トランスヒューマンガンマ線バースト童話集
A 6th Hayakawa SF Contest award winner, this linked short-story collection remakes fairy-tale forms as far-future SF and includes six stories based on Cinderella, The Tale of the Bamboo Cutter, and more.
Work Information
Six fairy-tale variations layered with SF gadgetry.
Published by Hayakawa Shobo in 2018 as the winner of the 6th Hayakawa SF Contest, then paperbacked in the Hayakawa Bunko JA line in 2020. It is a short-story collection that replaces fairy-tale structures with SF imagination; Google Books and Hanmoto list the hardcover at 280 pages.
Book Information
- Publisher
- 早川書房
- Published
- 2018-11-21
- Pages
- 280 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.1 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784152098177
- ISBN-10
- 4152098171
- Price
- 1760 JPY
- Category
- 本/文学・評論/文芸作品
第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作 あるところに、トランスヒューマンのお姫様がおりました ある日、空からガンマ線バーストが降ってきて―― だれも見たことのない《SF童話》全6篇! はるか未来、あるところにシンデレラという人類の進化形=トランスヒューマンの少女がおりました。〈魔女〉から拡張現実ドレスを与えられた彼女はカボチャ型飛行体に乗り、お城の舞踏会へ向かいます。しかしその夜、空から宇宙最強の爆発・ガンマ線バーストの閃光が降り注ぎ――「地球灰かぶり姫」ほか「竹取戦記」「スノーホワイト/ホワイトアウト」など、古典に最新の想像力を配合した童話改変SF全6篇を収録。超個性派による第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作!
1983年生まれ。長崎県諫早市出身・在住。小説投稿サイト「カクヨム」にて「sanpow」名義で活動。同サイトへの投稿をまとめた本書が第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞して、作家デビュー。
Reviews
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おすすめ
第六回ハヤカワSFコンテスト優秀賞作品。 「トランスヒューマン」はおそらく人間性の変化を意味していて、 「ポストヒューマン」は次世代人類を意味しているのだろう。 六つの連作短編にはそれぞれの興味深い仕かけがしてあって、 自分で作り替えたらすごい楽しいだろうなあという話ばかりだった。
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遠い遠い未来、あるところに・・・
神話や伝説を題材にしたSFは結構あるが、本作品のように昔々あるところに・・・から始まる童話を遠い 未来に設定した童話改変SFは初めてかも知れない。 多くの読者が知っているストーリーは押さえつつも、細部で色々SF的アイディアを加味し「ガンマ線バー スト」という仕掛けを施している。さてどんな仕掛けか?はご一読を。元の童話の結末を知りつつどの様に 料理してくれるのだろうと期待しながら読む楽しみがある。私の口にあったかどうかの度合いは★★★★で した。
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選評通り
やっと全編通して読めました。最後に選評が載っていて、本作品の評価を見るとだいたい自分と同じ感想だったと思いました。 SF用語の知識はないので理解できるか不安でしたが、勢いとルビでなんとなくわかった気になれば突き進めて「いける」と思えば、最高に楽しい言葉遊びの世界に浸れると思いました。アクションシーンは楽しかったです。
