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悪魔はいつもそこに (新潮文庫 ホ 24-1)

Prix Mystère de la Critique

悪魔はいつもそこに (新潮文庫 ホ 24-1)

Donald Ray Pollock

悪魔はいつもそこに is a work by ドナルド・レイ・ポロック. It is recorded as a prize-related title from 2013, and the available bibliographic sources were checked for standalone book identifiers.

mysterycrime fictionaward work

Work Information

悪魔はいつもそこに was checked as an award-listed work by ドナルド・レイ・ポロック.

悪魔はいつもそこに is a work by ドナルド・レイ・ポロック. It is recorded as a prize-related title from 2013, and the available bibliographic sources were checked for standalone book identifiers.

Review Summaries

  • Bibliographic records and award listings confirm the work in a prize context. For readers, its genre position and award history provide clear points of entry.

Book Information

Publisher
新潮社
Published
2023-04-26
Pages
464 pages
Language
日本語
Size
15.1 x 10.6 x 2 cm
ISBN-13
9784102402917
ISBN-10
4102402918
Price
990 JPY
Category
本/文学・評論/文芸作品

信仰とは? 愛とは? 人間の原罪を問う暗黒の文学――。 Netflixオリジナル映画の原作となった問題作、ついに解禁! 戦後まもないオハイオ州南部の田舎町ノッケムスティッフ。病気の母親を亡くし、父親が妻のあとを追って喉をかき切り自殺した後、祖母のもとに引き取られたアーヴィンは、義妹レノラとともに育つ。狂信的だった亡父にまつわるトラウマを抱えながらも、愛する家族を護ろうともがくアーヴィン。そんな彼の運命は、世俗の欲にまみれた牧師、殺人鬼夫婦、腐敗した保安官らの思惑と絡み合って、暴力の連鎖へと引きずり込まれていく。そう、悪魔はいつもすぐそばにいた――。フラナリー・オコナー、ジム・トンプスンを凌駕する狂信と暴力をまとった、静かなる慟哭の黙示録。文学ノワールの到達点がここに。

Reviews

  • 結構読み応えのあるクライム・ノベル

    戦後のアメリカの田舎で、少年が育つが・・・というお話。 上記だけだと何の話か判りませんが、主人公っぽい少年が不遇の中、成長していくという感じで、そこに様々な要因が絡む、というとビルドゥイングス・ロマンみたいですが、あまりそうならず、不遇の内容が悪徳保安官、破戒した牧師、殺人鬼夫婦という鬼畜系の要素になっていて、そういう状況に翻弄される様が描かれたクライム・ノベルになっております。 過去に出版されて、埋もれていた作品かと思ったら、割と最近(2011年)の作品という事で、過去のこの手の作品に影響を受けたかも。個人的には鬼畜系西部劇を書いていた頃のコーマック・マッカーシー氏ややはり鬼畜系のジャック・ケッチャム氏あたりを彷彿とさせる印象を持ちました。 映像配信会社で映像化されるそうで、その縁で翻訳されたらしいですが、単体の作品としても評価できると思います。最近は過去に発売されてそこそこ話題になった作品が、映像化されて復刊されたりするケースが結構ありますが、事情はともあれ、そのお陰で色々読める様になるのは嬉しいです。 結構読み応えのあるクライム・ノベル。機会があったら是非。

  • 正に表題通りの内容。

    法も宗教も全ては隠れ蓑に過ぎない。後ろ盾なき者は法もモラルも超え反撃あるのみ。田舎の閉鎖を持ちつつ因業な普遍性に満ちる。

  • 信仰の仮面を被り人はどこまで残酷になれるのか

    まずこれはホラー小説ではない。タイトルからミスリードされそうだが、中身はかなり濃いノワール作品である。 ネットフリックスで映画化され、作者自らナレーションもつとめている。 原作を読む前に映画を見たが、これが非常によく出来ている。原作を読むといかに作品に忠実に映画化されたかがさらによくわかる。作者のナレーションが入ることで映像だけでは足りない部分が埋められ、原作の世界観に没入できるのだ。 太平洋戦争時のソロモン諸島。主人公の父親は仲間が日本兵に拷問され十字架に架けられた姿を発見するという陰惨な体験をする。 妻がガンで倒れると命を救いたい一心からプライベートな祈りの場所を設け十字架に動物の血をかけながら神に祈りを捧げる。 主人公である幼い息子にはそんな父の姿は到底理解できず、父が自殺した後に引き取られた祖母のもとで育つ。そこには訳あって引き取られた女の子がいる。信心深いこの子を妹のように大事にしながら、世の中にはどうしようもないクズがたくさんいる、というのが彼の口ぐせとなっていく。 その通り彼らを取り巻く環境には俗世に溺れた牧師、殺人を繰り返す夫婦、汚職警官などこれでもかというほど人間の醜い部分を読者に見せつける。 映画よりかなりグロテスクな内容が続くが、これによって読者は嫌でも作者の描く世界観に引きづり込まれる。 そして父親が戦地から持ち帰った一丁のルガーが主人公の手に渡された時、彼の運命がまわり始める。 1960年代という時代背景も物語に合っている。この後にアメリカはベトナム戦争という泥沼にハマっていくが、映画ではそれを暗示させるような主人公の姿を描いて終わる。 登場人物のエピソードがそれぞれ描かれるので話しのつながりが見えづらくなるが、そこを乗り越えた先に全てがつながる流れは見事である。 それでも映画を見てから本作を読むという順番は個人的には大正解だった。 巻末の映画評論家の滝本氏の解説は必読。

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