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奇械仕掛けのブラッドハウンド (ガガガ文庫 つ 3-1)

Shogakukan Light Novel Award - Gagaga Bunko Division

奇械仕掛けのブラッドハウンド (ガガガ文庫 つ 3-1)

岩辻流

Published as Kikai-jikake no Bloodhound, this dark fantasy follows a young detective in a town struck by grotesque crimes as he is drawn into a fate bound to mysterious fingers.

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Work Information

Around fingers that embody desire, the detectives' tragedy and comedy begin to move.

Winner of the Gagaga Grand Prize in the Shogakukan Light Novel Awards. The award title was Kikai-jikake no Bloodhound, and the published title uses a different first character while retaining the reading.

Review Summaries

  • Its visual energy and forceful light-novel treatment of a grotesque premise drew attention. The appeal lies in turning heavy material into entertainment.

Book Information

Publisher
小学館
Published
2014-05-20
Pages
310 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784094514834
ISBN-10
409451483X
Price
405 JPY
Category
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

――その《指》は願望を具現化する。 猟奇殺人が起こる街。思い出に溺れて人は死ぬ。 そして数奇なる運命の車輪は回り始めた……。 平和な街を突如襲った連続猟奇殺人/潰殺事件。 都市という、寂れた箱庭の片隅で探偵稼業を営む芥宗佑(あくた・そうすけ)は、潰殺事件によって家族を殺された高校の後輩・栂貴織(つが・きおり)の訪問を受ける。警察には頼れないと言い張る彼女を、情に流され保護した宗佑は、人捜しの依頼を受けることとなった。そして、貴織の依頼を進めるなか、宗佑は蠢く《指》の因縁に絡め取られていく。 息の合わない相棒・神楽ヰ音耶(かぐらい・ねや)とともに、宗佑は惨劇の舞台裏と黒幕の存在に到達するが……。 ふたりの「探偵」を待ち受けるのは、――悲劇か喜劇か。 かくして、銀の鉄槌は下り、紅き執行者は断罪の撃鉄を上げる。 繰り広げられるは《指》に魅入られた愚者達の輪舞曲――。 新房昭之監督がゲスト審査員として参加し「映像として見せたい」と絶賛した、第8回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作!! イラストレーターは『魔法少女育成計画』『拷問塔は眠らない』その他多方面で活躍中のマルイノ!!

Reviews

  • 設定にハマれば面白いはず……!

    ネガティブなんだかポジティブなんだか分からないタイトルですが、ポジティブです。 めっちゃ。 なんにせよ、こういった設定部分で見せてくれる作品が昨今少なめになって来たなか、そこに堂々攻め入る姿勢は評価しなきゃいけない気がするんです。 それこそ、奈須きのこ的な作品とか、ブギーポップ的な感じとか言われればそんな気がする作品です。 漢字を片っ端からカタカナ読みすれば中二病だと言わんばかりの作品群に、「中二病ってそんなんじゃなくて、もっと根幹の世界観が大事なんだろ?」って言っているみたいな……。(なんだか懐古厨みたいだな汗) とはいえ、それが古いかと言われればそんな事はなく、一見すれば古く見えてしまいそうなジャンルをキャラクター造形で、うまく埃が被らない様にしているあたり、「新人賞」を受賞する意味があったんだろうな、と思います。 ストーリーも王道と言えば王道の探偵物。 犯人の持つ能力も良い感じに捻くれていて面白い。 次に出てくる能力は、どれくらい捻ってくれるのかしら? みたいな。 確かに設定を小出しにしている感はありますが、それだけに2巻が楽しみです。

