バーボン・ストリート (新潮文庫)
An essay collection in which Akiyuki Nosaka writes about wartime and postwar memory, politics, culture, and private conflict with his characteristic intensity and irony.
Work Information
我が闘争 こけつまろびつ闇を撃つ presents 野坂昭如's concerns in the form of an award-winning work.
An essay collection in which Akiyuki Nosaka writes about wartime and postwar memory, politics, culture, and private conflict with his characteristic intensity and irony.
Review Summaries
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Publication data and award history show the work's documentary value and clear subject. Where the material is specialized, the reading can be demanding.
Book Information
- Publisher
- 新潮社
- Published
- 1989-05-29
- Pages
- 264 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-13
- 9784101235042
- ISBN-10
- 410123504X
- Price
- 737 JPY
- Category
- 本/文学・評論/エッセー・随筆/日本のエッセー・随筆/近現代の作品
ニュージャーナリズムの旗手が贈る、スポーツ、贅沢、賭け事、映画などについての珠玉のエッセイ15編。第1回講談社エッセイ賞受賞。 ある時はひと気のない深夜のバーの片隅で、またある時は人いきれのする賑やかな飲み屋で、グラス片手に飲み仲間と語り合った話の数々――スポーツ新聞の文章作法、ハードボイルド、テレビと映画、賭け事にジョーク etc……。 そんな話題を素材にして、ニュージャーナリズムの旗手が、バーボングラスのよく似合う15編の洒落たエッセイに仕立てました。講談社エッセイ賞受賞。 【目次】 奇妙なワシ 死んじまってうれしいぜ クレイジー・クレイジー わからない ポケットはからっぽ 風が見えたら そんなに熱くはないけれど 運のつき シンデレラ・ボーイ 彼の声 彼の顔 角ずれの音が聞こえる 退屈の効用 寅、寅、寅 ぼくも散歩と古本がすき トウモロコシ畑からの贈物 あとがき 解説:山口瞳 カット:小島武 本書「解説」より 私はこれ(『バーボン・ストリート』)を読んだとき、ヤラレタ、完全にヤラレタと思ったものだ。それはノンフィクションをフィクションのように書く、エッセイを小説のように書く作家に遂にめぐりあったような気がしたからだ。 私は『バーボン・ストリート』をエッセイ賞の選考委員として読んだのであるけれど、それは直木賞の候補作品を読む時期でもあった。困ったことに『バーボン・ストリート』のほうが直木賞の候補作品よりも遥かに小説になっているのである。 ――山口瞳(作家) 沢木耕太郎 1947年、東京生れ。横浜国大卒業。ほどなくルポライターとして出発し、鮮烈な感性と斬新な文体で注目を集める。『若き実力者たち』『敗れざる者たち』等を発表した後、1979年、『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、1982年に『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、1985年に『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞を受賞。1986年から刊行が始まった『深夜特急』三部作では、1993年、JTB紀行文学賞を受賞した。ノンフィクションの新たな可能性を追求し続け、1995年、檀一雄未亡人の一人称話法に徹した『檀』を発表、2000年には初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行している。2006年に『凍』で講談社ノンフィクション賞を、2014年に『キャパの十字架』で司馬遼太郎賞を受賞。近年は長編小説『波の音が消えるまで』『春に散る』を刊行。ノンフィクション分野の仕事の集大成として「沢木耕太郎ノンフィクション」が刊行されている。
Reviews
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一番好きなエッセイ
高校時代に本書に出会い、以後事あるごとに読み返す愛読書となりました。 エッセイの面白さを教えてくれた本です。連想ゲームのように話が飛んでいるようでいて、読み終えると最初から最後まで思考の筋道が繋がっている。エッセイなんてだらだらとくだらないお気持ち表明が続いているだけだと見下していた当時の自分にとって、こんなに構造的に美しいエッセイが存在するのかと衝撃でした。あまりに夢中になって図書室で読み進めていたので友人からのライン通知にも気付かず全校集会をすっぽかした思い出があります。 それからは、こういう文章を自分も書きたいと思い、構造を練って似たような文章を書く訓練をしました。また、Barでバーボンを頼むようにしているという内容を受けて、自分も著者のようになりたいと思い、成人してから最初に買ったお酒はメーカーズマークです。今でもbarに行ったら必ずバーボンを頼みます。作者とは違って、ストレートではなくロックですが。 本書に収録されている話の内容は、私が高校生の時に読んでも古いと感じるものでした。たとえば、最初の「奇妙なワシ」は電車内でスポーツ新聞が読まれていることを前提とした話です。現代ではスポーツ新聞を広げている人を全く見かけません。登場人物も昔懐かしい人々です。しかし、そのことは本書の価値を貶めるものではありません。扱っている事柄は古くとも、構成や言葉の持つ切れ味は現在でも通用します。著者の作品は『深夜特急』シリーズが有名で、そちらももちろん名作だと思いますが、私にとっての著者の代表作は本書(を始めとする3部作)です。エッセイを普段読まない方にもおすすめします。
