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金閣寺 (新潮文庫)

Yomiuri Literary Award

金閣寺 (新潮文庫)

Yukio Mishima

The Temple of the Golden Pavilion is Yukio Mishima's novel based on the real burning of Kinkakuji, shaped as the confession of Mizoguchi, a young acolyte burdened by stuttering and self-loathing. It traces the inner logic by which a young man who sees the temple as absolute beauty comes to believe that he must destroy it.

beauty and destructionconfessional narrativethe Kinkakuji fireyouthful isolationidea and reality

Work Information

A major Mishima novel in which longing for and hatred of the beauty of Kinkakuji lead a young man toward ruin.

Yukio Mishima's The Temple of the Golden Pavilion is an enduring novel that uses the burning of Kinkakuji as the background for Mizoguchi's conflicted longing for and hatred of beauty. The current Shincho Bunko new edition is listed by the publisher as a 400-page paperback with ISBN 9784101050454 and is introduced as a representative work into which Mishima, at thirty-one, poured his inner life. An older Shincho Bunko ISBN, 9784101050089, is also confirmed, but the current publisher-listed new edition is used here.

Review Summaries

  • The novel is read as a work that makes obsession with beauty physically felt through exacting language. Its force lies in prose that absorbs beauty and ugliness together and unsettles the reader's way of seeing the world.

Book Information

Publisher
新潮社
Published
2020-10-28
Pages
400 pages
Language
日本語
Size
10.7 x 1.4 x 15.2 cm
ISBN-13
9784101050454
ISBN-10
4101050457
Price
880 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品

【新装版、新・三島由紀夫】 金閣を焼かなければならぬ――。破滅に至る青年の「告白」。 最も読まれている三島作品。国際的評価も高い。〔新解説〕恩田陸 「美は……美的なものはもう僕にとっては怨敵なんだ」。吃音と醜い外貌に悩む学僧・溝口にとって、金閣は世界を超脱した美そのものだった。ならばなぜ、彼は憧れを焼いたのか? 現実の金閣放火事件に材を取り、31歳の三島が自らの内面全てを託した不朽の名作。血と炎のイメージで描く〈現象の否定とイデアの肯定〉──三島文学を貫く最大の原理がここにある。 巻末に用語、時代背景などについての詳細な注解、佐伯彰一、中村光夫、恩田陸による解説、さらに年譜を付す。 【本文冒頭より】 幼時から父は、私によく、金閣のことを語った。 私の生れたのは、舞鶴から東北の、日本海へ突き出たうらさびしい岬である。父の故郷はそこではなく、舞鶴東郊の志楽(しらく)である。懇願されて、僧籍に入り、辺鄙(へんぴ)な岬の寺の住職になり、その地で妻をもらって、私という子を設けた。 成生(なりう)岬の寺の近くには、適当な中学校がなかった。やがて私は父母の膝下(しっか)を離れ、父の故郷の叔父の家に預けられ、そこから東舞鶴中学校へ徒歩で通った。……(「第一章」) 三島由紀夫 (1925-1970) 東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。49年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、54年『潮騒』(新潮社文学賞)、56年『金閣寺』(読売文学賞)、65年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。70年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

Reviews

  • これは凄い・・・

    実際の事件をモチーフにしながらも、恐らく主人公は三島由紀夫自身の生き写し。明らかな愛着障害を持ちながら、苦悩していく姿はリアリティがあり、心に響く。友人との議論で出てくる認識と行為の間の葛藤も秀逸に表現されている。 解説で恩田陸さんも言及しているが、『私の感情はいつも間に合わない』という表現は本当に共感する。愛着障害の自覚がある人は絶対読むべき作品。

