援があってしかるべきです。それがない場合、日本を支える若者はこのままずっと減り続けることでしょう。親は子育てと仕事を両立できず、ますます社会の支え手はいなくなることでしょう。この事を理解していない偉い立場の何の役にも立たない地位だけある男の人たちが、国の政治には多すぎます。 この本の淡々とした語り口に、日本の子育ての闇が浮かび上がっているように思います。
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