歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ (ハヤカワ文庫 JA ス 1-8)
The third volume in the series, this long novel reconsiders civilization and community through the distinctive perspective of the Museum Planet cycle.
Work Information
Across the series, it asks again what gives civilization and community their shape.
Published by Hayakawa Bunko JA, this is the third novel in the Museum Planet series. It is positioned as a long work that reexamines the outlines of civilization and community.
Book Information
- Publisher
- 早川書房
- Published
- 2021-04-14
- Pages
- 336 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.6 x 1.3 x 15.7 cm
- ISBN-13
- 9784150314835
- ISBN-10
- 4150314837
- Price
- 990 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品
博物館惑星創立50周年記念フェスティバルの夜、自警団員の兵頭健は国際的な贋作組織の摘発に臨むが――美をめぐるシリーズ大団円
1963年京都府生まれ。高校在学中の1981年〈SF宝石〉誌に短篇「ブルー・フライト」を発表して作家デビュー。数年のブランクの後、1989年の第1長篇『ゆらぎの森のシエラ』で活動再開。以来、人間の普遍的な感情をこまやかな筆致で描いたSF、幻想小説で人気を集める。とくに『永遠の森 博物館惑星』(ハヤカワ文庫JA)は、「ベストSF2000」国内篇第1位、星雲賞、日本推理作家協会賞を受賞と、ジャンルの枠を超えて高い評価を得た。主な作品に『そばかすのフィギュア』『五人姉妹』『ID-0 I』『ID-0 II』(ハヤカワ文庫JA)、『誰に見しょとて』(ハヤカワJコレクション)、『プリズムの瞳』『放課後のプレアデス みなとの星宙』など。
Reviews
-
「歓喜の歌」に万雷の拍手を!
●地球の衛星軌道L3に浮かんでいる博物館苑惑星「アフロディーテ(美の女神)」。心の動揺が顔に出る VWAの兵頭健と〈アポロン〉新人学芸員、尚美・シャハムの弥次喜多コンビが物語全体にユーモアを付加 し進展して行く。 芸術家の心模様の描写も珍しいアート作品も登場せず、前二作に比べ何故か新鮮さや驚きなどのインパ クト不足が否めない。そろそろアイディア枯渇かな・・・と勘繰ってしまったが、実はそうではなかった。読者を最終章「歓喜の歌」へと誘うために、あえて抑制した筆致を用いていた。その最終章とはアフ ロディーテ50周年記念フェスティバルの開催である。 遠大なドラマのクライマックスに相応しいフルオーケストラにも似た沸き立つような歓喜のシーン。文 筆家・菅浩江氏の筆力に圧倒されてしまいました。目頭のにじみから安堵へ、安堵から微笑みへ、そして 歓喜へと・・・。いつしか「歓喜の歌」に酔いしれていました。
-
博物館惑星の完結編。
インプラントで情動をアップして美術の感動を記録/参照する学芸員から警備担当に主役が変わってどう終わるのかと思ったら、よかったよ。 叔父さんの謎が解けたのと、建と尚美の関係も溶けてよかったね。 遺伝子操作で作り出されたタマムシの話は、法隆寺で玉虫厨子を見学して想像と違ったことを思い出した。 タマムシは確か木を食い荒らすので建築物の大敵とか言われた記憶もあるな。 はぐれAIも登場してAI同士で何かあるかと思ったが平和に終わってちょっと残念。
-
大団円!
大団円 大団円、もうそれしか言えないくらいの感動ものです!!
-
心揺さぶられる美しさ
最終章では、歌声が響き、笑顔が並ぶ、美しい情景が目の前に広がり心打たれ感涙しました。 物語は大団円でしたがこれで終わりはさみしい。短編も書いてらっしゃるようなので短編集に期待したいです。 若い二人の成長も頼もしいですが、美和子に振り回される(?)孝弘がもちょっと見たいです。