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みちのくの人形たち (中公文庫 ふ 2-5)

Tanizaki Junichiro Award

みちのくの人形たち (中公文庫 ふ 2-5)

Shichiro Fukazawa

A collection centered on the title story, in which a narrator visiting a village in northeastern Japan is drawn into strange customs involving villagers who borrow folding screens, an armless Buddhist figure, and dolls. It renders local folklore, views of life and death, and inherited karma as a quiet but unsettling current beneath the prose.

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Work Information

Through the strange custom surrounding an armless Buddhist figure and dolls, the darkness of life hidden in a northeastern village rises to the surface.

Michinoku no Ningyotachi is a short story collection by Shichiro Fukazawa. Beginning with the title story, centered on villagers who borrow a folding screen when childbirth approaches and on an armless Buddhist figure and dolls, the book looks into the dark underside of human life through strange customs and inherited fate. The revised Chuko Bunko edition from Chuokoron-Shinsha includes the title story and seven other pieces, with commentary by Yoji Arakawa.

Review Summaries

  • Many readers value the unsettling appeal of the title story, where northeastern folklore and the uncanny merge. Some note that the collection gains meaning on rereading, while its dense archaic and folkloric world may divide tastes.

Book Information

Publisher
中央公論新社
Published
2012-05-23
Pages
247 pages
Language
日本語
Size
10.7 x 1.2 x 15.2 cm
ISBN-13
9784122056442
ISBN-10
4122056446
Price
649 JPY
Category
本/文学・評論

お産が近づくと屏風を借りにくる村人たち、両腕のない仏さまと人形――奇習と宿業の中に生の暗闇を描いた表題作のほか七篇を収録。〈解説〉荒川洋治

Reviews

  • とても良い商品で満足しています

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  • 良い

    良い

  • 表題作と秘儀がおもしろかった

    「楢山節考」で衝撃を受け「笛吹川」も終盤に向けてのたたみかける展開が すばらしくおもしろかったので、この作品も手に取ってみましたが、 どうにも文体に馴染めず自分にはあまり合いませんでした。 文章は読みやすく、どの短編も薄暗く奇妙な雰囲気が漂い、 不気味な道具や人に想像力をかきたてられますが いまひとつ乗り切れなかったのが残念です。

  • 読み返すべし。

    一ページ目から引き込まれます。 短編集ですが、読み返す毎に意味が判ります。 お勧めします。

  • 東北の伝承を怪奇と溶け合わせた傑作

    2月3日、日経新聞連載中の堀江敏幸「傍らにいた人」は、先々週の遠くのルナ-ルを経由して、深沢七郎にたどり着く。「そのヒトが私の家にきたのは日曜日のしずかな午後だった」、と冒頭の文章からただならぬ妖気を感じる「みちのくの人形たち」である。 姨捨山をテーマにした「楢山節考」で有名な深沢七郎は、この作品(「みちのくの・・」)で谷崎潤一朗賞を受章している。「そのヒト」が持ってきたのは「もじずり」という山野草である。「もじずり」、別名ネジバナは特別な鑑賞用を除いて関東のあちこちに見られる。けれども、「このヒト」のネジバナは日本固有種の特別な草であり、「私」の住む土壌には合いそうもない。夏がきて、「そのヒト」の東北の家の庭に咲いた「もじずり」を見に行くことになった。ここからである。「そのヒト」の家と村の秘密がやがて明らかになってくるのは。部屋の奥の暗がりに安置された両腕を落とした女性の仏像。東北の伝承を怪奇と溶け合わせた傑作である。

  • 自分用に購入

    探し求めていた本でした。 早々の発送有難うございました。 活用しています。

  • 人形の謎に秘められたものとは…

    作者の家に東北からの出稼ぎの男がやってきて、野草の話から交流が始まる。やがて、その男は実家へ帰っていき、はがきをくれるようになった。作者がその実家へ訪れる。東北の山奥の村、その村の住人たちはその男を「旦那様」と呼ぶ。村の重要な役目を担う人なのだろうかと疑問に思いつつも、その男の家でもてなしを受ける。夜、村の若い男がその家へやってきて、屏風を貸してくれと言う。その男の家はその昔、ご先祖が産婆をしていて出産のときに使う屏風が残っていた。若い男は妻が産気づいたので、屏風を借りに来たのだ。しばらくして、また別な男が屏風を借りに来た。先に貸した男のことを説明すると、そこへ取りに行くと言って帰った。翌日、旦那と作者は屏風を借りに来た先の家へ行く。そこで、作者は線香のにおい、逆さ屏風を目にし、それは死者を送る際のしきたりではないかと疑問を持つ。しかし、「妻も子も元気ですよ」とのこと。いったいどういう意味なのかを、旦那に聞いたところ、旦那の家のご先祖の罪深さを知る。産婆さんをしていたのだが、その昔は中絶や不妊治療などはできない時代で、生まれた赤ん坊を産湯の中で産婆さんの手で殺していたのだ。だから、産婆さんはその罪深さに苛まれ、両腕を家族に切り落としてもらったという。だから、旦那の家に祭ってある仏さまには両腕がないのだった。 その帰りに、駅の土産物売り場では両腕がない人形が土産物として並んでいた。 他にも、「博多人形」の裏に描かれてあるものの話など、興味深いがあった。地方にある不思議な話が生き生きと描かれていた。

  • 良い装幀ですね

    この本の普及版を読んで持っているが、函付きのもと判を欲しくなって購入した。予想に反して二刷なのでがっかりしたが、初版を確かめないでアマゾン購入したのだろうなあと納得しています。他は満足。

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