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木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

Oya Soichi Nonfiction Award

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

Toshiya Masuda

Why Didn't Masahiko Kimura Kill Rikidozan? is a large-scale nonfiction work tracing the life of legendary judoka Masahiko Kimura and the question surrounding his match with Rikidozan. It layers judo, professional wrestling, and postwar social change onto one fighter's fate.

judoprofessional wrestlingbiographypostwar Japancombat sports history

Work Information

It depicts the glory and defeat of a judoka once called invincible as a history of combat sports before and after the war.

Published by Shinchosha, this biography follows Kimura from youth through Takushoku University, postwar professional judo, the Rikidozan bout, and later life. Written over eighteen years, it received the Shincho Document Prize and the Oya Soichi Nonfiction Award.

Review Summaries

  • The work is valued for the intensity with which it joins combat sports history to biography across a massive span. Its depth comes not only from Kimura's strength but also from the life after defeat and the changing times around him.

Book Information

Publisher
新潮社
Published
2011-09-30
Pages
701 pages
Language
日本語
Size
14.3 x 4.4 x 19.8 cm
ISBN-13
9784103300717
ISBN-10
410330071X
Price
3499 JPY
Category
本/スポーツ・アウトドア/スポーツ

昭和29年12月22日----。プロ柔道からプロレスに転じた木村政彦が、当時、人気絶頂の力道山と「実力日本一を争う」という名目で開催された「昭和の巌流島決戦」。試合は「引き分けにする」ことが事前に決められていたものの、木村が一方的に叩き潰され、KOされてしまう。まだ2局しかなかったとはいえ、共に生放送していたテレビの視聴率は100%。まさに、全国民注視の中で、無残な姿を晒してしまった木村、時に37歳。75歳まで生きた彼の、人生の折り返し点で起きた屈辱の出来事だった。柔道の現役時代、木村は柔道を殺し合いのための武道ととらえ、試合の前夜には必ず短刀の切っ先を腹部にあて、切腹の練習をして試合に臨んだ。負ければ腹を切る、その覚悟こそが木村を常勝たらしめたのである。約束を破った力道山を許すことができなかった木村は、かつて切腹の練習の際に使っていた短刀を手に、力道山を殺そうと付けねらう。しかし、現実にはそうはならなかった......その深層は? 戦後スポーツ史上、最大の謎とされる「巌流島決戦」を軸に、希代の最強柔道家・木村政彦の人生を詳細に描く、大河巨編!!

増田俊也(ますだ・としなり)1965年生まれ。作家。北海道大学中退。北大柔道部で高専柔道の流れを汲む寝技中心の七帝柔道を経験、4年生の最後の試合を終えて部を引退後、新聞記者に。2006年『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞。小説、ノンフィクションの他、雑誌などでエッセイや評論活動も。武道雑誌「月刊秘伝」で北大柔道部時代を綴った「七帝柔道記」を長期連載中。柔道部の3期下には伝説の総合格闘家中井祐樹がいる。 増田俊也(ますだ・としなり)1965年生まれ。作家。北海道大学中退。北大柔道部で高専柔道の流れを汲む寝技中心の七帝柔道を経験、4年生の最後の試合を終えて部を引退後、新聞記者に。2006年『シャトゥーン ヒグマの森』(宝島社)で第5回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞を受賞。小説、ノンフィクションの他、雑誌などでエッセイや評論活動も。武道雑誌「月刊秘伝」で北大柔道部時代を綴った「七帝柔道記」を長期連載中。柔道部の3期下には伝説の総合格闘家中井祐樹がいる。

Reviews

  • 偉大な格闘家の、長い長い物語

    柔道、というより、格闘技に生きた木村氏の一生を余すことなく書き連ねた書。 最後の、岩釣氏が木村氏の奥様を訪ねたシーンで、泣いてしまった。 この長い物語は、このシーンのためにあったのではないか、とさえ思った。

