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狂気

Mainichi Publishing Culture Award

狂気

ガブリエル・ウォーカー

Gabrielle Walker's science nonfiction centers on the Snowball Earth hypothesis and the turning points of life and planetary history. Scientific debate and discovery give the book strong narrative momentum.

Earth historyevolution of lifescience nonfiction

Work Information

スノーボール・アース:生命大進化をもたらした全地球凍結 is a work whose contours are visible through its award history, with the author's concerns emerging through subject and voice.

Gabrielle Walker's science nonfiction centers on the Snowball Earth hypothesis and the turning points of life and planetary history. Scientific debate and discovery give the book strong narrative momentum. Public pages were used to confirm the print-book identifiers, and ASIN, ISBN-10, and ISBN-13 were completed where available.

Review Summaries

  • Reader response tends to focus on the distinct subject matter and the feel of the prose. Some responses value the lingering effect of the story or argument, while the limited public trail calls for a cautious assessment.

Book Information

Publisher
早川書房
Published
2004-09-16
Pages
345 pages
Language
日本語
ISBN-13
9784152085900
ISBN-10
4152085908
Price
767 JPY
Category
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/中国文学

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Reviews

  • 人はやはり業に生きるものなのか

    前著の「待ち暮らし」同様に、ハ・ジンの人物描写は情け容赦がない。 文革時代には反革分子とされた教養人であり、清廉の人と尊敬を集める大学教授が脳卒中で倒れ、彼を恩師と慕う主人公がその看病にあたるところから物語は始まるのだが、病床にある教授の狂人とも思える描写が兎に角凄まじい。文革の歌を声高らかに歌い毛沢東を讃え上げ、自らの不遇を嘆き金銭欲と物欲をあからさまにさらけ出したかと思えば、挙句、不倫の情事を淫らに事細かに語ってみせたりと、凡そ変わり果てたその姿が、病気で常軌を逸した故なのか、あるいは隠され続けてきた本性がさらけ出たものなのか、主人公にも読者にも判断がつかない。 本著はミステリー的要素も含まれているとは言われているが、やはり全編通して伝えられてくるのは「人間の弱さ、悲しさ、愚かさ」と、そしてそれでも生き抜く「したたかさ」であると思う。 人の業というものは、万国共通なのである。

  • 戸惑い

    多くの人の思惑が絡み合うが、ずっと主人公の目線で描かれる。 私達は、彼というフィルターを通して事の成り行きを見守る。 ひょっとしたら彼の誤解か思い込みかもしれないが、小説のしくみ上それは事実のように描かれる。

  • 恍惚の師の語り

    天安門事件を間近に控えた中国。一人の大学院生が卒中で倒れた恩師の看病を命ぜられる。若者は恩師の回想とも妄想ともつかぬ語りを聞くうちに、その壮絶な過去と苦悩に思いを馳せ、また国家権力の統制内での学問を続ける意義について自問する。そして、圧巻のラストへ。 恩師の脈絡のない語りが若者の運命に逆らいがたい変転をもたらす過程を作家は見事に紡ぎ出している。間違いなく傑作。巻末の青山南の解説によれば、中国人作家ハ・ジンはインタビューの受け答えに不自由するような英語力である一方、母語以外で文学作品を「書く」作業はわずかアメリカ移住わずか10年足らずでやってのけたらしい。コンラッドが「私は子供のように話す」という言葉を残したというが、この二人の作家について考えると、改めて言語を身につけることの不思議さについても考えさせられる。

  • 旅立ちの物語。

    読む前は「ワイルド・スワン」とか「覇王別姫」のような現代中国史の物語を想像していたのですが、読後の印象はかなり予想外でした。 これは一人の青年が自分で人生を選びとる旅立ちの物語だと思います。 ラスト盲目的に信じていた未来が崩れたとき、諦めるのでなく戦って生き残ることを決意する主人公の姿に胸が震えました。できれば高校〜大学生ぐらいの人に読んで欲しい1冊です。 もう一つ、文化大革命と天安門事件が物語のkeyとなっていますが、隣の国の歴史がいかにわかっていないかを痛感しました。改めて中国史を読んでみたいとも思わせる1冊です。

  • 「狂気」というタイトルはキツいですが

    「WAITING」を読んで、すっかりはまりました。 大学教授の地位も名誉もある人間が、脳卒中?で倒れ半ば狂気に陥るという、ある種悲劇的な状況であるにもかかわらず、作品全体はユーモラスな雰囲気で、悲壮感といったものはまったくありません。そこはかとない悲しさ、のようなものはありますが、けして順調なことばかりではない日常を生きていく上で、作者のユーモアのセンスというか、脱力感というか、は参考になります。 時代背景はちょうど天安門事件の最中。「WAITING」でも思いましたが、中国の一般市民の日常生活もうかがわれ、興味深かったです。

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