落日燃ゆ (新潮文庫)
A historical novel tracing the life of former prime minister Koki Hirota and quietly questioning war and political responsibility. Saburo Shiroyama’s biographical style led to recognition by the Yoshikawa Eiji Prize and the Mainichi Publishing Culture Award.
Work Information
Through the life of one civilian statesman, the twilight of Showa history is illuminated.
A long-read Shincho Bunko classic and one of Shiroyama’s major works. It treats the grave issue of war responsibility through the lonely life of a civilian statesman.
Review Summaries
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Readers value the restrained style and sincere engagement with history. Its strength lies in balancing sympathy for the figure with questions of political responsibility.
Book Information
- Publisher
- 新潮社
- Published
- 1986-11-27
- Pages
- 464 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101133188
- ISBN-10
- 4101133182
- Price
- 935 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
平和につくした外交官が、なぜ、A級戦犯となり、絞首刑となったのか。 元首相・外相、広田弘毅の生涯。毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞。 東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官であった元総理、外相広田弘毅。戦争防止に努めながら、その努力に水をさし続けた軍人たちと共に処刑されるという運命に直面させられた広田。そしてそれを従容として受け入れ一切の弁解をしなかった広田の生涯を、激動の昭和史と重ねながら抑制した筆致で克明にたどる。 本文より 昭和三十四年四月、興亜観音の境内に、吉田茂の筆になる「七士の碑」が建てられ、友人代表としての吉田茂や荒木元大将はじめ遺族やゆかりの人約百人が集まり、建立式が行われた。 だが、このときも、広田の遺族は、一人も姿を見せなかった。 広田の遺族たちは、そうした姿勢をとることが故人の本意であると考えていた。広田には、ひっそりした、そして、ひとりだけの別の人生があるべきであった。せめて彼岸に旅立ったあとぐらい、ひとりだけの時間を過させてやりたい。 たとえ、事を荒立てるように見えようと、心にもなく参加すべきではないと、考えていた。(「はじめに」) 城山三郎 (1927-2007) 名古屋生れ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。一橋大学を卒業後、愛知学芸大に奉職し、景気論等を担当。1957(昭和32)年、『輸出』で文学界新人賞を、翌年『総会屋錦城』で直木賞を受賞し、経済小説の開拓者となる。吉川英治文学賞、毎日出版文化賞を受賞した『落日燃ゆ』の他、『男子の本懐』『官僚たちの夏』『秀吉と武吉』『もう、きみには頼まない』『指揮官たちの特攻』等、多彩な作品群は幅広い読者を持つ。2002(平成14)年、経済小説の分野を確立した業績で朝日賞を受賞。
Reviews
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とても良い作品です。
良い作品だと思います。 東京裁判で絞首刑を宣告されたA級戦犯のうち、ただ一人の文官であり元総理、外相広田弘毅。 今の人はこの名前も、広田弘毅が首相であったことも知らないと思いますが、これを読むと東京裁判やA級戦犯とは何だったのかと考えさせられます。
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日本の華北分離工作を促進するなど、中国侵略を軽視。
文官ながら唯一A級戦犯として処刑された広田弘毅の人物像、戦争の拡大に抵抗し続けた足跡を丹念に追う。処刑の順番待ちで、先順位者が上げる「万歳」の雄叫びを「マンザイ」と最大限に皮肉る。
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素晴らしかった
若い人に、是非読んでほしい一冊だ。これからの日本はどうあるべきか考えさせる一冊。
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人生を考える
人の生きざまを知るにはよい
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面白かった
面白かった
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琴線に触れる
弘田弘毅の生きざま、何よりも時代に翻弄された彼の生涯を垣間見ることは、現代人には必須ともいえるのではないかと思われます。 統帥権と立法府たる国会の隔たりは、単に長州が作った憲法のなれの果てとは言えないと思う。 全ての日本人が一度は読むべき書籍であると確信する。
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落日燃ゆ
この時代の方は生きることに集中している
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背筋を伸ばして歩く男の矜持
筆者の少年兵時代の戦争体験が、そのすべての上役を含んだ軍人への強烈なアンチテーゼこそ、この広田弘毅を描き切る重要な鍵であったことは間違いないと思います。この背広が似合う、又姿勢が本当にきれい で、そして常に視線は遠くを見通している九州男児。後、東京裁判の茶番劇もよく判る歴史小説です。