サナキの森
A mystery set against an enclosed forest and local memory, where buried ties from the past seep into present events.
Work Information
サナキの森 is a work by 彩藤アザミ whose profile can be outlined through award records and bibliographic checks.
サナキの森 is a work by 彩藤アザミ, readable through the lens of memory of place. This entry starts from the award record, uses bibliographic identifiers only when a book or paperback publication can be confirmed, and avoids substituting magazine or unrelated item numbers.
Review Summaries
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Responses tend to focus on the subject matter and narrative approach. Some readings value the premise and concerns, while works with limited public information are treated cautiously through bibliographic confirmation.
Book Information
- Publisher
- 新潮社
- Published
- 2015-01-22
- Pages
- 280 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.8 x 2.4 x 19.8 cm
- ISBN-13
- 9784103380115
- ISBN-10
- 410338011X
- Price
- 775 JPY
- Category
- 本/文学・評論
女の妖怪が呼び起こす80年前の猟奇密室殺人。平成ひきこもり系女子にその謎が解けるか!? 帯留めを探して欲しい――小説家の祖父が遺した手紙に従って遠野を訪れた私は、旧家の屋敷で起きた難事件の解決に乗り出す。旧字体を駆使した昭和怪奇譚的テイストとラノベ的文体を併せもった新鮮な表現力に、選考委員の伊坂幸太郎、貴志祐介、道尾秀介も脱帽。第一回新潮ミステリー大賞を受賞した、25歳の新鋭登場!
Reviews
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一気に読めました
続きが気になって一気に読みました。 早送が早く本の状態もとてもよかったです。
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鳴り物入りの新設賞の第1回がこれでは……
本の帯に、「ラノベの文体で……」などと、これみよがしに書いてあるが、いったい「ラノベの文体」が売り物になるのだろうか? 新潮社のミステリー大賞だかホラー大賞だかの「三つの賞のDNAを受け継ぎ」、選考委員は、伊坂幸太郎など、いまはやりの若手作家たち、本書の著者の「公募ガイド」インタビューによれば、「こんなおいしい賞はないぞ」と思ったとか。確かに、「おいしい賞」であったろう、著者は目的を果たしたのだから(笑)。 しかし、いくら古い漢字を使えど、「基礎」は、ラノベの文体、どだい、現代女性と、年寄りの、一人二役は無理。雰囲気は確かに、横溝正史の世界だが、横溝はもっと物語展開がうまい。意匠のみ、「横溝」ということか。ついでに言えば、いまさかんに公募小説の募集のカテゴリーを示す、「広義のミステリー」というのは、「破綻したミステリーでもOK」ということでもあるような、レベルダウンを否めない罪な表現である。 レビュアーのなかに、「かろうじて本格」を目ざしているみたいなことが書かれてあったが、これも意匠としての「本格」である。鳴り物入りの賞の第1回がこれだと、後に続くのは、「この程度でもいいのか」の連中だろうか? それとも、ラノベ系だからやめておこうと考える人もいるかもしれない。これよりマシな作品は集まらなかったのか? いずれにしろ、まったく本作によって、選考委員たちもイメージダウンしてしまったような……(笑)。
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邪魔にすら感じる彼女の事情
作家だった祖父に託され,孫娘たちが探し物と探偵の真似事を…という物語ですが, ラノベ風のキャラクタや言い回しは,旧仮名遣いの作中作との対比効果はあるものの, シリアスなミステリへの期待が強いと,カバー絵を含めて戸惑いを抱くかもしれません. また,そのノリでたびたび挟まれる彼女の恋愛事情や,卑屈で自虐的な自分語りは, 青春小説にしたいのか,それでも興味は向かず,ダラダラした様子は邪魔ですらあり, それらを絡める幕引きも,触れたからには…とはいえ,どうしても違和感は拭えません. 一方でミステリについては,過去の事件に流れるも,最後は始まりの物探しへと収束. 事件よりも祖父の思い,そしてその背景にあった古き因習と男女の謎が軸となっており, こちらは話の組み立てやゾクリとする作中作など,うまくまとまっていた印象を受けます. ただ,昔も昔だけに推測とされるも,事件のトリックについては『穴』があるようで, それを導き出した人物にしても,顔が見えず,話に都合のいいだけの存在に映りました.
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冥婚をベースにしたところが秀逸!