  • 圧倒的

    徹底的な調査と冷静な分析 しかし確かな熱量を伴った文体 柔道家必読の良書

  • 読み応えあり

    戦後、最強の柔道家から消えていった人間の生きざまを綴った物語。正に漫画の世界である。 この内容が事実とすれば、驚愕の内容が描かれている。 精神論、根性論の極みであり、これを参考に指導・訓練をしないようにと思ってしまった。 この時代の思想が、現代にも残っていると考えると、怖い。 戦中・戦後間もない時代のことなので、仕方ない部分があるが、暗い歴史をつずってあり、一読の価値あり。 是非、大河ドラマで映像化してほしいと思う。

  • 闘う漢達の生き様は感動的でした。

    著者が様々な人に出会いインタビューして行く中で暴かれる真相は読者を更に読ませていく様にさせてくれました。 また、立場や時代背景によって人々の意見は異なる点が多いけれども(同一人物であってもその時々の感情の揺らぎで意見が変わる)、一貫して変わらない点もまたある事をこの本は私に教えてくれました。 読み終わった後に心の奥底から静かに燃え上がってくる感情を自分の中に見出しました。

  • こんな男達が居たなんて!こんな本が有ったなんて!

    読み終わるまでの1ヶ月間、どんなにこの本が楽しみだったか!! この本を読んだ男は、全員木村政彦が大好きになっちゃうんですよ〜 デカくて厚くて重い本なので、外出時に殆ど持って行けず、 読み終わるまで結局1ヶ月近くかかりました。 それでも、面白くて止まらない、超A級のノンフィクションなんですよ! 著者がこの本を書く為の資料を集め始めて18年、まさに著者の人生を 賭けた 大仕事によって、木村政彦という偉大な男の名誉が現代に蘇ったのです。 それをたった1ヶ月で読めてしまう事が、この本の 「楽しさ」「読み易さ」です。 褒める所が多すぎて、どこから褒め始めていいか分からない本です。 ・木村政彦、牛島辰熊らの人生に触れ、深い感動を味わえる。あんな男達が居たなんて! ・日本の柔道/柔術の変遷がわかり、大変興味深い。 講道館以外の柔道の存在を知らない 訳ではなかったが、高専柔道ってそんなにスゴかったのか!と感動出来る。 ・よく漫画や小説に出てくる「熱血指導」「猛練習」「努力根性勝利」 などのシーンなどを遥かに上回る、木村の練習のインパクト。 ・戦前・戦後の時代の空気が伝わってくる、リアルな描写。 読み始めたころは 「武道・格闘技、特に柔道関係者は必読だ!」と思いました。 次は、 「戦中・戦後の歴史・文化に興味ある人は必読だ!」と思いました。 さらに読み進めると、 「男なら全員必読だ!」と思う様になりました。 とにかく出会えてよかった本。 こんな本が有ったなんて! 追記 他の方のレビューにもあるが、澤山宗海と日本拳法のことについて全く記載が無いのは、日本拳法経験者として残念。 また、本書に収録されなかった山下泰裕らとの比較の章は、連載時に図書館で読んだきりなので、ぜひ又読みたい。

  • スゴい題名

    スゴい題名。それは木村がスゴいから。木村の運命がスゴいから。木村の肉体もスゴい。牛島辰熊の、4文字中3文字が動物名もスゴい。牛島辰熊の男前さもスゴい。

  • 届いて嬉しかったです。

    持っていた本が傷んで来たので、もう一冊欲しく成りました。有難う御座いました。大勢の人に読んで頂きたい本だと思います。

  • 格闘技ファン、そうじゃない人にもオススメ

    七帝柔道記を読んで増田さんのファンになりましたが、こちらの作品で、高専柔道など格闘技としての「柔」の歴史が分かり大変面白かったです。国際化、スポーツ化、パワー化が進む柔道界ですが、歴史の中で伝えられてきた寝技に、日本柔道が再び高みに上る可能性を感じました。そしてプロレス、グレイシー柔術木村政彦が歩んだ人生が、過去から現在までの日本と世界の格闘技につながっているのだと感じました。力道山、大山倍達らの「人物」像も面白かったです。

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