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巧いエッセイ
休日の夜にHelen Merrillの”BOSSA NOVA IN TOKYO"を聴きながら本書を読んでいると、どうも楽しい気分になってきて酒が飲みたくなった。もちろん、飲むならバーボンだ。本書のタイトルは『バーボン・ストリート』だけれども、ニューオリンズのバーボンストリートとは違う。ニューオリンズの方はあちらこちらからジャズが聴こえてきて毎日がお祭り騒ぎの天国みたいな一角で、ただそこにいるだけで妙に楽しい気分になってくるところだったから、違うんだけれどもやっぱり同じなのかもしれない。 沢木は深夜特急の人というイメージが強過ぎるけど、エッセイがとても上手い人だということが本書を読めばよくわかる。山口瞳による解説での沢木評がまさに正鵠を射ている。
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余韻のあるショートエッセイ。お酒と同じで味わい深い人生を送りたい。
沢木耕太郎は、旅行記の金字塔である「深夜特急」からのファンです。「敗れざる者たち」も良かった です。彼の作品は人生の華と暗を両方描き出していて、暗の部分の中にこそ、その人の葛藤やアイデンティ ティが眠っていると思い知らされます。 ■心に残ったところ P.89 たとえその相手が誰であろうとも、生命保険へ加入した瞬間に、彼は青年の次の時代に入っていく。 →自分の人生のステージがどこにあるかは、その時は分からないけれども、過去を振り返ったときに分か る。本を読むのも、先人の生き様から自分が人生のどんな中間点にいるのかを確認したいからだ。 p.196 退屈で不安な時を奪うからこそ、テレビは的なのだ。退屈で不安だから、人は何かを考え、作ろうとする。 →私はテレビはほとんど見ません。海外在住ということが大きいと思いますが、ネットサーフィンをしてい ることが多いです。何も考えていないこともありますが、それでも自分に興味のあるキーワードを調べたり、 メールやTwitter、Facebookへの書き込みなど自分で考えたことを、付加価値?として情報発信することがあ ります。自分から情報発信できるかどうかというのが、テレビとネットの大きな違いだと思います。情報の 受信機だけではなく、発信器として使えることも大切です。 p.200 「好きなものを仕事にしてしまうのは勿体ない。仕事になれば嫌なこともしなくてはならないでしょうからね」 →私も高校の時に、当時の先生に言われた記憶がある。もともと、理系を目指していたが、単純に電子機械弄 りが好きだっただけだった。その時に、そういったことは趣味でも良いのではないか?と言われたことを憶え ている。その後、文系に転向し経済学を学んだ。今ではその選択肢が自分には合っていたと思う。仕事・趣味 ・家庭・健康があれば人生は豊かになるだろう。 全般的にテレビの「情熱大陸」と同じような、余韻のあるショートエッセイが多い。お酒と同じで、味わい 深い人生を送りたいものだ。
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マラソンを題材に人生を考える
メンターから勧めていただいて『風が見えたら』を読みました。 マラソンを題材にしたエッセイを通じて、人生のゴールや味わい方について考えるきっかけになりました。 1989年発売ですが普遍的な内容が描かれているので古さを感じさせません。 がむしゃらに走った後で一度立ち止まって風や景色を楽しんでいる時に、人生のゴールに向けて改めて走り出すことを後押ししてくれる名作だと思います。
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シブい!シブすぎっ!
この本は昔予備校時代に先生の勧めで読みました。当時18,9歳だった僕は、これほどまでカッコイイ本があるものかと感動した覚えがあります。その後著者をTVで見かけ、この本には彼の人柄が出ていたことを再認識したりしました。シンプルでしみこむように読めるので、ちょっとした息抜きや一日の終わりに読むといいと思います。 ちなみに、読後何度かバーボンを飲んだのは言うまでもありません。
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「風が見えたら」を読んでの感想
バーボングラスのよく似合う15編の洒落たエッセイの中の一つ、「風が見えたら」についてのレビューです。 マラソンというスポーツは競争相手がいる中で自分との戦いであるが、レース本番だけではなく人生そのもが自分への挑戦だと思う。 それぞれのランナーには色々な背景があり、特にオリンピックなど大きな大会では自分だけでなく他者が関連することで 本当に頼れるのは自分自身ということが見えなくなってしまう。 何のために走るのか? 日本の選手と海外の選手の思考の違いが 描かれていて、コーチとの関係性など自分以外に頼ることで上手くいけば、そうでないこともある。 ゴールに誰よりもはやくたどり着くのを目指すけど、ふと立ち止まって風を見ることで、誰のために生きていくのかを考えるきっかけになる。 バーボン・グラスを片手に軽く読んでみてはいかがでしょうか。
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非常におも白かった。
ここ最近は、ある理由により10年ぐらいミステリー小説(ハード・ボイルド小説)しか読んでこなかったが、ごく最近、立花隆とか死生観に関するエッセーとかをまた読み始め、この本日到達した。 非常に面白かった。 最後にちょっぴり重要なことを示す例の沢木幸太郎流のか書き方はちょっとうんざりだが、許容範囲だ。 とにかく面白い本であった。
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バーボンストリート
女性のエッセイも楽しいけど、男性のはまたこれも楽しい。男ってこんな風に思っているのかと愉快になります。あまりボクシングなんて見たこと無いけど、上手に表現されていてさすがと思います。