  • 主人公側では無く依頼者の側に作家としての個性が表れるという奇妙な捻じれ方をした作品

    第8回小学館ライトノベル大賞「ガガガ大賞」受賞作品 物語は舞台となるS県瀬科市の民家で起きた人体がその形を留めない位に潰された凄惨な殺人現場の描写から始まる その数日後高校生でありながら神楽ヰ探偵事務所の所長を務める主人公・芥宗佑の元に現れたのは件の猟奇殺人事件が起きた家で 唯一人殺される事なく姿を消していた少女、宗佑の高校の後輩・栂貴織であった。若干の怪我はしていたが家族の様に殺される事も無く 宗佑の前に現れた貴織は宗佑に「斎賀鍵基という八年前に離別した少年を探して欲しい」と唐突に依頼してくる。時を同じくして 瀬科市内では続けざまに被害者が頭を潰される猟奇殺人事件が連続発生するが… 主人公やそのパートナーが陳腐過ぎてさっぱり魅力が無いのに依頼者やその家族にまつわる話の方には読者を引き付ける物があるという 何とも奇妙な捻じれ方をした作品である。思うにこの新人作家の個性が発揮されるべき部分というのがあまりライトノベルに向いてない のではないかと思われる。むしろもっとドロドロとした感情が渦巻く様なホラー系作品の方が個性を発揮できるのではないだろうか? まず主人公の宗佑は連続殺人鬼であろうとも殺すまいとする不殺主義者であり、それが元でパートナーである戦闘屋の神楽ヰ音耶と 対立している状況が描かれるのだけど、その主義を読者に納得させるだけのエピソードが欠けている為に「口先だけの綺麗ごと」にしか なっていない点が不満を感じさせる。そして音耶の方は本作のキーとなる「義指」を使う事で他人の人格を憑依させ異能を駆使するという ありがちな異能バトル系のキャラクターだが、IT用語をむりやり当てはめた様な厨二ルビといい全てにおいて陳腐そのもの 神楽ヰ探偵事務所のパトロンである警視庁の刑事・桐牙に至っては…何で「警視庁」の刑事が「S県」に所轄を持っているの? ライトノベルっぽく仕上げようとしている部分がことごとく上滑りしていたり事前の勉強不足だったりしているのである 宗佑にまとわりつくもう一人の後輩、巻島に至っては出した意味すら不明。バカっぽいキャラクターを出して陰惨な主題とのバランスを 取ろうとしたのかもしれないが余計な要素以上の物になっていない ただ、これだけ滑った部分があるにも拘らず、本作品には読者を惹きつける部分があるのも事実なのである。それが依頼者である 栂貴織のキャラクターであり、彼女が育った栂家の異常にして陰惨な環境にあるのは間違いない。人の親になるという自覚が無く定職にも 就かないまま二人の子供を設けた親の元で虐待され続けた貴織が自分の人格を守る為に至ったストックホルム症候群と連続殺人事件の 真犯人の関係はなかなかに独創的。離別した兄との一瞬の幸福な思い出を「押し花」が象徴する「永遠」として保ちたいという憧れを 凄惨な殺人事件に結びつけた部分はホラー系のセンスを感じさせる。また、その他の場面では陳腐なキャラクターしか見せない主人公の宗佑も 貴織の兄である鍵基を追い、栂家の異常な状況から逃げ出した貴織の叔母を見つけ出し、真相を明かす過程においては探偵としてのキャラクターが 立っており見るべき物を感じさせた(逆に言えば高校生探偵なんていう無理なキャラ付けは要らなかったのだとも言えるかも知れないが) ホラーやミステリという部分で才気を感じさせるのに無理やり「今風のライトノベル」に作風を寄せた事で作者の才能をスポイルしている ある意味非常に勿体ない作品である。せっかくガガガ文庫という江波光則の様な異色の作家を輩出しているレーベルからデビューしたのだから ライトノベルという枠を突き破ってもっとドロドロとした因縁主体の作品で個性を発揮した方が作家として活きるのではないか? 本作は無駄な部分が多過ぎるけれども自分の特徴を把握して書くべき物を絞り込めば個性的な作品を産み出せるのではないかと感じさせられた

