歌に私は泣くだらう: 妻・河野裕子 闘病の十年
Poet Kazuhiro Nagata records the illness and final years of his wife, tanka poet Yuko Kawano. Poems, family, and caregiving overlap, and the book frankly depicts suffering that love alone cannot easily bear.
Work Information
A ten-year record of a wife who kept writing poems and the husband beside her.
This essay looks from the husband’s position at the diagnosis, treatment, emotional instability, recurrence, and final days of Yuko Kawano. Her tanka and memories of domestic life are interwoven, bringing forward both marital love and the difficulty of caregiving.
Review Summaries
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Readers respond strongly to the book’s refusal to hide exhaustion and conflict on the caregiver’s side, alongside deep affection. Centered on tanka, it is valued as a work that holds grief and the radiance of life together.
Book Information
- Publisher
- 新潮社
- Published
- 2012-07-20
- Pages
- 190 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.8 x 2.1 x 19.8 cm
- ISBN-13
- 9784103326410
- ISBN-10
- 4103326417
- Price
- 1430 JPY
- Category
- 本/文学・評論
発病から最期の日まで。歌人一家の愛と絆、そして壮絶な闘病の記録。戦後を代表する女流歌人と讃えられた妻に、突然、乳癌の宣告。夫も二人の子も歌人の一家は強い絆で闘病生活を支え合う。しかし過剰な服薬のため妻は不信と懐疑にとらわれ、夫を罵倒し続けた挙句に失踪してしまう。そして再発……が、結局は歌い続けることが家族を再び一つにした。没後二年、初めて明かされる、あの日、あの時
Reviews
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ファンの必読書
歌人河野裕子のファン必読書 闘病、夫婦愛に胸をうたれる。
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完璧でした
中古品という感じは全くしなかった
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良心的です
表記の通り新品ではないですが読む分には気にならない状態でした。表記通りで良心的と思います
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二人の愛
私自身も妻をがんで亡くしている。 それで、この本を読んで自分の追体験するような気持になり、自分でできなかった、妻との会話や、微妙な気持ちのやり取りが、歌にのせてうまく表現されている。 それは、私にとって、うらやましいお二人の姿であり、素晴らしい最期を河野裕子さんんはお迎えになったと思う。 そういう意味では、素晴らしい本であり、河野裕子さんと、夫の永田和宏さんの気持ちが良く理解できて、感動モノの一冊である。 ある種グリフケアーにも役立つような一冊であると推薦できる。
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癌になった中年女性の不安定な気持ちが描かれていてそこに共感できた。
「あの胸が...」の恋バナで胸やけ中であったが、一緒に購入してしまっていたので、おそるおそる読んだ。 大変申し訳ないが私は短歌に興味がない。そのため、この本を読んだ後の自分の素直な感想としては、癌になった中年女性の不安定な気持ちが描かれていてそこにとても共感できた。 ただ、普通の中年女性であれば癌になったことで夫がここまで取り乱すこともないし、精神科医にかかっても数時間もお話を聞いてはもらえないだろうし....と、本の中の随所で思ったりもした。
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期待通り
予定通りに着きました。期待通りの本でした。
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リーズナブル
図書館で借りて読むことも考えましたが、手元に置いて、ゆっくり楽しむために注文しました。リーズナブルで、ありがたいです。
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生と死を見つめて。鮮烈な夫婦の情景
夫婦というものはかくも深く愛し合えるものなのか。この本を読んで、いまだ独り身の私はしみじみと感じた。そして自然と自分の両親のことを考えた。 良い夫婦というのは多かれ少なかれこういうものなのだろう。多くの年月を重ねれば、そして多くの苦労を共にすれば、深いところで強く結びつく。本作の、特に河野裕子のからだに見つかった腫瘍が悪性だと分かったときの二人のやりとりと、その後に河野が心身の不調に苦しみ、それをどうしてやることも出来ない永田和宏の苦悩などは、読んでいるこちらも辛いが、その苦しみを互いに乗り越えたところに新たな情景というものが浮かび上がる。 また同時に、この夫婦が一般の夫婦と違うところは、お互いが歌人でもあるということ。 芸術というのはしばしばその人間の本質を赤裸々に表現してしまう。というよりも、そもそも優れた芸術家というのは本質を見抜くのに長けたひとたちである。河野裕子と永田和宏という夫婦は、短歌を通じて、あるいは出逢ったときに既に、互いの深いところを理解しあっていたのだろう。そこから生まれる信頼があり、そうしてお互いを深く愛し合いながら、その後の生と死の深淵を覗くような絶望を乗り越えることができた。そういう夫婦だったのだと私は思う。 しかしながら、表現手段こそ違えど、また多少不器用でも世の夫婦というのは、多かれ少なかれ互いをいろいろなかたちで表現し、ぶつけ合うもの。そのような関係が羨ましくもあり、また漠然とした憧れがあることを30代独身男性の私はここに告白する。