Japan Adventure Fiction Association Grand Award
リヴィエラを撃て (新潮ミステリー倶楽部)
Riviera o Ute is a long novel set in the world of international espionage, where the fates of those pursuing the mysterious spy “Riviera” intersect. Its precise structure and hard-edged prose layer the motives of states, organizations, and individuals.
Work Information
Amid cross-border intrigue, personal history and loyalty are put to the test.
An important early international intrigue novel by Kaoru Takamura. Through multiple perspectives spanning Ireland, Britain, and Japan, it combines the momentum of adventure fiction with dense psychological portraiture and the unsettled atmosphere after the Cold War.
Book Information
- Publisher
- 新潮社
- Published
- 1992-10-01
- Pages
- 547 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784106027284
- ISBN-10
- 4106027283
- Price
- 3433 JPY
- Category
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: リヴィエラを撃て (新潮ミステリー倶楽部) : 高村 薫: 本
Reviews
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陽の当たらぬ裏の世界で誇りを持って生きる
世界の情勢に大きく関りながら、その存在は公には決っしてならない諜報の世界に生きる人々。彼らの誇り、使命感、矜恃が、控えめな喜びと悲しみと共に心に深く伝わります。 全編、それはもう映像を見るような感覚で、視覚的に場面場面が思い起こされます。 加えて、シンクレアが弾くブラームスのピアノ協奏曲の描写は、彼の魂と共に音が立ち昇ってくるようでした。 それにしても、高村薫さんはなぜIRAからMI5,6、CIA、中国諜報部まで、これ程までに精通されてるのでしょうか。
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人間だもの
中国から持ち出されたある文章を巡り各国の諜報部門やスパイ、テロリストたちが暗躍するといった内容だが、 各々登場人物が組織としての行動と、個人としての行動を入り混じらせながら動くので、 正直読んでいて何が何だか分からなくなってくる 特にシンクレアや伝書鳩といった人物は極めて考えが分かりにくく、読んでいてかなり苦労させられた またあまりにも人があっけなく死ぬので感慨が沸いてこない点も、リアルといえばリアルだろうが、 あまりにもあっさりすぎて物足りない せめて死ぬ人は主役視点で死んでもらいたかった 全体的にかなり読みにくく人を選ぶ内容なので、作者の本を読んだことが無い人は まず同作者の別の本を読んでどんな作家かを知ってから読んだ方が読む上で覚悟ができるかもしれない
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人間が生活していく環境、風土について
最近作『土の記』と併読して、25年の隔たりがある2作品に共通して一人の人間が生活していくときの環境や風土の重さを感じる。 どこに生まれ、どこで生活していくか。それで人生が規定されるわけではないが、自分がどう生きていくのかということの前提として環境や風土が確かにある。陽射しの具合、雨の降り方、土や草のにおい、虫や鳥の声などが生きてきた分、記憶されている。幸せに生きてこられたとは限らない環境や風土でも人には懐かしく感じられるし、そこから離れれば人は心細い。 高村薫作品における自然描写が既に本作品にも物語の大事な要素として存在していることがわかった。極めて客観的に描写されているので、かえって感覚的(心情的にではなく)に作品中の「環境」や「風土」を感じられる。
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読みにくいけど読む価値あり
読んでいる途中、特に中盤ごろは、はっきり言ってつらいものがある。 だって私は翻訳物を読もうとしたわけじゃないのだ。 日本人が書いたものなのに、我々の生活とかけ離れている。 外国人の、我々とまったく関係のない世界に生きる人たちのドラマを延々と長く読まされて、 おまけにストーリーがわけ分からない。 どうなっているんだ? どういう展開なんだ? 誰が誰だっけ? と何度も分からなくなった。 この作者は、バリバリの日本人で、おまけに女で、別に特別の美人でもエリートでも貴族でもないではないか。 こんな話は無理がありすぎだ。 そう思っていたが、最後まで読むと認識が変わった。 一人だけだけど、日本人もきちんと活躍していたし、我々にも関係があった。 ストーリーがきちんと整理され、後味もすごく良かった。 読む価値あり。 『李欧』もすごく良かったし、この作者は最後に満足させてくれる人のようだ。 読んでいる間、すごく読みやすく、引き込まれて、最後に「ばかやろー」と言いたくなる桐野夏生とは対照的な作家のようだ。
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美しき女王様の世界
高村作品の中でも少々毛色の違う世界かも知れない。 けれども文章の緻密さ、高村的世界が目の前に広がる楽しさは一押し。高村作品の中で何を一番最初に読むかと問われたら、この作品を是非と、薦めたい。
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ひさしぶりの大型作家
ひさしぶりの大型作家です。 サスペンスやミステリーではくくれない素晴らしい作品! 日本の作家でここまでディテールにこだわった作品はなかったのでは? IRAやCIAエージェントの内幕、人と人のつながり。 高村ワールドを満喫できます。 マークスの山もお薦めだけど、へビィーな神の火やレディージョーカーを読む前にぜひこの作品を読んで見てください