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面白いけど薄っぺらい、また読みたいと思わない。
ハヤカワのSFコンテスト受賞作。 面白いけど、薄っぺらいな、と自分は感じました。 正直何度も読みたい作品ではありません。 ただ、こういった作品を好む方は多いだろうし、これが日本SFの主流なんだろうと思いますが、 そうすると今の日本S Fって、本当つまらない世界だ、と自分は思いました。 小松左京、光瀬龍のような物語性を好む自分には必要ない作家かもしれませんね。 帯に編集者の大森望氏の名前を見た時点でそう思いました。
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良いと思うけどなぁ…
最後の方に載っている、ハヤカワSF大賞の審査員の評価が(本作以外のノミネート作品も含めて)やけに厳しい。童話のストーリーに添わせるパロディ手腕は、確かに後半で弱くなっているけど、十分に面白いと思いますよ。 猿蟹合戦も、別に猿蟹合戦ではないけど、大規模な事件の片隅でメインストーリーに絡まない登場人物の一生が挿まれたりするのも世界観が広がって好みだなぁ。(絡んでないですよね? 蜂が蟻の一形態だとしたら、それはそれで広がりがあるとは思うのですが)
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前半の3編は面白かった。
全6編の短編集。前半3編はダンシモンズ風味な小説を緩く短くした感じの分かりやすい内容で私としては楽しめたが、後半3編は退屈で読みきるのに苦労した。タイトル通りどの短編にもガンマ線バーストが関係し同じ世界観なのだが、短編同士の話の繋がりは非常に薄い。明らかに後半3編が作品の平均値を下げており、前半3編のみを600円程度の文庫で売り出した方が良かったのではないかと思う。
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昔話のとんでもないアレンジメント、ひねり具合に、にやにやしたり、ほろりとさせられたり。楽しかったです。
『ベストSF 2021』(竹書房文庫)で読んだ著者・三方行成(さんぽう ゆきなり)さんの掌編「どんでんを返却する」が面白かったので、もっと著者の作品を読んでみたくなり、本文庫を購入しました。 収録作品は、次の六つ。 「地球灰かぶり姫」「竹取戦記」「スノーホワイト/ホワイトアウト」「〈サルベージャ〉VS 甲殻機動隊」「モンティ・ホールころりん」「アリとキリギリス」。 巻末「解説」で大森 望氏が、《各篇の下敷きは、「シンデレラ」「竹取物語」「白雪姫」「さるかに合戦」「おむすびころりん」「アリとキリギリス」。原典のお話がどう歪(ゆが)められ、ひねられ、とんでもないことになっているのかが読みどころです。》p.329 と述べているとおり、昔話を三方流にアレンジした、実に愉快で、とんでもない連作短篇になっています。 文章にカタカナのコンピューターやらネット関係の用語が多く出てくるので、『コンサイスカタカナ語辞典』(三省堂)を、結構引きましたね。そうした、近年のカタカナ言葉に抵抗感をお持ちの方は、本作品は、かなり読みづらいのではないかと思います。まあ、よく分からん言葉は、「だいたいこんな意味だろう」くらいに考えて、スルーして読み進めていいんじゃないかな、とも思いました。 収録作品のなかでは、「竹取戦記」「〈サルベージャ〉VS 甲殻機動隊」「モンティ・ホールころりん」の三作品が、特に面白かったです。 🌛「竹取戦記」‥‥竹取の翁(おきな)が、少女・カグヤに翻弄されながらも、ふたりの間に徐々に親愛の情が生まれ、育っていくところに、ぐっときました。それと、竹林の〈竹〉のキャラがおかしかったっすね。《「おまえんちからなんかきた。もってかえれ、ばーかばーか」》とか、《「かっこつけてんじゃねーぞ、たけどろぼー!」》とか、〈竹〉が言うんですよ。ったく、もう、おかしいったら。 🦀「〈サルベージャ〉VS 甲殻機動隊」‥‥甲殻機動隊のメンバーに降りかかる災難が、なかなかに怖いんですね。ぞっとしました。話の半ばで、バリントン・J・ベイリーの短篇「知識の蜜蜂」(『シティ5 からの脱出』所収)を思い出し、終盤、フィリップ・K・ディックだったか? の短篇「にせもの」の話を思い浮かべました。 🍙「モンティ・ホールころりん」‥‥〈おじいさん〉と〈おばあさん〉のキャラが、いかしてました。わたしは、映画『天空の城ラピュタ』に出てくる海賊船のドーラ(でしたっけ?)と爺(じじ)いのキャラをイメージしながら読んでました。うん。このふたりは、素敵だなあ。
Related Literary Awards
- Hayakawa SF Contest Edition 6 (2018) ・excellence award