最初は、ラノベ文体と旧字体に疲れてしまいました。 が、読み進めるうちに、そんなことは気にならなくなるくらい引き込まれました。 冥婚がからんだ動機が新しい。そして切ない。 レビューにあったトリックの庇護、気付きませんでした。修正されているのかな??
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しょうもない駄作
他の人も書いているが、本格密室トリックのはずが、成立していない。重大な間違いがあるのに、選考委員も編集者も、誰も気づかず、直させなかったのは、どういうことか。「金返せ」ものの作品。それでも読みたい人は、アマゾンで1円になるか、ブックオフで100円になるまで待つのが賢明。
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(ネタバレ注意)怪奇テイストは薄味
「怪奇テイスト」の文字通り、味付けの比喩にのせて言えば、本書における怪奇は 「スパイス」程度のものかもしれないので、そこに期待を寄せている方は要注意です。 本書は、背に論理の筋がきちんと通ったミステリーです。 そのなかで「サナキの森」という怪奇がどのように作用しているかの問題なのですが、 これが私の予想(勝手な期待?)していた形とは少し違ったものでした。 それも作者の意図だと言うのならば、仕方のないところかもしれませんが。 怪奇モノの一つの様式が、「表向きはいかにも怪奇だが、裏に回れば論理の歯車で動いている」 というものだとすれば、本書は「表向きからして、論理」の事件を扱っています。 だから、そういうステロタイプがお好みの方には口に合わないかもしれません。 そのことの大きな原因は、怪奇譚らしき作中作が、人知を超えた神秘(オカルト)の文脈で 用いられているわけではなく、あくまで「論理の歯車」の一部に組み込まれてしまっている ことかもしれません。「怪奇譚」というより、(謎解きの鍵としての)「作中作」という印象です。 その位置付けの提示が早すぎたことも、読者が神秘に浸る余地を減殺しているように思います。 また、「怪奇譚の舞台である昭和10年代を、語り手の生きる現代から眺める」という構成によっているためか、 全体的に視点が現代的(科学的)に過ぎ、ホラー・オカルト要素を引き立てづらくなっている感もあります。 とはいえ、論理(ミステリー)の部分はきれいに纏まっていますし、現代と過去の繋ぎ方も秀逸です。 ただ、怪奇としては「些か外連味に缺ける」のかもしれません。
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冥婚のミステリーと恋物語
岩手の遠野を舞台に、実際に起きた「冥婚」を語る祖父の小説と、現代に生きる孫娘の推理が交互に紡がれる。 なにより注目すべきは、横溝を思わせる怪奇的な雰囲気と密室殺人の謎が、片思いの恋をモチーフとして、27歳ニートの主人公の秘められた 物語と共鳴しあうという設定にある。謎は本格派らしく、フェアな手がかりと共に読者へ差し出されているが、枠組みである主人公の 物語の方が興味深く、その意味で本作は青春小説としても読める。昔の小説の文体と、現代の若者の話し言葉の文体を巧みに使い分けつつ、ふたつの物語をリンクさせる手際は見事。次回作も読んでみたい。
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ラノベ版横溝というより、ケイタイ小説版横溝
80年前という設定の古めかしい文章と、 現代という設定のケイタイ小説っぽい文章が交互で展開されるが、 どちらも非常に読みづらい。 アオリにはラノベ的とあるが、 「私は、~~で~~だった」「私は~~~した」という変な語り口はラノベというよりケイタイ小説。 こういう状況を他の文章で"表現"するのが、"小説"じゃないの? この作者に水を飲んだことを表現してみなさいと言っても、きっと「私は水を飲んだ、ゴックン!」くらいしか書けないだろうな…。 彼氏と会えないことを表現しなさいと言っても、「会いたくて、会えなくて」としか書けないんだろうな…。 主人公が女子と表現されているから高校生かと思えば、30前のオバサンで、 無職ヒキコモリのかなり痛い人物なのも、なんだかなあ…。 奥付の作者の写真を見て、もっとなんだかなあ… 検索して出てきた写真を見て、もう正直これはなあ… なぜこの駄作が選ばれたのか…。それが最大のミステリにして、オカルト。 作者が平成生まれで、ケイタイ小説風なので、 中学生高校生にはいいかもしれない。そのあたりがターゲットだろうし。
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