  • 普通に面白い

    ガガガ文庫大賞として読んでみた。ミステリー要素も含みつつのファンタジーものでした。 いい点として、うまく話が完結していることと、後半は展開も早くすらすら読み進むことができました。 通常は蛇足になりがちな主人公とヒロインの会話もこの程度なら嫌悪感なく読むことができ、むしろ笑えるやりとりもちらほら見受けられました。 内容をまとめると、潰殺事件の被害者となった同級生が探偵業を営む主人公に依頼した。依頼内容は自分の身を匿ってほしいことと、人探し。主人公は自身の洞察と手がかりで探し人を見つけるが、その人の周りにはいろいろ不都合な事情があった。 よくあるパターンといえばそうなんですが、はじめこいつが犯人だろうと思っていた人が、実はそうじゃなかったり、展開を裏切る場面は好きでした。 物語も最終的にはハッピーエンドでうまく完結していますし、いいんじゃないでしょうか。 また、文章力も高い。これだけの文章力があれば作家として十分だと思わせました。 ガガガ文庫が何を求めているかがだいたいつかめます。このレーベルは萌えというよりは、強固なストーリー性を求めている気がしました。 次に悪い点として、これが大賞となった理由は、ストーリーではなく文章力による要素が大きかったのではないでしょうか。 つまり、ストーリーだけを見るなら、さして大きなことをやっているわけではありませんし、義指を使ってのパワーアップ化も新しいものではなくまあ、ありがちな設定。 心の中にキャンサーが生まれ、人格を支配していく様は何かに似ているとも思いました。 あとはそのキャンサーを排除するのが主人公の役割だったりするのですが・・・・・・ ライトノベルらしいベタすぎる王道展開です。大賞ならもう少し奇抜な話の方がオリジナルティあってよかったのではないでしょうか。 とはいえ、総合的にみてキャラクターも立っていますし、王道ライトノベルとして楽しめたので★4

  • 光る部分はあるものの…

    『第8回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞』の受賞作品で,著者の二作目になります. 事件の背景や,思い出の品を惨劇とその動機になぞらえる演出には惹かれるものがあり, 二人の少女の感情についての対比,さらには終盤に繰り広げられる対峙も大きな見せ場で, それらは残酷で悪趣味に映るかもしれませんが,間違いなく,読む側に強い印象を残します. その反面,一人称視点での主人公の言い回しが安っぽく,うわべだけの言葉に感じられ, 強く押し通される信念にしても,過去が匂わされ,続刊でとなるのは想像ができるものの, 相棒の存在や,彼ら二人の関係も含めて曖昧な点が多く,あまり入り込むことができません. このほか,説明的な表現や都合のいい展開など,話の運び方は今ひとつといったところで, 先に用意された結果があり,そこへたどり着くための『道のり』を見せられている感覚です. イラストも女の子ばかりで,バトルシーンは物足りず,線や塗りが雑なことにもガッカリ. 実際,女の子が多いので仕方がないにせよ,敵すら描かれておらず,そこは不満が残ります. いくつか光るところはあり,続きへの広がりを期待させられる部分も確かにありましたが, 話の見せ方への工夫,あとは動きのあるイラストがもう少しあれば良かったように思います.

  • 主人公はいまいち、話は面白い

    主人公の考えには徹底的についていけません。 はっきり言ってチグハグで滅茶苦茶なことを言っています。 まだパートナーの方がマシだと思いますが、 この話よりも前にも色々あったようなので、その辺りが明らかになるとまた変わるのかもしれません。 ただし、話としてはオカルトホラー風でミステリー調の話であり、 女の子からの依頼や、事件の犯人を探る過程などはしっかりしており、面白かったです。 他の人も言ってますが、主人公周辺が典型的なラノベ設定の割りに、 事件関連についてはリアルに暗く、どす黒い。 このあたりのギャップはわざとやっているのでしょうか。 人によって好みは分かれるかもしれません。

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