Shogakukan Light Novel Award - Gagaga Bunko Division
このぬくもりを君と呼ぶんだ (ガガガ文庫 ゆ 2-1)
Originally awarded as Fake Town Blues and published as Kono Nukumori o Kimi to Yobunda, this Gagaga Bunko novel is set in an underground city covered by artificial sky and sun. Lenny, a girl who rejects everything fake, meets Toka and searches for real warmth in a manufactured world.
Work Information
Under an artificial sky, the warmth of a held hand becomes the one real thing.
Winner of an excellence award in the fourteenth Shogakukan Light Novel Award, the work was retitled from Fake Town Blues and published by Gagaga Bunko in July 2020. In an artificially reproduced underground city, Lenny's meeting with Toka changes a stagnant everyday life, while a fallen fragment of the sun unsettles both their relationship and the city's secrets.
Review Summaries
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Readers connect the closed-city setting with the relationship between the two girls, reading the story as a question of what can be called real in a fabricated world. Its gentle aftertaste and the friction of youth are often seen as strengths.
Book Information
- Publisher
- 小学館
- Published
- 2020-07-17
- Pages
- 317 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094518542
- ISBN-10
- 4094518541
- Price
- 444 JPY
- Category
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
繋いだ手のぬくもり。これはきっとリアルだ 「この雨も、風も、空も全部。もうずっと昔に地上にあったものを再現してるだけ。ただのフェイクじゃん」 有機ディスプレイは偽物の空を映し、人工太陽の光が白々しく降り注ぐ地下都市『Polis-UK8』。この全てが人の手によって作られたフェイクタウンで生きる十六歳の少女・レニーは、周りに溢れるフェイクを嫌い、リアルな『何か』を探している。 そんなレニーが出会ったのは一人の少女・トーカ。サボリ魔で不良少女たるトーカに、レニーは特別な『何か』を感じ、一緒の時間を過ごすようになる。 ある日、レニーの前に空から謎の球体が降ってくる。まるで太陽のように真っ赤に燃えていた小さなそれを、レニーは『太陽の欠片』と名付け正体を探ろうとする。 一方その頃、トーカの方でも何やら変化が起こっていて、二人の日常は音を立てて崩れ始めていく―― 。 「きっと隣にレニーがいるから――こんな毎日なら、あたしは悪くないと思えるんだ」 いつかトーカが言った言葉。あれはフェイクだったの? それとも――。 第14回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作! 地下都市に生きる二人の少女のリアルとは――ガールミーツガールから動き出す、青春SFストーリー! 【編集担当からのおすすめ情報】 第14回小学館ライトノベル大賞の優秀賞受賞作品! ゲスト審査員を務めていただいた若木民喜先生からは「この物語は切なくて煩悶しました」との講評を頂いた青春SFストーリー! 百合好きの担当編集としては「この面倒くさい女同士を見てくれ!」コレにつきます! 若いからこそ見えてしまう景色――偽物だらけの世界で生活する少女たちの悩みと、その悩みに真っ向からぶつかって行くアツさがあります! 著者の悠木りん先生は本作品でデビュー。キャラクターの会話や物語の展開をきっと好きになれると思います。 イラストをご担当いただいたのはアニメや舞台化もされた大人気作品『やがて君になる』(電撃コミックスNEXT刊)の仲谷 鳰先生! 地下世界という閉塞的な世界で生きている暗さを感じさせないようなキャラを活き活きと魅力的に描いてくださいました! これがガガガ文庫の「百合×SF」の最前線です。 どうぞお楽しみください!
Reviews
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鳰先生のイラストが気になって購入
内容もきれいに纏まってて良かったですし、巻末の鳰先生のおまけ漫画も嬉しい
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いい青春百合SF
登場人物がかなり面倒くさい性格しているものの、そこを含め物語のテーマが強調されているところがよかった。SF設定もテーマ性との相性がよかったのもポイント。
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閉塞された現実のなか、ぬくもりを求める物語
環境の悪化から人類が地表を放棄した未来。地下都市に住む真面目な優等生レニーとお調子者の不良少女トーカ、ふたりの活き活きとしたやりとりが魅力的です。彼女たちのまなざしからうかがう未来世界の虚実、そしてお互いへの秘めた想いが繊細に描写されていて胸に迫ってきます。おすすめの一冊です。
