青年のための読書クラブ (新潮文庫)
A linked novel set in a reading club hidden in a corner of an elite girls' school, tracing a century of secrets and defiance among its students. Reading, theater, rumor, and resistance to institutional order overlap to create another literary history inside the enclosed world of the school.
Work Information
A secret reading club begins to tell a century-long history of girls' defiance.
Published by Shinchosha. NDL records the hardcover, Shincho Bunko, and Shincho Bunko nex editions. For this award work record, the readily distributed Shincho Bunko ISBN is used.
Book Information
- Publisher
- 新潮社
- Published
- 2011-06-26
- Pages
- 257 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.5 x 1 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784101356815
- ISBN-10
- 4101356815
- Price
- 29 JPY
- Category
- 本/文学・評論
伝統あるお嬢様学校「聖マリアナ学園」。転入生・烏丸紅子は中性的な美貌で一躍、学園のスターとなる。その裏には異端児たちの巣窟「読書クラブ」の部長で、容姿へのコンプレックスを抱えたニヒリスト妹尾アザミの、ロマンティックな詭計があった……。学園の創設から消滅までの百年間に起きた数々の事件の背後で活躍した歴代の「読書クラブ」員。その、あらぶる乙女魂のクロニクル。
Reviews
-
漫画版との比較も兼ねた感想です
タカハシマコの漫画版を読んでから手に取りましたが、原作も大変面白く大満足でした。 漫画版を読んでから原作を読むと、アザミがカッコいい事に気づきます。 思えば小説と言うのはアザミが望む「美男も醜男も無い世界」なのですね。純粋に精神性でもってキャラの魅力が決まる為アザミの孤独な文学青年の如き精神性が映えます。 実際、アザミの喋り方や考え方は昔の純文学に出てくる青年のようです。これは彼女の精神性を理解した後輩の蕾が心酔するのも分かりますね。拗らせた文学青年って感じで、これは好きな人にはたまらないタイプですよ。 所で蕾って巨乳だったんですね。「並外れて大きな乳房」という表現にびっくりしました。 漫画版では全然そう見えませんでした。巨乳の描けない漫画家さんなので仕方ありませんが。 第一章の烏丸紅子の事件は「しーね。」の大合唱がインパクトがあったので漫画版の方が好きですが、聖マリアナ消失事件は小説の方が読みやすいと思いました。 あとがきを読んで初めて知りましたが、どうやらこの作品は著者がガルシア・マルケスの百年の孤独に影響を受けて描いたようです。 ノーベル文学賞作家の作品でありながら分かりやすくめっぽう面白い作品ですので読んで影響を受けたのも分かりますが、だったらもうちょっと色々エピソードを描いてほしかったなあと思います。5つじゃ物足りない。実際百年の孤独は物語の洪水ともいえるほど無数のエピソードに溢れてますのに。 勿論それだけ面白かったからこその感想です。
-
微妙
学園の正史には決して残ることのない裏の珍事件を 代々続いている読書クラブ誌に綴られるという形で語られる連作短編です。 桜庭一樹が描く独特の世界観溢れるお嬢様学校の雰囲気が自分にはどうも好きになれませんでした。 ただ、好きな人には堪らないものとなっていると思います。 ひとつひとつのお話をみても、つまらないわけじゃないですが、魅力的なお話が少ないように思えました。 それでも、長い歴史に幕を閉じる切ない幕引きは良かったです。 桜庭一樹入門にはおすすめしません。
-
密やかなたの(?)
お嬢様学校にて行われる「青年」を選出するイベント。 女性の花園にて必要とされる憧れの存在。 学園はそこにいつも注目をしている。 その注目とは一線を課して、密やかにでも確実に存在する「読書クラブ」 活動こそじっくりとしているが、 学園の正史には載らない裏正史ともいうべき文書を残し続け、 その存在を確固たるものにしている。 物語としてじっくりと味わいたい一冊。
-
桜庭一樹の作品はやはり外さない
図書館でこの本に出会い、完全に心を奪われました。 桜庭先生の言い回しも物語構成もやはり外さない。 桜庭先生にしてはグロテスクな内容がないと思います。 青春物特有の悲しみ、苦しみの描写はありますが、 そのすべてが生生しく活き活きしています。
-
さすが
さすが桜庭一樹といったところ。話の展開がうまく、引き込まれる。 作者の作品の中でもお気に入りの一つだ。
-
おすすめです
大変楽しく読めました。 矛盾しているけれど、幻想的な雰囲気ながら現実感も十分です。幻想的というのは、私の知らない上流階級の乙女たちや一部分パリいう舞台が登場するからかもしれません。 人の輪の中心にいられない、どちらかというと少数派の少女たちや、フランス人でひと癖ある二人の兄妹の内面を丁寧に描いています。学園ものとしての面白さもあります。長い年月の流れをうまく使って、スケールの大きさもあります。
-
まあまあ面白いが・・・
舞台は女学園。そこで繰り広げられる出来事はまるで宝塚。 何十年もの長きに渡り受け継がれているクラブ誌に書かれた 内容は、どれも面白かった。聖マリアナの生い立ちの部分、 学園創立にまつわる話もすごくよかった。でもひとつ気に なったことがあった。桜庭さんの作品は「赤朽葉家の伝説」に ついで2作目だが、この作品を読んでいるとどうしても 「赤朽葉家の伝説」に登場する毛鞠の人生について描かれた 部分を思い出してしまうのだ。内容はまったく違うのに、 語り口が似ているというか、同じというか・・・。特に、ロックに 目覚める少女山口十五夜についての話でそれを強く感じた。 表現方法、ワンパターンすぎないだろうか?
-
評価
綺麗な状態でした マンガ版と最初間違われたことがアレでしたが本自体はとてもキレイな状態で包装も綺麗です。
Related Literary Awards
- Edition 5 (2012) ・2nd place