  • 初恋の女性と金閣寺から、認識を作り上げとらわれていく主人公

    本作を原作として製作された映画「炎上(1958年)」を視聴した後に読了。全体の雰囲気は映画と原作は共通するが、主人公の内面は、原作が複雑であり、それだけに作品のテーマもやや異なる。 主人公の若僧に影響を与えるのは、初恋の女性「有為子」と金閣寺。どちらも主人公の第一印象は悪いのであるが、それが徐々に、内面で理想化されていき、「有為子」は性の対象となる他の女性がでてくるたびに想起され、金閣寺は美しく永続するものの象徴として登場。時には両者が対立するような存在となる(「一方の手の指で永遠に触れ、一方の手の指で人生に触れることは不可能であるp160」。実在するものから、認識(イメージ)の巨像を作り上げ、それに人生が左右される主人公。 自らのアイデンティティを吃音を持つというハンディキャップに置いており、この点では、大学の同級生で内反足を持つ柏木と共通する。ハンディキャップを持つことで、不利益があるのだが、自分をそれゆえに特別な存在とし、その他の人物と同様に扱われるときには、反抗をみせる点が二人に共通。 「有為子」、金閣寺、ハンディキャップのいずれに対しても、自分で作ったユニークなイメージを強く持ち、それらが構成する世界観の中で生きる主人公。柏木は、その点を主人公に指摘し、主人公自らも、それには気が付いているのであるが、自分のゆがんだ世界観を矯正しうる事物に遭遇すると、さらに別の妄想を作り出し、矯正をとざす方向にもっていく。柏木が「この世界を変貌させるものは認識だと。認識だけが、世界を不変のまま、そのままの状態で、変貌させるんだ。この生を耐えるために、人間は認識の武器を持ったのだが、それで以って耐えがたさは少しも軽減されないp273」というのに対し、主人公は「世界を変貌させるのは決して認識なんかじゃない。世界を変貌させるのは行為なんだ。」と言い返すが、本人は誤った認識に基づく「行為」では世界は変えられないことに気が付いていない。 このような主人公の姿勢は、「(困難だが有益な事を)できる現実可能な理由を探すよりも、できなくなる(よりレアな)理由を探す」といった多くの現代の日本人にもあるものである。これは、短期的には、その場の変化(=リスク)をさける安定志向であるが、長期的には、本人にメリットになる道を放棄するものである。ある種の人生哲学や観念を持つことは重要であるが、それにとらわれて、現実に対峙せず、真実を見つめる目を持たない姿勢は、真の宗教的・哲学的思想からは離れたものといえる。人間が作り上げた認識(イメージ)は、マーヤ(虚像)であり実在せず、あるがままのものを見つめる姿勢を重要とするものは、東洋思想・宗教のひとつの根幹にはある。 以下は抜粋。 おしなべて生あるものは、金閣のような厳密な一回性を持っていなかった。人間は自然のもろもろの属性の一部を受けもち、かけがえのきく方法でそれを伝播し、繁殖するにすぎなかったp246. どんな事柄も、終末の側から眺めれば、許しうるものになる。p254 主人公「人の見ている私と、私の考えている私と、どちらが持続しているのでしょうか」 禅海和尚「どちらも途絶えるのじゃ。」p311 三島由紀夫「仮面の告白」のような、内心の怪物を何とか征服したような小説を書いたp258 (三島は)自己を怪物と感じ、怪物であることに存在理由を見出そうとしていたp363 三島にとって告白は、「仮面」のもとにのみ可能なのですが、この「仮面」は作者の手製である場合よりも、社会の現実の事件(金閣炎上)である方がはるかに板につくのです。p364

  • きらびやかな文体。案外読みやすかった。

    三島の代表作とは納得する。 文体が読みにくくて今まで読まず嫌いであったが、昔の印象とは違いグイグイ読めた。

  • ごめん、、、

    難しくて、解らない😅 金閣寺は、中学生の時に読んで 解らなくて、今は大人になりましたから 文章を読み進める事は出来るのですが、主人公に感情移入できません。 三島先生の、美へのこだわりとかは 伝わってきますが… 主人公の友人、鶴川がなんと! 交通事故で死去してしまいます。 そこを読んだ時に… クスッ なんかぁ〜 東京リベンジャーズの 【俺は…】←って言いかけて急にトラックに突っ込まれて亡くなった きさきくんみたい、と思いました(性格も物語での、ポジションも全然違うのですが…) とにかく【金閣寺】を読んでいる間に飽きてしまい 他の本を何冊か読めたのですから 名作と言われる本でも、自分とは合わなかったのだと思います。 だけど いろいろ経験できて良かった!! 知らない世界のことだし 金閣寺ってきっとすっごく魅力的に美しいんだね!! 私も 生きよう〜っと!! 三島先生の作品は 娯楽系の作品の方が好きだな 【夏子の冒険】【潮騒】←教科書に載っていたしわかりやすいし。 金閣よ、またいつか、逢おう🙋

  • 中々の話

    最初は動画の読み聞かせ?で聞いてたのですがその動画が無くなったので購入しました!話が好きなので星5です!

  • ジンテーゼ

    これを先に読んでしまうと他の三島作品が今ひとつに感じてしまう。 他の三島作品を全て読んでからこれを読むことを強くすすめる。 美しさといい面白さといい異常と言って過言でない。最早この世のものではないのではないかとすら思う。読み終えた後、これ以外の小説が悉く陳腐化する。

  • 難しい

    金閣寺を燃やすに至るまでの心理描写・哲学的思索が難解で理解できなかった。 語彙や表現力が桁違いで現代の作家で匹敵する人がいるのだろうか、と感じた。

  • 素晴らしい作品

    素晴らしい作品

  • Small book, nice paper

    The paper quality is very nice. The book itself is A5, kinda small.

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