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「全てが嘘くさく思える」という思春期の孤独と焦燥の描き方は悪くないが、それ以外の部分の作り込みが中途半端。
ガガガ文庫の新人賞受賞作品。「お、なんか百合っぽい」と表紙の印象だけで買ったと思う……買って2ヶ月近く放置したのでその辺曖昧。 物語の舞台は環境破壊がヤバい所まで進んで人類が地下深くに作った人工都市に住む事を余儀なくされた未来。主人公のレニーは人工照明に人口食糧といった「偽物」で溢れたこの世界の何もかもがウソを懲り固めた「フェイク」に過ぎないと苛立ち気味の毎日を送っている女子高生。ただし、その苛立ちを普段は表に出さず「家族思いでクラスメイトとも問題無くやれている優等生」を演じ、そしてそんな状況こそが彼女の苛立ちの原因になっているという状況。 そんなレニーが唯一心を許し、優等生の仮面を外せるのは移民区出身で人種も違う日系の女子高生・トーカ。地下都市建設に尽力しながらも狭い移民区に押し込められている人種の一人として学校では鼻つまみ者の扱いを受けているトーカと二人「何がリアルで何がフェイクか」を街を歩きながら語り合う開放的な時間を過ごしていたレニーであったが、ある日を境に二人の仲に隙間風が吹き始め…… んー……一点豪華主義というか、良い部分もあるのだけどそれ以外が全部ダメというか。「百合作品」であったり「青春もの」を期待して読めばそれなりには読める部分もあると思う。それなら百合を期待して読んだのだし、もうちょっと良い点を付けてやれるだろ、という声もあるかも知れないが全体を評価したらこの程度が妥当かな、と判断させて頂いた次第。 実際、序盤から前半に関して言えばかなり「おお、これは中々の……」と期待を抱かされた。 物語の前半は上でも触れた苛立ち気味の女子高生レニーとはみ出し者のトーカの関係を中心に描かれている。人工照明や人口食糧に「フェイク、フェイク」とどこかの大統領ばりに当たり散らしているヒロイン・レニーの苛立ちの正体は優等生の仮面を被っている自分や「一方的に」仮面を被る事を要求してくる人間関係にある。 「一方的に優等生を演じる事を求められている」といっても実のところその仮面を創り上げ被っている選択はレニー自身なので彼女を取り囲む環境や人間関係にしてみれば八つ当たりも良い所なのだけど、この被害者面が「大人はみんな汚い」と平然と言ってのける思春期独特の潔癖さみたいな物を反映しておりこれはこれで悪くないし、ひねくれ気味の青春モノが多いガガガ文庫に応募したのは間違っていなかったとも思う。 そのレニーが唯一心を許せるのが路地裏のポンコツ自動販売機を蹴っ飛ばしてジュースをガメていた東洋系の少女トーカ。白人ばかりの環境下に技術者として認められた父親と共に出て来たけど待っていたのは陰湿なレイシズムであり、そのレイシズムに父親が正面切って反論した事から娘の自分までもが「鼻つまみ者」になってしまったという何ともヘビーな設定。 レニーが恵まれた環境下で「こんな優等生なんて嘘くさいし演じたくも無い」と喚いている「お嬢ちゃん」なのに対し、容赦のないレイシズムに晒されているトーカにとっては世界はどこまでもリアリティの塊であるという非対称性がこの主役二人の関係の面白さではないかと。そしてそんな幸せなレニーの与り知らない所で白人娘の仲間たちが「レニーがはみ出し者になってしまわない様に」と要らんお世話を焼いた事で二人の関係が軋み音を立て始める、という展開も悪くは無い。少なくとも前半に限って言えば本作は少しばかり変わった環境下で描かれる友情劇として良い線いってる。 ……が、良いのはここまで。中盤から後半にかけては「もう少し作り込めなかったん?」という不満だらけの展開に。レニーが拾ったレニー自身の感情に反応して熱を発する奇妙な球体=人工太陽を巡って話が展開されるのだけど……トーカとの関係が拗れて拗ねたレニーがやる事が自動販売機や歩道橋に火を点けて回るって……やってる事ただのチンケな放火犯やん。わざわざ人工太陽なんていう大袈裟な舞台装置を登場させてヒロインがやる事が放火?普通に灯油かなんか撒いて火を点けても良いのと違うか???ガソリンはやめておこう某青葉くんみたいになりかねんし。 人工都市を舞台に暴走しかねない人工太陽なんていう「人類の危機」みたいな展開を期待して起きる事件が死人すら出ない連続放火って……スケールのあまりのショボさにアゴがカクンと落ちてしまう人も多いのでは?それでも中盤で人工太陽の研究者グレイスが出てきた時は期待した。女子高生の拗れた友情劇を大人の視点から動かす人物が現れて話を盛り上げてくれると信じた。 ……これが全然動かない。レニーとトーカの周りをウロチョロするだけで話の本筋にさっぱり絡んで来ないので途中から「このキャラ出す必要あったの?」とかなり苛々させられた。外見の描写に「浅黒い肌をした」とか書かれているから人種的マイノリティの立場からレイシズムが理由で仲が拗れてしまった主役コンビに何か大切な事を教え諭す役回りなのかな、とも思ったが作中の大きなテーマであるレイシズムには一歩も踏み込んで来ないし正直何をさせる為に登場したキャラクターだったのか最後まで分からず仕舞い。 挙句の果てにレニーとトーカの中を拗らせる原因となった白人娘をレニーがあっさりと許して「おしまい」なので肩透かしも良い所である。レニー自身が拒絶していた「同質の範疇での嘘くさいお友だちごっこ」を何の躊躇もなく許せてしまうって、何ですかそりゃと言いたくなる。フェイク、フェイクと囀っていたレニーの問題はどこへ行ってしまったのだろう? かくの如く、潔癖症に囚われた思春期少女の拗れた友情劇で前半は大いに期待させられながら登場させた舞台装置もサブキャラクターも「何の為に登場させたの?」と言いたくなる肩透かしっぷりにガックリとさせられた一冊。舞台装置もサブキャラも登場させるのであればストーリーの主軸にどう絡ませるのか、もう少し作り込めなかったのかと作者には問いたい。まったくもって中途半端であったとしか……
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百合関係そのものは良いと思うけど舞台設定が…
百合小説と聞いていて読みました。 百合関係そのものは求めていたものが得られて満足です 舞台設定がヒロインを孤立させる為にサブキャラでさえモブと同じくらい果てしなく民度が低く出来ていて何度も本を閉じさせられたのと 結局不思議アイテム関連のストーリーがヒロインの執着心をわかりやすく示す以外の役割が無く、本筋にほとんど絡んでこなかった気がするのが気になりました。 とはいえ前者に関しては必要な要素だったので仕方ない部分はあると思いますが
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