Japanese Literary Awards

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焔

Tanizaki Junichiro Award

Tomoyuki Hoshino

A story collection that turns contemporary anxieties into fables about care work, reportage, exchangeable bodies, and grief.

短編集寓話身体

Work Information

A story collection that turns contemporary anxieties into fables about care work, reportage, exchangeable bodies, and grief.

A story collection that turns contemporary anxieties into fables about care work, reportage, exchangeable bodies, and grief.

Review Summaries

  • Readers value the work for its distinctive premise, controlled language, and lasting atmosphere.

Book Information

Publisher
新潮社
Published
2018-01-31
Pages
272 pages
Language
日本語
Size
13.8 x 2.1 x 18.8 cm
ISBN-13
9784104372041
ISBN-10
4104372048
Price
26 JPY
Category
本/文学・評論

真夏の炎天下の公園で、涙が止まらない人で溢れかえる世界で、人間がお金となり自らを売買する社会で。 自分ではない何かになりたいと切望する人々が、自らの物語を語り始めたとき。 祈り、覚醒、落涙、興奮、解放、震撼、驚嘆、共感、そして、希望。 9つの物語がひとつに燃えあがり、あなたは歓喜に包まれる。 著者渾身の最新刊。 ◆この本は、いま見えている、そしてこれから見える社会の「うつし身」。 ――ブレイディみかこ ◆善意は悪意に変わる。ならば悪意を善意に戻せるのだろうか。 ――武田砂鉄 ◆諦めも絶望も愉楽も。「今」の人間の語られない皮膚の下の実感が書き起こされる。 ――津村記久子

Reviews

  • バリエーション。

    面白いけど観念すぎて実体感がない。実際、核ミサイルとか実体感がないことと一緒なのかもしれないけど文章のバリエーションがいくつもあっても、ファンタジーの中に生きている自分が見つからない。

  • これが谷崎潤一郎賞?

    題の通りです。「谷崎潤一郎賞」といえば、村上春樹「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」、大江健三郎「万延元年のフットボール」、川上弘美「センセイの鞄」といった世界的にも評価された名著にも与えられた大変栄誉ある賞で実際にどの受賞作品を読んでも抜群に面白い。「さすがベテラン作家」と言わしめるだけの作話性や筆力が感じられるものばかりですが、その中において本作は「なぜ?」と思えるレベルの作品。 複数の短編を詩的な挿話で繋いで小説としての体を保っただけの作品。(もう長編を書く体力がないのか) 話はいずれもシンプルで単調。言い換えればわかりやすいとも言える。しかし作品を取り巻く世界観が不安定で、例えば戦争がほのめかされていたり、倫理が破綻した近未来的な描写があったりと世界観が不安定で、物語を支える上で都合が良く後出しの設定が続く。また戦争等に関しても特に文学探求はなく単なる小道具化している。 内容としては焔という形なく常に移り変わるもの、それを取り囲んで語られる内容が実際の物語として展開される構成となっており、変わりたいけれども変われない人間、(特に最初の「ピンク」にその傾向が強いように思いました)現状を変えるために足掻く人間、変わることに多大な代償を支払う人間などが対比的に描かれ、やがてはタルコフスキー映画のように浄化へ向かう。ただ、個々の話は全く面白くない。これが新人賞であれば納得だが(新人賞でもつまらない部類だと思うが)、この内容でベテラン作家とは何とも言い難い。前回受賞作が松浦寿輝先生の力作「名誉と恍惚」であったこともあり、本作の陳腐さがより際立ってしまいどうしても素直に良い作品とは思えませんでした。本賞の受賞を熱望したと言われる中上健次先生があの世で本作を読んだら何を思うのだろうか・・・。

  • 今の小説を読む醍醐味

    なんでもいいから小説を読むというのなら、古今の名作が山ほどある。なぜ、星野さんの新作を読むのか、それは現代を切り取っている、今を生きている小説だからだ。短編集だが、まったくバラバラというわけではなく、ゆるく世界がつながっている。 南米の小説家のような雰囲気もあり、筒井康隆のSFのような雰囲気もあり、読んでいて楽しい。

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