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タイムスケープ 上 (ハヤカワ文庫 SF ヘ 4-4)

British Science Fiction Association Awards

タイムスケープ 上 (ハヤカワ文庫 SF ヘ 4-4)

Gregory Benford

In 1998, Cambridge scientists facing ecological catastrophe attempt to send a warning into the past using tachyons. Intercut with researchers in 1960s California trying to interpret the anomalous signal, the novel portrays scientific life, ethical pressure, and the uncertainty of changing time.

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Work Information

A faint signal sent from the future to the past unsettles the boundary between science and time.

“Timescape” is a major science-fiction novel by Gregory Benford, himself a physicist. Its premise of sending information from a collapsing future into the past is developed through tachyon theory, the politics of research, and the personal time of scientists. Winner of the Nebula Award and the British Science Fiction Association Award, it was published in Japanese in two volumes in Hayakawa Bunko SF, translated by Akira Yamataka.

Review Summaries

  • The novel is read as time-oriented science fiction that carefully depicts not only scientific hope but also the lives and uncertainties of researchers. Its appeal lies less in spectacle than in the way theory and human relationships gradually alter choices about the future.

Book Information

Publisher
早川書房
Published
1988-06-01
Pages
338 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784150107734
ISBN-10
4150107734
Price
54 JPY
Category
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学

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Reviews

  • 「科学者を描く」ことで費やされる字数。

    物語は1998年現在と、1962年現在の二つの視点から進んでいく。タキオン通信によって過去を改変しようと試みる1998年と、それを雑音としか把握できない1962年、それが長々と続き、なかなかメッセージのやり取りは始まらない。その一方で、紙数の大半は実のところ科学者たちの生活や性格や人間関係を描くことに費やされていて、それでなおさら本筋が進まないことに苛立ちは募る。基本となるアイデアは非常に類似しているにも関わらず、本書よりもホーガン『未来からのホットライン』の方が遙かに傑作だろう。その理由は本書では通信は成功したのかそれとも失敗なのかがよく分からない――最終章だけが1974年の時点とされていることで何かを暗示しているようだが、その暗示が一体解決なのか未解決なのかが判断できない――からだ。

  • とても好き

    発売された当時は高校生でした。 読み終わった後とても切なく、余韻に浸ったのを覚えています。 ああ。この切なさを味わうための人物描写だったのだなと。 時間モノはこれがあるからやめられない。

  • 人間の描写はいいのですが

    タキオンを使って過去との通信を実現し、人類滅亡を救おうというお話。二回目、読了。 生物産生毒での人類滅亡と未来を変えるという大きなテーマを抱えながら、特に前者は画期的アイデアだと思うにもかかわらず、それほど面白いとは思わなかった。章の中に60年代、90年代が交錯する構成もよかったのに。 人間関係に重点を置くのはいいのかもしれないが、それがストーリーに伏線を与えてなかったりするので、ハードSFにしてしまった方がよかったと思う。他人の夫人を寝取るずるがしこい官僚、核磁気共鳴をつかって最後まで過去との通信を試みる主人公、飛行機事故で亡くなる前に理論を発見する科学者など、個性ある人物は描けているとは思うのだが。 また、悪くはないし現実がそうではあるが、ひたすら暗い未来を描く。 最後に。この小説はタイムパラドックスを結局解決できず、矛盾を抱えたまま終了している。そのような小説は多いので、どうこう言っても仕方がないが、泥臭い人間関係描写に終始するよりそこに注力してほしかった。どうにか多世界解釈を使って回避しようとするホーガンが、同様の題材をうまく扱っている。

  • 過去を変えることで、地球環境を守れるか?

    21世紀になって、地球環境の悪化が問われる時代になった。異常気象、気候変動が現実味を帯びて議論される現代に、1980年度ネビュラ賞受賞作品『タイムスケープ』は警鐘を鳴らしていたSF小説である。 アメリカ元副大統領アル・ゴアの『不都合な真実』(2006年)が話題になる今から30年前に書かれた、作者はカリフォルニア大学の理論物理学者であるグレゴリイ・ベンフォード。 物理学の知識が豊富に盛り込まれたハードなSF小説に、未来を読み解く科学者の優れた能力を感じる。 光よりも速いタキオンを使って過去との通信に挑み、1998年から1962年へ警告のメッセージを伝える物語に引き込まれていく。

  • 余分な描写が多すぎる

    粒子タキオンを使って過去へメッセージを送ると歴史がどう変わるのか。 そこに興味を惹かれて読んだのですが、その主題に関係ない出来事の描写が多すぎて、読むのが大変でした。 せっかく物語が進行して「次はどうなるんだろう?」と興味を惹かれても、すぐに関係ない描写に移ってしまいます。 余分な描写を減らして3分の1くらいの本の厚さにしてもらいたいと思いました。

  • 独断ですが

    おもしろかったです。だけど途中少し読むのが疲れてきました。テーマがテーマだけに全体的に硬いのはしかたないかもしれませんが、もしこの作品を、故・福島正実さんが訳していたらなと、ふとおもってしまいました。

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