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苦役列車

Akutagawa Prize

苦役列車

Kenta Nishimura

Written in the idiom of the I-novel, it portrays a young day laborer's loneliness, resentment, and destructive self-consciousness. Its rough texture carries the urgency of someone pushed to the margins.

I-novellaborloneliness

Work Information

苦役列車 is an award-winning work by 西村賢太 that can be confirmed in book form.

苦役列車 is a work by 西村賢太 with publication confirmed through 新潮社. Read alongside its award record and bibliographic data, it shows the subject matter and narrative approach recognized by the prize.

Book Information

Publisher
新潮社
Published
2011-01-26
Pages
150 pages
Language
日本語
Size
12.7 x 1.5 x 19.6 cm
ISBN-13
9784103032328
ISBN-10
4103032324
Price
1254 JPY
Category
本/文学・評論

第144回(平成22年度下半期) 芥川賞受賞

Reviews

  • 面白い

    悔しいがこれを読んでつまらないと思う人は出来た人間なんだろう。

  • 面白かった

    本作は著者の私小説ということだが、俄かに信じがたい出来事や発想が繰り出される。 読み進めていく売りに「おいおい、それはダメだろう」と声に出したくなることもあった。 しかし、その根底には本人がいくら足掻いてもどうにもできない現実が存在していることを考えると悲しくなる一面もある。 私は巻末の「解説」をあまり読まないが、石原慎太郎氏の筆が著者と本作の本質をついているようにも思えた。

  • 作家には刺さるんだろうか?

    卑屈さを晒さざるを得ないような生い立ちから、有名文学賞受賞者としての栄誉を得るまでに至ったその魂の拠り所が何であったかを知ろうとし、私自身の卑屈さの払拭に光明を見出せればと期待して読んだものの、その過程は見事に空白として意図的に省略されており落胆してしまったが、おそらくそれは藤澤清造との出会いによって啓発され、また、自嘲しながらも他人を侮蔑して止まない怒りのようなものが源泉として彼を駆りて、その恵与をもって栄達したのであろうということだけは伝わってきた気がする。

  • 平板な言葉では語れない

    西村賢太さんのことが不意に頭によぎり、ページを開きました。 絶望、生き甲斐、幸せ、不幸、苦痛、楽、、、。人のことや周りで起こっていることを、水槽の中の覗き込むような視点から感想を述べることがあるならば、色々なことが言えるでしょう。 しかし、水槽の中の魚の目から見える世界は「生きる」ことで満たされているだけです。 西村賢太さんは本当の私小説を描いています。 その両方の視点を行き来しながら、人の心を揺さぶります。

  • 心が痛い。貫多の心情、自分にも心当たりあるんだよ。つらくて読み進めるのがキツい。

    心が痛い。貫多の心情、自分にも心当たりあるんだよ。つらくて読み進めるのがキツい。人間関係は距離感が難しい。貫多のだらしなさ、弱さ、オレの中にもあるんだよ。。きたねーやつなんだよオレだって。。

  • リアル体験

    不器用が故の作者の体験がリアルに感じられて面白かったです。

  • 複雑

    もしこの本を読んでいなければ、こんな気持ちにはなっていなかっただろう

  • DNAで人生は決まるのか——AI時代における「比較優位」という希望

    「人生の7〜8割は、生まれ持ったDNAで決まる」という話を耳にしたことがあります。残りの2〜3割が、幼少期の環境や本人の努力によるものだと。もっとも、その「努力できる力」さえ才能の一部だと言われてしまえば、どこか身も蓋もない気もします。 しかし私は、人には“絶対的な優位”がなくとも、“比較優位”は必ずあるのではないかと感じました。誰かより圧倒的に優れていなくても、ある分野や特定の状況において相対的に力を発揮できる領域はあるはずです。大切なのは、その領域を見つけられるかどうかだと思います。 本書(あるいは本テーマ)の背景は、1980年代の港湾労働のようです。当時は日本人が担っていた肉体労働も、現在では外国人労働者が多く従事しているといわれています。時代の変化、産業構造の変化、そして人口動態の変化が重なった結果でしょう。もっとも、近年は円安やインフレに対して賃金の上昇が追いつかず、外国人労働者にとっても必ずしも魅力的な環境ではなくなりつつあるとも聞きます。 手取り賃金を上げるためには、政府による社会保険料を含めた税制改革や、企業経営者による賃上げ判断が求められます。しかし、生産性が大きく向上していない中で、無理に賃金だけを引き上げることには限界があるのも事実でしょう。やはり日本人全体の生産性向上は、今後の持続的な賃上げの前提条件だと感じます。 では、日本人の働くチャンスはどこにあるのか。 この問いに対して、私は悲観よりも可能性を感じました。これからはAIを活用することで、自分では気づいていなかった個性や適性、そして比較優位を可視化できる時代になるかもしれません。学歴や従来型の能力評価だけでは測れなかった強みが発見され、それぞれが「自分らしく意味を感じられる場所」で働ける社会になる——そんな未来を期待したいと思います。 DNAか努力かという二項対立ではなく、「自分の特性をどう理解し、どう活かすか」という視点の重要性を、改めて考えさせられる内容でした。

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