Work Information
Miho Kawase's Bosporasu shisha-tachi no kaikyo was published by Hayakawa Shobo and issued in book form as the Agatha Christie Award grand-prize winner.
Book Information
- Publisher
- 早川書房
- Published
- 2025-11-19
- Pages
- 432 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 13.1 x 2.4 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784152104779
- ISBN-10
- 4152104775
- Price
- 2420 JPY
- Category
- 本/文学・評論
本邦初! イスタンブール警察の一夜の捜査を描く 第15回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作 憂愁の都市、イスタンブール。自殺した日本人音楽家の不可解な遺書について、左遷明けのオヌール警部補や漫画オタクのジャン巡査部長は捜査を始める。在トルコ日本人たちの複雑な人間関係、さらには連続女性転落死との恐るべき繫がりが浮き彫りになり……。
Reviews
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読み始めたが最後、ページをめくる手が止まらなくなる
日本人が書いたとは思えないほど、イスタンブールの香りがしてくる。刑事たちのキャラが濃く、また駐在員の妻たちら、日本人社会の知られざる一面も濃密に描かれていて惹き込まれた。ミステリとしても二転三転する人物像などは、アガサ・クリスティー賞大賞受賞なだけあり、クリスティーを想起させた。早く続きが読みたい。
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シリーズ化してもらいたい
イスタンブールに住んだ事があるので、場所が懐かしく感じられすぐにイスタンブールへ行きたくなった。作者の魅力的な作品を読み進めるうちに、映像を見ているようなイスタンブールの風や香りが感じられるような不思議な生々しい感じがした。 展開が気になりドキドキしながら一気に読了した。 トルコの警察キャラクターが魅力的で、シリーズ化してもっともっと読みたい。 すっかりファンになりました。
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日土両国への愛に溢れたミステリー!
オスマン帝国の時代より現在に至るまで、歴史的、交易的、軍事的に要所であるボスポラス海峡(牝牛の渡渉)を舞台にした壮大な推理小説。エルトゥールル号事件やイラン・イラク戦争の際のトルコ政府による日本人救援、ボスポラス海底トンネル開通と日本との関係も大変深い国トルコの憂愁の都市イスタンブールの街中を、3人のトルコ人警察官が謎の転落死を解決するために颯爽と駆け抜ける。愛すべきキャラクター達の息遣いが、読んでいる間中ずっと脳裏から離れない痛快かつ読み応えのある作品でした。
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長く辛い読書
第15回アガサ・クリスティー賞受賞作。舞台は、トルコ、イスタンブール、ボスポラス海峡。元ピアニスト、主婦の古谷ヒデミの遺書と連続殺人事件らしき事件に纏わるスリラー。 美点は、剛腕と呼べるようなその筆力にありますが、長く、辛い読書になりました。 トルコ、またはウィーンについて書かれた社会、風俗などについて、私にそれらを検証できるだけの力はありませんが(オルハン・パムクの著作はとても好きです。かつてトルコで教鞭を取っていた友人にこの「ボスポラス 死者たちの海峡」を一度読んでもらいたいとは思いました)、以下のような気づきがありました。 ①多すぎる登場人物。必要以上に何度もページを戻し、誰が何者かを確認しました。そして、最後まで印象深いキャラクターを見出すことができなかった。 ②ミステリー・ロジックは通っているように思えます。但し、それだけでは絵コンテを意識しないシナリオのようなものなのではないだろうか? ③会話。こんな説明的なつまらない会話の応酬なんて。 ④例えば、いくつかのスウェーデン・ミステリー、また英国のM・W・クレイヴン作品の影響なども感じ取れますが、アクセル・アップするようなリーダビリティーを得ることはできませんでした。 よって、速やかに次の読書に移行したいと思います。 ◻︎「ボスポラス 死者たちの海峡」(川瀬美保 早川書房) 2025/11/19。
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多様化
多様化社会を読み解く必読書。本作の最大の魅力は、単なる異国情緒ではなく、イスタンブールという都市の多層性を、捜査の時間構造そのものに織り込んだ点にある。 • ボスポラス海峡という地理的断層 • トルコ社会の多文化性 • 在トルコ日本人コミュニティという“異物”の層 • そして、警察組織内部の階層性
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異常者が多すぎる
登場人物に異常者が多すぎる。連続殺人犯はもちろんのこと、それを操る人物、他人を利用することしか考えない女、他者をおとしいれるために策略をめぐらす女、人を脅迫し犯罪に手をそめる女、復讐のため殺人を犯す者、腐敗した警官、それだけ異常者が集中したら そりゃ事件も起きるでしょうという感じ。また、まともな女性として描かれている恵里も 私には理解できないエキセントリックな人物。自殺した女性と 自分の夫が幼馴染であったというだけで 激怒し、夫を家から追い出すのはどういうことだろうか?それを自然な行為と認識している作者の感性も私には理解しがたい。このように登場人物が異常者だらけであることの違和感を薄めるためにトルコを舞台にしたのだとしたら、トルコに対する侮辱であるようにも思える。 物語は、事件発生から あっという間の解決までの一日を描いているが、400ページほどの小説が 64もの節に細分化されており、各節は 6ページほどで目まぐるしく話者が入れ替わる。そのため、あまりに細切れで文章を楽しむことができず、逐次報告されるレポートを順に読まされているようにも感じた。必ずしも時系列にする必要はなかったのではないだろうか? この作品の注目点はエピローグですね。殺人犯を操っていたのは、中盤で 誰もが予想するであろう人物であったので、凡庸な結末だな~と思っていたら、最後の最後の メールの着信で リドルストーリになっている。真犯人は別にいる?疑問を残したのは続編への布石なのだろうか?
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結末に向かう疾走感たるや!
他の方も書いてあるとおり、長いですが、大変楽しく読むことが出来ました。 ・多人数の一人称でのストーリーテリングという形式が新鮮で、登場人物たちの複雑な背景と人間関係を示唆していて面白かったです。 ・後半1/3の疾走感が素晴らしいです。結末に向かうサスペンスとドキドキハラハラを感じました。 ・刑事たちが魅力的で、頭の中で人物像をイメージしながら読んでいました。彼は、誰々だよなあ、とか、彼女は、あの女優さんのイメージだけど、トルコ人じゃなくて日本人女優だなあ、とか(笑 ・土地勘がなかったので、地図やストリートビューを見ながら読んでました。あれ?こんな狭い路地なの?とかの発見も楽しいです。 ・結句は賛否両論分かれるところと思いますが、続編への期待と捉えました。ハヤカワさんよろしくです。 ・舞台がトルコだから、ドラマ化は難しいかなあ。でもアニメ化なら可能かも。ということで、テレビ局さんよろしくです(笑 楽しめました。次回作にも期待です。
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一気に読了
作者の持つ、イスタンブールへの愛、歴史への愛、音楽への愛、そして人間への愛がこの物語を産んだのだと。 梨木香歩さんの村田エフェンデイ滞土録から約120年後の現代イスタンブールに集う国籍のみならず、とにかく多様な人々。日本語、トルコ語、英語、ドイツ語が飛び交う様は、2000年以上そうして歴史を紡いできたイスタンブールの普遍を感じてやみません。
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